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あんなことやこんなことをあなたに

『秋の鹿は笛に寄る』ネタバレ感想/ゆるふわ女子との恋愛は天国か地獄か?!

漫画『秋の鹿は笛に寄る』(集英社)の作品情報(試し読み)、あらすじ(ネタバレあり)、感想を書いてみました。

最近、暇な時間が多く漫画を読み漁っております。今までは有名タイトルだけしか読まずにきたのですが、発掘すればまだまだたくさん面白い漫画はたくさんありますね。この作品もそんななかで見つけた一つです。感想を書いてみたので良かったら読んでみてくださいね。

作品情報(試し読み)

作者

きづきあきら/サトウナンキ

あらすじ

新社会人として働き始めた鹿島健琉には、同棲中の彼女・諏訪茉莉がいる。結婚を前提とした二人の付き合いは、順風満帆かと思われた。

しかしある日、健琉に同期のゆるふわ女子・春日凪が急接近。ゆるふわ女子との奇妙な恋愛関係は、果たして天国か地獄か?!

感想

いきなりですが豆知識から!

「秋の鹿は笛に寄る」とはなんのこっちゃってところですが、これは恋愛にまつわることわざってことみたいです。

秋の鹿は笛に寄るとは、恋に溺れて身を滅ぼすことのたとえ。また、弱みにつけこまれて危険な目にあうことのたとえ。

趣のあるタイトルに思わず「いとをかし」と呟きたくなりますが、内容はかなり攻めているともも言えるし、社会問題の一側面を捉えているので深いなとも感じる不思議な漫画です。

正直、男目線から読むと典型的というか古典的。同僚のゆるふわ女子が特に大きな理由もなく急接近してくる!まあ、嫌いだって男はいない少年漫画からアニメにも通じる王道の展開ですよね。

しかし、本作は女性視点からも興味を持って読める漫画に仕上がっています。結婚自体が目的ではない奇妙な恋愛関係。バリキャリ女子を目指しつつシングルマザーとして生きていきたいという現代の女性的?な視点を盛り込んで描かれています。

なんかこんな感じの映画昔見た記憶があります。たしか、本編ではなく予告編だけみててすごく印象に残っていました。LGBTカップルと隣人の女性との話。タイトルは失念してしまったので、これだよって分かる方がいたら教えてください。

だとすると、結構前からこういった価値観は一部の女性たちの中にはあったのかな。

現代社会において自立した女性として生きようとしたら結婚はかえって重荷になるだけ…という現実が確かにあるんでしょうね。

夫婦揃って子供がいてという家族像だけが幸せだとは思わないけど、ひとりの男としてはそこに自分がいないとなると寂しい気もします・・・。こう感じた自分はもう既に本作で言う所の笛による秋の鹿になってるのかもしれません(笑)

まあ、内容はそんなところとして、表紙で嬉しそうに微笑んでいる女の子。これを見る限りでは幸せなひとときが描かれそうに見えるんですよね。しかし、内容はドキッとして冷や汗が出てくるような漫画になっています。

レビューなんかを覗いて見るとかなり女性評が多くて、どちらかと言うと女性の方が楽しんで読める漫画になってるのかもしれません。

料金の高いパーソナルトレーニングは必要なし!食事制限と一般スポーツジムでしっかりダイエットを成功させる方法をこっそり教えちゃいます

筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法

さてー!毎年ダイエットに成功している立川あつです。

多分、これを読んでる方はパーソナルトレーニング受けたいけど、料金が高いしどうしようかなーって人がほとんどですよね。

そうじゃなかったらごめんね。

結論から言うと、料金の高いパーソナルトレーニングジムに通わなくても同じ効果効用を得られる方法はあります。

それをスポーツジムに通いに通って早5年、スポーツジムが住処と化してる私が紹介していこうかなと。

というか、そもそもなんでそんな高いんじゃと言うところは、私のようにブログを趣味で書いてる人にしか説明できなかったりするのかなと思って筆を取りました。

本来、数十万かかるパーソナルトレーニングに通うことで得られるメリットを5万円以内に抑えて差し上げます。多分、本当です。

読むのめんどくさいって人はまとめだけ読んでくだせー。

パーソナルトレーニングはなぜ高いのか?

