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『ノイズ【noise】』ネタバレ・感想/筒井哲也の新連載は衝撃的なサスペンス!第1話から不穏な空気が漂って怖すぎる件

サスペンス漫画『ノイズ【noise】』の作品情報あらすじネタバレあり)、感想を書いてみました。

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作品情報

映画化もされた『予告犯』に数々の賞を受賞した『有害都市』で有名な筒井哲也による新作漫画『ノイズ【noise】』は、グランドジャンプ集英社)にて連載中。今作では、田園風景が広がるのどかな猪狩町を舞台にしたサスペンスを描く。

あらすじ(ネタバレあり)

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第1話

舞台は、高齢化や過疎化の波に押されて活力を失っていた猪狩町。特産品の黒イチジクがふるさと納税返礼品に指定されるとともに、動画サイトの人気者に取り上げられることでブレイク。テレビの取材まで受けることに。助役の計画のもと役所の新設から図書館建設まで決まり町はにわかに活気付いていた。

そんな中、イチジク農園を営む泉圭太の前に、「自分を雇ってほしい」と辺鄙な町に似合わない不審な雰囲気の男・鈴木睦雄が現れる。その風貌や雰囲気から睦雄のことを怪しむ圭太。仕事を求めていることから無下には扱えないと感じているところで、友人の田辺純の機転で自然と距離を置くことに成功する。

名前に聞き覚えのあった純がネットで名前を調べると、睦雄が過去にストーカー殺人事件を起こした元受刑者だということが明らかになる。人格に問題のある元犯罪者に警戒する2人。警察官に報告をすることを思い立つが、運悪くちょうど新しい駐在員の引き継ぎのタイミングとかぶってしまう。

その頃、愛知県警本部では警察官を退官し、犯罪者の更生の手助けをしていた鈴木賢が失踪する被害が報告されており…。

第2話

泉圭太の元に別居中の妻と娘が訪れていた。名古屋で暮らしたい妻は、婚約指輪を外し別れる覚悟を伺わせている。それに気付いた圭太は憤りを隠せない。そんなおり、若い女のいない村で性欲を持て余し、公衆便所で自慰行為をしていた睦夫と鉢合わせする。仕事につけるかの確認をしに来たのだ。丁重に断る圭太。しかし、「若い女がいるじゃねーかよ」と睦夫は、圭太の妻に心の中で目を付ける。

その頃、県警の警部と失踪中の警察OBの妻は、元受刑者を保護するアパートへと赴いていた。元受刑者が住んでいた部屋を確認すると睦夫宛の裁判所からの出頭命令の文書が見つかる。さらに、鈴木賢治の住んでいた部屋を確認すると、睦夫についての保護観察の書類が不自然に抜け落ちていた。かろうじて残っていたメモには睦夫の就職先として猪狩町のイチヂク農園が候補として上がっていることを見つける。

警部は、睦夫が猪狩町に居ると目星を付け地域に情報を上げるよう通達し現場へと向うのだが。

感想

いきなりですが、『予告犯』好きなんですよ。漫画版はもちろん映画化もされた作品で、特に映画に関しては話の展開を知っているのに泣けてきました。筒井哲也の作品の特徴なのか、社会派というか現在進行形で存在している問題を取り扱っているので、すごく作品に現実感があります。

さらに、いつも全3巻程度で完結させるので無為作品間延びのしない完成度の高い作品が多い印象です。

今作の『ノイズ【noise】』もおそらくその1月に数えられるでしょう。凶悪犯罪を犯した人間の更生と再犯。しばじばネットニュースなんかでも炎上する案件です。ストーカー殺人を犯した睦夫が、好景気にわく限界集落に来ることで鳴り響く不協和音。まだ、話は序盤の序盤ですが非常に不気味な雰囲気を漂わせています。

自分にとっての損得に合わせてコロコロと態度を変える睦夫は典型的なサイコパスと言ったところでしょうか。場所を弁えず自慰行為を行う剛胆なところが気持ち悪く、圭太の妻に目を付けた時の表情には寒気がしました。はっきりいってこの後の展開には嫌な予感しかしません。

同時進行で進む愛知県警の捜査ですが、どうやら次からは警察を交えてのトラブルに発展していくようです。しかし、到着する前に間違いなくひと悶着あるでしょうね。何かが起きそうで起きない。けど、確信的に何かが起こる。ハラハラドキドキが止まらない漫画になっています。

