オデッセイの感想 ネタバレあり
(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
レビューでもなかなか評価が高いようだったので見てきました!
解説
『グラディエーター』などのリドリー・スコットがメガホンを取り、『ボーン』シリーズなどのマット・デイモンが火星に取り残された宇宙飛行士を演じるSFアドベンチャー。火星で死亡したと思われた宇宙飛行士が実は生きていることが発覚、主人公の必死のサバイバルと彼を助けようとするNASAや乗組員たちの奮闘が描かれる。共演は、『ゼロ・ダーク・サーティ』などのジェシカ・チャステインや『LIFE!/ライフ』などのクリステン・ウィグなど。スコット監督による壮大なビジュアルや感動的なストーリーに注目。
あらすじ
火星での有人探査中に嵐に巻き込まれた宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)。乗組員はワトニーが死亡したと思い、火星を去るが、彼は生きていた。空気も水も通信手段もなく、わずかな食料しかない危機的状況で、ワトニーは生き延びようとする。一方、NASAは世界中から科学者を結集し救出を企て、仲間たちもまた大胆な救出ミッションを敢行しようとしていた。
良かったとこ
過酷な状況の中で生き残る為に必要なものが、何か教えてくれる
火星に一人取り残されるという状況は想像もしたくないぐらい過酷なもので、主人公もたくさんの問題に直面することになります。
大怪我。
食料不足。
自給自足に必要な水不足。
限られた通信手段の中での意思疎通の手段。
過酷な環境でのストレスの対処。
絶体絶命の中での決断。
これらの問題を神頼みにすることなく一つ一つを科学、ユーモア、音楽、ポジティブマインドによって乗り越えていくというのがこの映画の見所だと思いました。
通信手段が360度回転するカメラのみという状況の中で、如何に地球と意思疎通をはかるのかというのは、幅広い科学の知識なしには発想すらできないものだったはずです。
印象に残ったシーン
いかに大きいなストレスの中にいるのかを象徴するシーンとして、無くなったケチャップの代わりに鎮静剤をジャガイモにつけて食べるシーンがありますw
しかし、気分を紛らわすにも主人公はこういった過酷な状況とは対象的な80年代のノリノリのディスコミュージックしか聞ける音楽がありませんでした。
ただ、見てる側からするとこの違和感が他の類似映画にはないものですごく印象に残りました。
あんまり良くなかったところ
地球側のストーリー
この映画には二つの軸があって、一つは主人公がいかに火星を生き抜くか。
もう一つは、地球の側からNASAがいかに主人公を救うか。
これらが大体半々の割合で展開される構成になっています。
そして、それぞれの立場でたくさんの問題が立ちはだかりそれを乗り越えていくというものです。
ただ、私の場合は社会経験の乏しさのせいか、こちら側の問題解決にはあまり感情移入ができませんでした。
アメリカと中国のご都合主義的な関係
NASAが行き詰まった時に中国が手を差し伸べるわけですが、機密で価値のある技術を放り投げて手を貸すという展開に違和感を覚えました。
中国はそんなことするはずないということではないですよ。
どこの国が協力するのにも現実的には、手を貸すメリットがあれば手を貸すものだと思います。
ただ、それが美談として人命の為にリスクをとって協力したというのが、映画の収益のために中国市場を意識したようにしか感じられないくらいとってつけたようなものだったのが少し残念でした。
まとめ
この映画は、宇宙を舞台にしていかに個人、組織、世界が困難な問題を解決していくのかというテーマで描かれているものだと思います。
問題解決能力というのは誰もが身につける必要のある能力だと思います。
この映画は、まさにその教科書になるような作品で実際に学校教育、社員教育の中で採用されてもおかしくないくらいの完成度が高い内容だと思いました。
劇場で見る価値のある作品だと思いますので、興味のある方は是非チェックして見てください!
したっけ〜