マンツーマンのコストは伊達じゃない

一般的なスポーツジムって器具を置いておけば利用者が勝手に使ってくれればいいので設備投資はかかりますが、人件費はあまりかかりません。

一方、パーソナルトレーニングの場合は指導する会員さんの分のトレーニング器具と人件費がかかるわけです。

まあ、その代わり効果的なトレーニング方法から食事の管理まで一括で責任を持ってやってくれます。当然、個人の弱みが介入して挫折する可能性が低くなります。

奥さんそれ広告代も含まれてますよ

パーソナルトレーニングで検索すると絶対痩せさせるから数十万払ってくれってジムがほとんどですよね。

某ライザップとかもそのくらいの値段設定です。

パーソナルトレーニング 地名 とかでGoogle先生にお尋ねするとオススメパーソナルジム10選みたいの出てくるでしょ?

そりゃそうっすよ、それ全部宣伝広告っすからね。個人ブログのように見えるのも全部広告です。

詰まるところ、パーソナルトレーニングのジムを紹介することでお金を貰ってるわけですな。

そういうことです。

世の中金か?金なのか?金なんだろうなぁとこの弱小ブログ管理人は思うわけですが、当ブログもアマゾンリンクとか貼ってますし、結局のところ同じ穴のなんとかってやつかもしれないです。

まとめ

パーソナルトレーニングの人件費はヤバイ

広告費もコミコミ

パーソナルトレーニングのメリットを再現するには?

パーソナルトレーニングでダイエットを行う事のメリットですが、今更言うほどのもではないですよね。

まとめるとこんな感じでしょうか。

ようは、食事を徹底的に管理された上できっちり体を動かすことを言ってしまえば強制されます。

これで痩せないってことはあり得ないんですよ。ここらへんは正確に言うと絶対じゃないんですけども、考える必要のない程度の確率なので割愛です。

つまり、ずばり、パーソナルトレーニングのジムに通う事のメリットは食事制限と運動の強制です。

ここんところを再現してしまえば、実質!パーソナルトレーニングのジムに通っているのと同じということです。反論は認めません(笑)

さて、それを実現するにはどうすればいいか?ということなんですが、はっきり言って簡単です。

一般のジムに通ってそこでトレーナーに付いてもらってトレーニング方法を学び、食事制限についてはダイエット向けの食事指導を受けると言うことです!

言ってしまうとこれだけなんですが、上記の具体的な内容については色んな選択肢があります。

いずれにしてもも、パーソナルトレーニングのジムに通って数十万円支払うよりもずっと安く済むので、試して見てください。

パーソナルトレーニングの料金と一般的なスポーツジムの料金

某大手ライザップさんだと 2ヶ月のコースで入会金5万円に加えて30万円弱程度かかるようです。3ヶ月だと40万、4ヶ月だと50万円、これは庶民にとってはかなり痛い出費で間違いないでしょう。この金額は競合との兼ね合いや地域によっても変わってくるにせよえらい高いことは間違いないです。

一般的なスポーツジムだとだいたい毎月キャンペーンやってて入会金無料、初月無料とかなんで比較するまでもないっすよね(笑)

最近だと24時間営業の格安ジムとかも出てきてるので、運動にかかる月額の会員費ってのは微々たるものです。週一回パーソナルトレーニングを受けてダイエットに効果的な運動を指導してもらうとしても一回一時間あたり4000円程度なので、月会費プラス16000円ってところですね。

食事制限の方法

運動よりも何よりも食事制限!こちらに関しては生活スタイルや自分自身の意思と相談して色々な方法があります。

一つは、ライザップのように専門家の監視のもと食事の指導をしてもらう方法です。糖質制限のようなやや特殊な方法でなく三大栄養素をしっかり摂取した上で健康的に脂肪を落としていく方法をネットを通して指導してくれるサービスがあります。

二つ目は、元からカロリー計算をしてある宅配の食事を利用して自分で食事制限を行う方法です。マイフィットネスパルといったスマホアプリを使えば、あらゆる食品があらかじめ登録されているので、素人でも簡単にプロ並みの食事制限が可能になっています。

三つ目は、単純に自炊をする(笑)ただ、二つ目の方法が慣れてくると自然とここに落ち着いてくるんですよ、実際。なので、三つの方法というよりかは、一つ目から行っていって慣れたら二つ目。さらに熟練になったら三つ目って感じで段階的に進めていくのがよろしいかもしれません。

ただ、パーソナルトレーニングにまで通って絶対にダイエットしたいと考えてる方には、それなりの切羽詰まった理由があると思いますし一つ目の方法でしっかりプロに管理してもらうというのが確実でしょう。

『あせとせっけん』ネタバレ・感想/体臭がコンプレックスだって人は必読ですぞ!