次を読み進めるにはちょっと勇気が必要かも…。

『あなたがしてくれなくても』ネタバレ・感想/第5話〜第6話 鍵とコーヒーの比喩表現が刺さる!二人の思いが明らかに

不倫漫画『あなたがしてくれなくても 第5話〜第6話』のあらすじネタバレあり)、感想を書いてみました。

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前回までの内容

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あらすじ(ネタバレあり)

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第5話

みちは、お義母さんから孫の顔を見たいとプレッシャーをかけられる。「それ、お宅の息子さんの役立たずチ○コに言って下さいよ」と憤りを感じる。買い物から帰宅するとドアの前で、自然にできていた昔のことを回想してしまう。「今まで開けられていたのに、いつの間にか鍵穴が変わって開けられない」そんなふうに二人の関係が変わってしまったことを実感させられる。

そして、ドアを開ける際にキーケースが壊れ鍵が外れてしまう。それは、自分の好みのものではなかったが、好意を無駄に出来ないと5年間使い続けてきたものだった。この機会に自分の趣味のものをみちは買い直すことにする。しかし、帰宅すると夫はまた同じキーケースを買って待っていた。5年前と違い素直に自分の好きなものを使いと伝えると「っそ」と一言だけ発して寝室に戻ってしまう。

そのことで、夫が変わっただけではなく自分自身も変わってしまっていた事を自覚する。「相手を変えるんじゃない、まず、私が変わらなきゃ」みちは、夫と冷静に向き合って話すことを決意。プレゼントの好意を無駄にしてしまうようなことを謝罪し、本音を話してほしいと打ち明ける。すると夫からは「そんなにしたい?みち性欲強くない?」と返答さてしまい…。

第6話

みちに枕を投げられた夫の陽は、家を出て漫画喫茶で一夜を明かして、みちが1週間出張だということにして実家へに帰ることに。生活用品をコンビニに買いにいくと、週刊誌では“妻だけED”の特集をしているのを見つける。「病名が付けば、楽なのになぁ」とみちにだけ性的な興奮を覚えない自分の現状に思い悩む。

その後、偶然あったお酒の強い女性の先輩三島と同僚の3人で飲みに行くことに。飲みの席でも、現状のみちとの関係に間違いはなく、自分にも非はないはずと悶々とする陽。同僚が風俗に行こうと誘う姿を見て、三島は「男にはそういう逃げ道があっていいよね」とつぶやく。女性がしたくても出来ない場合は、そういう選択肢はなくだから不倫が多いのかもと。

その言葉にはっとさせられた陽は、みちと向き合うことを決めファミレスに呼び出す。そこで今まで通り仲良くしたいと伝えるも、みちからは愛されてることを確認したいからやっぱりHが必要だと伝えられる。“妻だけED”なんだと伝えることは出来ないことから、思い悩んだ結果「ED…かも…」とだけ打ち明けるのだが…。

感想

何一つ噛み合わない二人の関係。みちの関係改善の努力はひしひしと伝わって来るのですが一切それが報われないことにヤキモキしてしまいます。

みちは、二人の関係を鍵穴と鍵に例えて表現していますが、まさに夫婦の関係というのはこういうものなのかもしれません。時間の経過とともに擦り減り形が変わってしまう。これは既婚者にしか分からないナイーブなものですね。

こういった比喩的な心理描写って女性ならではで美しさすら感じます。まぁ、悩みが深刻なので美しいっね言葉が正しいか分かりませんが(笑)

にしても、この第5話まで何一つ噛み合わないフラストレーションってないです。

第6話からやっと夫内面が明らかになります。妻だけEDなんてものがあるんですね。正直、初めて聞いた単語で笑ってしまいました(笑)

夫は、自分の妻に対する気持ちを味のわかってるコーヒーを無理に飲むようなものだと例えています。これは、はっきり言ってよく分かります。まあ、言ってしまうと飽きてしまうんですよね。美味しいものでも飽きてしまうと食べる気にならない。これが男のレスの原因なのかものしれません。しかし、女性側は愛されていることを実感したくて求める。

どこまで言ってもこれは噛み合わないですよね…。ただ、噛み合わないからと言ってEDだと嘘をついてしまうのは、完全な悪手で嫌な予感しかしません。今後の展開が気になります…。

記憶喪失サスペンス『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』が1話目から名作の雰囲気を醸し出してる件!