多汗女子と嗅覚男子が織り成す究極フェチラブコメ漫画『あせとせっけん』をご紹介!

あせとせっけん 分冊版(1) (モーニングコミックス)

作品紹介

作者は山田金鉄先生で、もともと「Dモーニング増刊最強ヒロイン特集」にて読み切りで公開された作品です。読者からの好評を受け現在は新連載として公開中。最新話は、「Dモーニング」をはじめ、「まんが王国」にて今すぐ読めます。

あらすじ

【第1話】「君のにおいを嗅ぎに来ます」

女性への影響力が非常に高く大人気の化粧品&バス用品メーカー“リリアドロップ”に勤めるOL・八重島麻子(やえしまあさこ)は、子供のころから重度の多汗症に悩まされていた。そのコンプレックスから、人を遠ざけてしまうほど…。

いつもデオドラント製品を持ち歩き、周りに隠れて人一倍対策に時間をかけている。そんなある日、商品開発部の名取香太郎(なとりこうたろう)に、「君の体臭は素晴らしい! 新商品の石鹸開発のため、これから毎日、君のにおいを嗅ぎに来ます!」と宣言されてしまう。

給湯室、備品置き場など会社の死角でにおいを嗅がれる日々が始まるのだが…。

ネタバレ感想

「またとんでもない漫画が世の中に生まれてしまったな」と…。

そんなお漫画です。体臭をコンプレックスに感じて悩んでいる人はたくさんいると思いますが、これを読んだらそんな悩みが少しは癒やされるかもしれないない。

そんな風に思ったり思わなかったり。

というのも、自分自身(当方は男性)思春期の頃は体臭を非常に気にしていたタイプでして…。毎朝朝シャンを浴びてから学校に行ったりしていました。臭いって言われるのって人として相当ダメージ大きいんですよ。

主人公の麻子も多汗症からくる臭いを気にして1日の多くの時間をデオドラントに費やしています。

くぅ〜、正直、気持ちが分かり過ぎてツラいっす(笑)。

実際、きっちりとデオドラントに気を使っていればさほど体臭というのは周りの人にとって気になるものではないことが多いです。逆に言うと、体臭が気になる人って出が疎かになってることがほとんどなんですよね。

麻子のようにしっかりと対策をしていれば、本来気にすることではないのですが、体臭恐怖に陥ってしまうというのは、同じ経験をしたことがある人なら良く分かると思います。

そんな麻子が良く言えば香りのプロ、悪く言えば単なる臭いフェチの香太郎と出会うことで変わって行く。簡単に言えばそんなお話です。

給湯室で…備品置き場で…会社内のあらゆる死角スポットで至近距離から匂いを嗅がれる日々。一見すると、単なるスケベ会社員同士のの密会にも見えてしまうシーン。エロい目で見るの禁止です(笑)。これは、あくまで商品開発の為に必要な業務の一部ですからね。はい。

ただ、臭わないかと人を遠ざけて生きてきた麻子が自分の本来の匂いを好きだと言ってくれる人が現れたら…、そりゃ色々始まっちゃいますわなと思うところです。

結果、二人がどうなるか…体臭を気にしたことがある人は是非チェックしてみてください。現在は連載ですが、元は1話読み切りで作られているので、完結ものとしてもサクッと読むことができますよ!

『ノイズ【noise】』ネタバレ・感想/筒井哲也の新連載は衝撃的なサスペンス!第1話から不穏な空気が漂って怖すぎる件

サスペンス漫画『ノイズ【noise】』の作品情報あらすじネタバレあり)、感想を書いてみました。

ノイズ noise 1 (ヤングジャンプコミックス)

作品情報

映画化もされた『予告犯』に数々の賞を受賞した『有害都市』で有名な筒井哲也による新作漫画『ノイズ【noise】』は、グランドジャンプ集英社)にて連載中。今作では、田園風景が広がるのどかな猪狩町を舞台にしたサスペンスを描く。

あらすじ(ネタバレあり)

サイト内で『ノイズ【noise】』で検索したら出てきます

>>無料試し読みはこちらCHECK!

第1話

舞台は、高齢化や過疎化の波に押されて活力を失っていた猪狩町。特産品の黒イチジクがふるさと納税返礼品に指定されるとともに、動画サイトの人気者に取り上げられることでブレイク。テレビの取材まで受けることに。助役の計画のもと役所の新設から図書館建設まで決まり町はにわかに活気付いていた。

そんな中、イチジク農園を営む泉圭太の前に、「自分を雇ってほしい」と辺鄙な町に似合わない不審な雰囲気の男・鈴木睦雄が現れる。その風貌や雰囲気から睦雄のことを怪しむ圭太。仕事を求めていることから無下には扱えないと感じているところで、友人の田辺純の機転で自然と距離を置くことに成功する。

名前に聞き覚えのあった純がネットで名前を調べると、睦雄が過去にストーカー殺人事件を起こした元受刑者だということが明らかになる。人格に問題のある元犯罪者に警戒する2人。警察官に報告をすることを思い立つが、運悪くちょうど新しい駐在員の引き継ぎのタイミングとかぶってしまう。

その頃、愛知県警本部では警察官を退官し、犯罪者の更生の手助けをしていた鈴木賢が失踪する被害が報告されており…。

第2話

泉圭太の元に別居中の妻と娘が訪れていた。名古屋で暮らしたい妻は、婚約指輪を外し別れる覚悟を伺わせている。それに気付いた圭太は憤りを隠せない。そんなおり、若い女のいない村で性欲を持て余し、公衆便所で自慰行為をしていた睦夫と鉢合わせする。仕事につけるかの確認をしに来たのだ。丁重に断る圭太。しかし、「若い女がいるじゃねーかよ」と睦夫は、圭太の妻に心の中で目を付ける。

その頃、県警の警部と失踪中の警察OBの妻は、元受刑者を保護するアパートへと赴いていた。元受刑者が住んでいた部屋を確認すると睦夫宛の裁判所からの出頭命令の文書が見つかる。さらに、鈴木賢治の住んでいた部屋を確認すると、睦夫についての保護観察の書類が不自然に抜け落ちていた。かろうじて残っていたメモには睦夫の就職先として猪狩町のイチヂク農園が候補として上がっていることを見つける。

警部は、睦夫が猪狩町に居ると目星を付け地域に情報を上げるよう通達し現場へと向うのだが。

感想

いきなりですが、『予告犯』好きなんですよ。漫画版はもちろん映画化もされた作品で、特に映画に関しては話の展開を知っているのに泣けてきました。筒井哲也の作品の特徴なのか、社会派というか現在進行形で存在している問題を取り扱っているので、すごく作品に現実感があります。

さらに、いつも全3巻程度で完結させるので無為作品間延びのしない完成度の高い作品が多い印象です。

今作の『ノイズ【noise】』もおそらくその1月に数えられるでしょう。凶悪犯罪を犯した人間の更生と再犯。しばじばネットニュースなんかでも炎上する案件です。ストーカー殺人を犯した睦夫が、好景気にわく限界集落に来ることで鳴り響く不協和音。まだ、話は序盤の序盤ですが非常に不気味な雰囲気を漂わせています。

自分にとっての損得に合わせてコロコロと態度を変える睦夫は典型的なサイコパスと言ったところでしょうか。場所を弁えず自慰行為を行う剛胆なところが気持ち悪く、圭太の妻に目を付けた時の表情には寒気がしました。はっきりいってこの後の展開には嫌な予感しかしません。

同時進行で進む愛知県警の捜査ですが、どうやら次からは警察を交えてのトラブルに発展していくようです。しかし、到着する前に間違いなくひと悶着あるでしょうね。何かが起きそうで起きない。けど、確信的に何かが起こる。ハラハラドキドキが止まらない漫画になっています。

次を読み進めるにはちょっと勇気が必要かも…。

『君に愛されて痛かった』ネタバレ・感想/第2話〜第3話 これがメンヘラの心の中か…心の中の罵詈雑言と自己嫌悪の闇が深すぎる件

メンヘラ漫画『君に愛されて痛かった』のあらすじネタバレあり)、感想を書いてみました。

前回までの『君に愛されて痛かった』の内容 

kracpot.hatenablog.com

あらすじ(ネタバレあり)

君に愛されて痛かった』は、下記のまんが王国』独占配信作品となっており、他では読めないみたいです。連載を追いたい人は是非。

>>無料試し読みはこちら

第2話「普通」

 かなえは見知らぬおじさんと援助交際をしていることをに見つかってしまう。そんなのは普通じゃないと咎められるもパニックに陥ったかなえは、暴言を吐いてその場を立ち去ってしまう。帰宅中の電車の中でもそれは収まらず「死ね死ね」と異常な言動を繰り返すありさま。無事帰宅するもそこでは親からも弟からも、疎ましがれ居場所はなかった。