1話目から面白い漫画がありますけど、まさにそれがこの『君が僕らを悪魔と呼んだ頃(さの隆)』。

はっきり言って文句無しで面白いです!!

ジャンルは全く違いますが『ファイアパンチ』『BEASTARS』など最初からガツンと引き込まれる世界観があります。

記憶喪失自体がコンテンツとしてかなり強いジャンルですが、自分が誰なのかに焦点を当てるのではなく自分が殺したのはどこの誰なのか。これを追い求めていくサスペンスになっているのが斬新。

電子書籍のマガポケ連載作品らしいのですが、紙媒体でやってもたくさんの読者がつく漫画になるのは間違いないと思います。

君が僕らを悪魔と呼んだ頃(1) (講談社コミックス)

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かつて、僕は悪魔だった。半年間の失踪を経て、それ以前の記憶の全てを失ってしまった斉藤祐介。実感のない自分と折り合いをつけながら日々を過ごしていた彼の前に、膨大な過去の罪が立ちはだかる。知らされていた“自分”は、歪な嘘。仮面の下にあったのは、あまりに醜悪な“悪魔”の姿。奪われた記憶と、拭えない罪。平穏は脆く、儚く、崩れ去る。――さて。俺が殺したのは、どこの誰だ?

©講談社

 まずビックリするのが圧倒的な画力!絵が上手いというより、表情を切り取る上手さを感じました。そして、その表情の切り取り方が、漫画全体に異様な雰囲気を演出しています。

主人公の斎藤祐介がバイト先で仲間と会話するシーン。別になんの変哲もない日常のように見えて、その仲間の表情がなんだか異常に見えます。その原因がその時点では、明らかにされていません。

帰宅するとき、記憶喪失前の祐介のいじめで熱湯をかけられた過去を打ち明けられることで初めてその表情の意味が読者には分かるわけです。

これが怖い!がちで怖いそして、この恐怖によって一気に漫画の世界観に引き込まれるわけです。

そして、そもそもいじめで熱湯をかけるっていうのが、尋常じゃないですよね。祐介はそれを笑ってやるような存在だったわけです。しかし、その記憶は本人には一切ないというこれもある意味恐怖です。悪魔だった頃の自分を知らない普通の学生。反省のしようすらなく、恨まれているところからスタートするという恐怖。

これも恐ろしい話です。ただ、記憶を失ったからといって善悪の判断や人格まで変わってしまうものなのかという疑問もあります。誰かに嵌められていたり、悪魔の振る舞いをせざるを得ないような原因があったということも考えてしまいます。

そのくらい記憶を失っている祐介は、童貞で愛着の感じられるキャラクターなんですよ(笑)

個人的には、今後の『この漫画がすごい』の上位に食い込んでくるのではないかと予想しています。『BEASTARS』とかは発売当初からかなり話題になっていたので、当然と言えば当然ですが本作はまだあまり騒がれていませんよね。

けど、これは絶対これから盛り上がる!間違いない!

『君に愛されて痛かった』ネタバレ・感想/第2話〜第3話 これがメンヘラの心の中か…心の中の罵詈雑言と自己嫌悪の闇が深すぎる件

メンヘラ漫画『君に愛されて痛かった』のあらすじネタバレあり)、感想を書いてみました。

前回までの『君に愛されて痛かった』の内容 

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あらすじ(ネタバレあり)

君に愛されて痛かった』は、下記のまんが王国』独占配信作品となっており、他では読めないみたいです。連載を追いたい人は是非。

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第2話「普通」

 かなえは見知らぬおじさんと援助交際をしていることをに見つかってしまう。そんなのは普通じゃないと咎められるもパニックに陥ったかなえは、暴言を吐いてその場を立ち去ってしまう。帰宅中の電車の中でもそれは収まらず「死ね死ね」と異常な言動を繰り返すありさま。無事帰宅するもそこでは親からも弟からも、疎ましがれ居場所はなかった。

 居場所がないと感じた時に訪れる公園で、偶然鳴海と出くわす。鳴海は、先輩に他人の原付きを無理やり買わされ持ち主にボコられていた。エンコーをしていることがバレるのが不安だと打ち明けるも、何か起きるまではじっとしているしかないと助言を受ける。それだけでなく、鳴海は何かあったらこの原付きで迎えに行くからと励ましてくれた。

翌日、学校に行くとどうやらエンコーのことはバレていないらしかった。しかし、友達からあの後寛とやっていたのではないかと疑われてしまう…。

第3話「願い」

「寛くんとエッチしたのか聞いてるんですけどォッ!?」友人の一花に詰め寄られるかなえ。普段出さない大声を出して否定することで、なんとか疑惑を払拭しようとする。しかし、確信を持てない一花は、かなえに寛と上手く付き合えるようサポートするように圧力をかける。

一花は、かなえと近くで遊んでいたという口実を作り寛を呼び出す。寛の顔を見たかなえは、援助交際咎められたことを思い出し心の中で「偽善者野郎」と罵る。しかし、コンビニに寄った寛が頼んでいないはずの飲み物を買ってきてくれる優しさを見せられ自己嫌悪が肩をもたげる。

帰宅途中、一花が計算していた通り神社に寄って縁結びのお参りをすることになるが、そこはかなえが寛におじさんと歩いているのを見つかり咎められた場所でもあった。浮かれる一花と寛がいる気まずさで追い込まれたかなえは、ひたすら「ごめんなさい」と祈り続ける。

その後、三人別れて帰宅することになったのだが、引き返してきた一花はかなえと寛が抱き合っているのを目撃することに…。

感想

あれ?鳴海って第1話で出てきてましたっけ?なんか、かなえと同じように虐げられてるポジションで良き理解者って感じなんだけど、ほとんど説明的な描写なくしれっと出てきて関係性がよくわからないんですが…。幼馴染みたいな感じですかね。

まあ、どっちにしろ先輩の不条理のターゲットになる男子というは身近にいたので、なんだか親近感の持てるキャラクターで良いですね(笑)ただ、境遇はもちろんあまりにも悲惨なので笑ってる場合じゃないんですけど、今後の活躍に期待したいところです。

そして、女子のイケてる男子争奪戦というのは、見てて気持ちの良いものではないですね。一花のかなえに対する詰め寄りは、全国ありとあらゆる場所で見られる光景なんでしょう。ひたすら怖い限りです。期せずしてその戦いに勝ってしまうかなえが受けるであろう攻撃。正直、考えたくないですね。

この板挟みになってる状態ですでにいっぱいいっぱい。ものの数分くらいの間に、心の中では罵詈雑言の嵐から強烈な自己嫌悪へと落ちていくヘラりっぷり。ここからさらに落ちていくことは確実な訳で、次回が見たいような見たくないような…。

パニックホラー漫画『服従都市』のクセが強すぎる(笑)/衣服が人間を次々と食い散らかしていく都市で生き残ることはできるのか!

次々と人間が襲われるパニックホラーは数多くあれど、遂にこんなに斬新なものまで登場してしまいました。

その名も『服従都市』。衣服が人間を襲い捕食してしまう。人は、服に服従するしかない。単なるダジャレ的なタイトル。馬鹿野郎って感じです(笑)

圧倒的なB級感を漂わせる本作ですが、まあB級でしょうね(悪口ではない)。

自分がガキの頃のお話ですが、コンドームが男のイチモツを捕食するというトンデモB級ホラー?がありました着想はそこでしょうか。あるいは、ど根性ガエル?だとしたら発想の勝利なんて展開もあり得るかと期待してしまいます。 

www.sunday-webry.com

本作の主人公・綾羽京は、代わり映えのしない毎日にウンザリしている無気力な高校3年生。友人たちとボーリング場に訪れたある日も、京はいつものようにくだらない1日が過ぎていくと思っていた。しかしトイレから戻ってきた京の前には、“衣服”が生きた人間を次々と貪る光景が無残に広がり……。友人のTシャツにも異変が起き、京の平凡な日常が崩れ去っていく。

 パニックホラーあるあるを早く言いたいから言ってしまいますが、主人公がつまらない日常に飽きてやれやれしがちですよね。本作でもご多分に漏れずやれやれしてます。

これは中高生をターゲットにしている作品なら致し方ない設定ですかね。ターゲット層の首根っ子を掴んでグイグイ引き寄せる必要があるわけで、そうなると同じ悩みを抱えてる主人公は必要です。まあ、こういった圧倒的な既視感はスルーしてしまうのが吉。