 居場所がないと感じた時に訪れる公園で、偶然鳴海と出くわす。鳴海は、先輩に他人の原付きを無理やり買わされ持ち主にボコられていた。エンコーをしていることがバレるのが不安だと打ち明けるも、何か起きるまではじっとしているしかないと助言を受ける。それだけでなく、鳴海は何かあったらこの原付きで迎えに行くからと励ましてくれた。

翌日、学校に行くとどうやらエンコーのことはバレていないらしかった。しかし、友達からあの後寛とやっていたのではないかと疑われてしまう…。

第3話「願い」

「寛くんとエッチしたのか聞いてるんですけどォッ!?」友人の一花に詰め寄られるかなえ。普段出さない大声を出して否定することで、なんとか疑惑を払拭しようとする。しかし、確信を持てない一花は、かなえに寛と上手く付き合えるようサポートするように圧力をかける。

一花は、かなえと近くで遊んでいたという口実を作り寛を呼び出す。寛の顔を見たかなえは、援助交際咎められたことを思い出し心の中で「偽善者野郎」と罵る。しかし、コンビニに寄った寛が頼んでいないはずの飲み物を買ってきてくれる優しさを見せられ自己嫌悪が肩をもたげる。

帰宅途中、一花が計算していた通り神社に寄って縁結びのお参りをすることになるが、そこはかなえが寛におじさんと歩いているのを見つかり咎められた場所でもあった。浮かれる一花と寛がいる気まずさで追い込まれたかなえは、ひたすら「ごめんなさい」と祈り続ける。

その後、三人別れて帰宅することになったのだが、引き返してきた一花はかなえと寛が抱き合っているのを目撃することに…。

感想

あれ?鳴海って第1話で出てきてましたっけ?なんか、かなえと同じように虐げられてるポジションで良き理解者って感じなんだけど、ほとんど説明的な描写なくしれっと出てきて関係性がよくわからないんですが…。幼馴染みたいな感じですかね。

まあ、どっちにしろ先輩の不条理のターゲットになる男子というは身近にいたので、なんだか親近感の持てるキャラクターで良いですね(笑)ただ、境遇はもちろんあまりにも悲惨なので笑ってる場合じゃないんですけど、今後の活躍に期待したいところです。

そして、女子のイケてる男子争奪戦というのは、見てて気持ちの良いものではないですね。一花のかなえに対する詰め寄りは、全国ありとあらゆる場所で見られる光景なんでしょう。ひたすら怖い限りです。期せずしてその戦いに勝ってしまうかなえが受けるであろう攻撃。正直、考えたくないですね。

この板挟みになってる状態ですでにいっぱいいっぱい。ものの数分くらいの間に、心の中では罵詈雑言の嵐から強烈な自己嫌悪へと落ちていくヘラりっぷり。ここからさらに落ちていくことは確実な訳で、次回が見たいような見たくないような…。

パニックホラー漫画『服従都市』のクセが強すぎる件(笑)

次々と人間が襲われるパニックホラーは数多くあれど、遂にこんなに斬新なものまで登場してしまいました。

その名も『服従都市』。人は、服に服従するしかない。単なるダジャレ的なタイトル。馬鹿野郎って感じです(笑)

圧倒的なB級感を漂わせる本作ですが、まあB級でしょうね(悪口ではない)。 

本作の主人公・綾羽京は、代わり映えのしない毎日にウンザリしている無気力な高校3年生。友人たちとボーリング場に訪れたある日も、京はいつものようにくだらない1日が過ぎていくと思っていた。しかし、トイレから戻ってきた京の前には、“衣服”が次々と人を襲っていく光景がひろがっていた……。友人のTシャツにも異変が起き、京の平凡な日常が崩れ去っていく。

パニックホラーあるあるを早く言いたいから言ってしまいますが、主人公がつまらない日常に飽きてやれやれしがちですよね。本作でもご多分に漏れずやれやれしてます。

これは中高生をターゲットにしている作品なら致し方ない設定ですかね。ターゲット層の首根っ子を掴んでグイグイ引き寄せる必要があるわけで、そうなると同じ悩みを抱えてる主人公は必要です。まあ、こういった圧倒的な既視感はスルーしてしまうのが吉。