と言っても、やっぱり自分はパニックホラー好きなんですよ!個人的には。ゾンビモノもサバイバル系もそうですが、生存本能をビシビシ刺激してくれますからね。

『食糧人類』や『監禁嬢』なんかは、電子コミック界隈では大流行したし、そういったテイストと同じように瞬発力がありそうなのは事実。ただ、グロ耐性がやや付いている自分のような人間を満足させてくれる内容になるのかは不安です。そんな本作の良きところを上げるなら、冒頭でも言ったこの発想力でしょう。

  • 衣服が人間を捕食する

普段、身に着けているモノが突如として自分に牙を向いてきたらと思うと怖いですよね。キラーコンドームという映画を観たときも思わず、想像してゲロを吐きそうになりました。実際問題として、怖すぎですよね。

はっきり言って色モノであることは避けられない本作ですが、この瞬発力を体感したい人は連載を追って見るのも良いかもです。

『あなたがしてくれなくても』ネタバレ・感想/第2話〜第4話 ハエですらしてるのに…妻の悲痛な思いがせつない件

不倫漫画『あなたがしてくれなくても 第2話〜第4話』のあらすじネタバレあり)、感想を書いてみました。

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前回までの内容

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あらすじ(ネタバレあり)

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第2話

 みちは、昨日新名とお酒を飲んだことで二日酔いで出勤する。仕事仲間の華ちゃんに心配されるも、新名のことを本気になるかもと告げられ二人で飲んでいたことは言えなかった。新名とは、会社でも話をするようになり、また飲みに行こうと誘われ勝手に喜んでしまう。

ネットの情報で夫婦の営みには、変化が重要だと知ったみちは、香水を衝動買いしてしまう。その香水を付けて化粧も整え、ソファーに座る夫の隣に座る。すると、その匂いは好きじゃないなと出鼻をくじかれてしまう。それにもめげず、肩に頭を乗せるみち。夫はそのサインを受け取ったものの、仕事が忙しいことを理由にまた断られてしまう。

しかし、二週間後と新たに約束を提案されることで、それを信じようと決意する。リビングでハエが交尾しているのを見つけたみちは、ハエですらしているのに…と寂しさを募らせる。

第3話

二週間後を楽しみに待つみちは、仕事が順調か夫に尋ねたが突き放されてしまう。それだけでなく、夫が自分の好きなことには夢中でいることに違和感を覚える。新名は相変わらず優しくそんな状況であることにも共感を示してくれる。

華ちゃんは新名を狙っているのにも関わらず彼氏がいるらしい。しかも、その彼とのデートの約束のため、おとなしい田中に仕事を押し付けて帰宅するという。それを不憫に思ったみちは、会社に戻り手伝うことに。

すると会社では、新名が田中の手伝いをしてちょうどその仕事を終えるところだった。そこでまた新名に、田中との3人で飲みに行こうと誘われる。

第4話

3人で飲みに行くと田中はすぐに酔いつぶれてしまう。そこで、みちは新名にどんな気持ちで田中に助け舟を出したのか尋ねる。すると両親のフェアでない関係性を見てきた経験から、相手の為に我慢している人の力になりたいという気持ちを打ち明けられる。その言葉が自分が夫には理解されていないことと重なり、みちは心が動かされる。

その後、みちは華ちゃんからトキメキがなくなり彼氏と別れてしまったことを告げられる。そのトキメキという言葉を参考にそれを再現すべく料理に力を入れることにする。その日は、かねてから夫と約束していたあの日だった。帰宅した夫は、その豪製な食事を見て約束を思い出し急におとなしくなってしまう。

心の準備ができているみちは、ソファーに座りその時を待つ。しかし、タイミング悪く生理が来てしまう。それを告げた時の夫の表情から、安堵が浮かんだのをみちは見逃さなかった。

感想

 何度目の肩透かしだろうか…。はっきり言って、夫婦間でここまで営みを避けてしまうことって浮気しかないのでは…と邪推してしまいます。ただ、本作のテイストから言って、夫の陽ちゃんが浮気しているという可能性は薄そうです。自分の趣味に走って、妻の存在感を消しにかかっているようであまり気持ちの良い態度ではないですよね。ここらへんは、実現に起きてるセックスレスの問題に近かったりするのかなと独身貴族の自分は思うところがあります。

浮気するのにはエネルギーがいるし、お金もかかる。二人は共働きではあるけど決して裕福というわけではなさそうなので、そちらに傾くのではなく趣味に没頭してしまうというのはありそうな話です。しかも、男の場合は自分の欲求をサクッと満たしてくれるアダルトコンテンツにもネットから簡単にアクセス出来るし、妻との営みがなくてもなんとかなってしまうという側面は確かにありそうです。大好きなゲームには喜々として取り組むのに、自分との営みには消極的という態度に疎外感のない人はいないでしょう。

みちのソファーの座り位置が第4話では、端っこになってしまっているのも、心理描写とリンクしていて余計に寂しくなりますね。

『てのひらに秘密をひとつ』ネタバレ・感想/第一話 恋に落ちるその日まで

不倫漫画『てのひらに秘密をひとつ』の作品情報(試し読み)、あらすじネタバレあり)、感想を書いてみました。

てのひらに秘密をひとつ 1 (フラワーコミックスアルファ)

作品情報(試し読み)

ダメ男ぶった切る痛快の短編オムニバス「ダメ恋」の著者・尾崎衣良の新刊漫画。姉系プチコミック小学館)にて掲載されている。「不倫」をテーマに、みずみずしく恋情を描ききる長編シリーズ。

comics.shogakukan.co.jp

あらすじ(ネタバレあり)

第一話 恋に落ちるその日まで

会社員の沙季は、後輩のフォローから残業の代わりまでなんでも引き受けるお人好しな性格。そのため、周りからはいつも慕われている。しかし、先輩の高野尾からは、「いい人はどうでもいい人扱いされているだけだ」と突き放した言い方をされてしまう。「自分のしたことは自分に帰ってくる」そう信じる沙季は、あくまで自分の考えを貫いて仕事に取り組んでいた。

そんなある日、同僚のマミからとある相談を持ちかけられる。それは、妻子持ちの彼氏との旅行に行くアリバイ工作として、沙季と一緒だったことにして欲しいというもの。そういった不適切な関係に肩を貸すことは出来ないし、マミのことを考えたら別れた方が良いと言い聞かせる沙季。相手のことを思って口にした言葉であったが、マミは「どうせ本気で人を好きになったことないでしょ」と突き放されてしまう。

その後、マミは会社で沙季の悪口を言いふらすようになる。単なる偽善者で自分にとって都合の良いことしか引き受けないと。それを偶然聞いてしまった沙季は、ショックを受ける。しかし、そこに高野尾が現れてその態度を徹底的に批判する。そんな高野尾に思わず自分が学生時代ハブられていたことを告白する沙季。慰めを期待していたわけではないが、そこでも高野尾は相変わらずで自信のない態度を批判されてしまう。

会社からの帰宅途中、沙季はかつての恋人と再開する。しかし、その恋人には妻子が持ちだった。友人には反対されていたが、その関係を断ち切ってでも一緒にいたいと思える本気の恋だったのだ…。

感想

 んー、なんか嫌。何が嫌って、自業自得の結果に如何に正当性を与えるかみたいなとってつけた設定がいっぱい出てくるから。不倫をテーマにしたものってそういうものが多いですよね。どこかで見た言葉ですが、「自分がやればロマンス、他人がやれば不倫」みたいな都合の良い解釈をされるものだったりするので、テーマ自体に結構抵抗感があります。

第一話では、お人好しの沙季が不倫をする友人を咎めたのは、実は自分が過去に痛い目に合っていたからだという内容。いや、だから最初からしなきゃいいんやって話なんだけど、まあ世の中には結婚を隠して女に近寄る不届きものがたくさんいますしね。現実では、はっきり言ってカラダだけ搾取されて、相手の男には感情なんてないんじゃないかと思われるんですが、優しい態度が伴っているとそれも恋愛になっちゃうのかなと。もやもやするし、どっちにも感情移入できない難しい漫画です。

ただ、マミのように狡猾で憎まれ役に徹したキャラクターがいたりで、グイグイ話に引き込まれて行くのは事実。高野尾もオネエなんじゃないかってくらいズバズバ周りの甘さを切っていく。その姿には痛快さすら感じます。「もっとやれ高野尾!」と心の中で応援していたのは私だけではないでしょう。良くも悪くも尾崎衣良テイストが存分に出ている本作。ファンじゃなくても必見です。