と言っても、やっぱり自分はパニックホラー好きなんですよ!個人的には。ゾンビモノもサバイバル系もそうですが、生存本能をビシビシ刺激してくれる作品が大好きです。

電子コミック界隈では、この手の作品が大流行しましたし、そういったテイストと同じように瞬発力がありそうなのは事実。ただ、耐性がやや付いている自分のような人間を満足させてくれる内容になるのかは不安です。そんな本作の良きところを上げるなら、冒頭でも言った普段身につけている服に襲われてしまうという発想力でしょう。

普段、身に着けているモノが突如として自分に牙を向いてきたらと思うと怖いですよね。はっきり言って色モノであることは避けられない本作ですが、この瞬発力を体感したい人は連載を追って見るのも良いかもです。

『てのひらに秘密をひとつ』ネタバレ・感想/第一話 恋に落ちるその日まで

不倫漫画『てのひらに秘密をひとつ』の作品情報(試し読み)、あらすじネタバレあり)、感想を書いてみました。

てのひらに秘密をひとつ 1 (フラワーコミックスアルファ)

作品情報(試し読み)

ダメ男ぶった切る痛快の短編オムニバス「ダメ恋」の著者・尾崎衣良の新刊漫画。姉系プチコミック小学館)にて掲載されている。「不倫」をテーマに、みずみずしく恋情を描ききる長編シリーズ。

comics.shogakukan.co.jp

あらすじ(ネタバレあり)

第一話 恋に落ちるその日まで

会社員の沙季は、後輩のフォローから残業の代わりまでなんでも引き受けるお人好しな性格。そのため、周りからはいつも慕われている。しかし、先輩の高野尾からは、「いい人はどうでもいい人扱いされているだけだ」と突き放した言い方をされてしまう。「自分のしたことは自分に帰ってくる」そう信じる沙季は、あくまで自分の考えを貫いて仕事に取り組んでいた。

そんなある日、同僚のマミからとある相談を持ちかけられる。それは、妻子持ちの彼氏との旅行に行くアリバイ工作として、沙季と一緒だったことにして欲しいというもの。そういった不適切な関係に肩を貸すことは出来ないし、マミのことを考えたら別れた方が良いと言い聞かせる沙季。相手のことを思って口にした言葉であったが、マミは「どうせ本気で人を好きになったことないでしょ」と突き放されてしまう。

その後、マミは会社で沙季の悪口を言いふらすようになる。単なる偽善者で自分にとって都合の良いことしか引き受けないと。それを偶然聞いてしまった沙季は、ショックを受ける。しかし、そこに高野尾が現れてその態度を徹底的に批判する。そんな高野尾に思わず自分が学生時代ハブられていたことを告白する沙季。慰めを期待していたわけではないが、そこでも高野尾は相変わらずで自信のない態度を批判されてしまう。

会社からの帰宅途中、沙季はかつての恋人と再開する。しかし、その恋人には妻子が持ちだった。友人には反対されていたが、その関係を断ち切ってでも一緒にいたいと思える本気の恋だったのだ…。

感想

 んー、なんか嫌。何が嫌って、自業自得の結果に如何に正当性を与えるかみたいなとってつけた設定がいっぱい出てくるから。不倫をテーマにしたものってそういうものが多いですよね。どこかで見た言葉ですが、「自分がやればロマンス、他人がやれば不倫」みたいな都合の良い解釈をされるものだったりするので、テーマ自体に結構抵抗感があります。

第一話では、お人好しの沙季が不倫をする友人を咎めたのは、実は自分が過去に痛い目に合っていたからだという内容。いや、だから最初からしなきゃいいんやって話なんだけど、まあ世の中には結婚を隠して女に近寄る不届きものがたくさんいますしね。現実では、相手の男には感情なんてないんじゃないかと思われるんですが、優しい態度が伴っているとそれも恋愛になっちゃうのかなと。もやもやするし、どっちにも感情移入できない難しい漫画です。

ただ、マミのように狡猾で憎まれ役に徹したキャラクターがいたりで、グイグイ話に引き込まれて行くのは事実。高野尾もオネエなんじゃないかってくらいズバズバ周りの甘さを切っていく。その姿には痛快さすら感じます。「もっとやれ高野尾!」と心の中で応援していたのは私だけではないでしょう。良くも悪くも尾崎衣良テイストが存分に出ている本作。ファンじゃなくても必見です。