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映画『少女』感想 湊かなえらしいダークさと因果応報は必見。酷評多数は原作信者?【ネタバレあり】

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先日、映画『少女』を見てきました。夜遅くの回だったせいもあってか、劇場はスカスカ。。。「これは、あまり期待できないかなぁ」とかなり期待値低めでの鑑賞でした。

原作のある映画で作家は、見たら嫌な気分になるミステリーを書くと話題の湊かなえさんです。笑)

私は、小説の『告白』を読んだことがあり、「綺麗に伏線を回収するなぁ」「勧善懲悪がポリシーなのかな」や「リアルな悪役を描くの上手だな」とかそんな印象を持っていました。

その特徴は、今作でもすごくよく現れていて見終わった後には、お金を払っただけの満足は十分に得られたように感じました。

レビューサイトで見るような酷評とは一致しなかったです。(もちろん気になるところはありましたけど。。。)

酷評は、原作を好きな人がたくさんいて、そういう人たちは納得させられなかったということなんじゃないかと思います。

メインキャストの二人の少女、本田翼(由紀)と山本美月(敦子)のJK姿も神々しいほどに可愛かったですしね。

 ※このあとの記事には、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評といった類のものではなく、感じたことをそのまま書き出しただけの寄せ集めのようなものです。見に来ていただいた方には、友人と映画を見終わった後にあーだこーだ言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいただけると嬉しいです。

目次

ミステリーらしく点と点が繋がっていく感じと因果応報が気持ちいい

出てくる登場人物が点と点で全部繋がっていくのは、湊かなえさんの作品っぽくて気持ち良かったですよね。

振り返ってみるとそれぞれの登場人物に意味があったんだなと。

レビューサイトなんかを見ると自分が気付けなかったこととかも知ることができました。やっぱり、映画は見るだけじゃなくて、内容について誰かと共有したほうがより深く楽しめます。

 

そして、湊かなえさんの真骨頂。人に悪意を向けた人物は、しっかりと因果応報で罰を受けるというのは、見ててやっぱりすっきりしました。劇中にも出てきますが「因果応報!地獄に落ちろ!」というのを見事に再現するオチをつけてくれていたと思います。

小説を盗んだ国語教師(アンジャッシュ:児島)は、報いをうけて失職。自殺へと追い込まれます。ただこれに関しては、由紀の策略によるものでしたが。笑)

にしても、あの国語教師はひどかったですね。盗んだ小説を自分名義で文芸誌に応募する。そして、本人に向かって「俺の教えを良く吸収して、形にしたな」と。

身の毛もよだつ程の畜生っぷり。。。おまけにJKに手を出しているっていう。役だとはわかっていても児島さんを嫌いになっちゃうレベルです。笑)

ここまで腐った教師はいないと信じたいですが、現実でも教員がそういった犯罪で捕まることも多く、ひょっとしたらこの映画に近い世界観のことが起きているのかもしれません。。。ないか。笑)

ただ、いじめっこ達に遺書が送られるというのは、罰になってるんでしょうかね?

正直、そこは中途半端だったかなと思いました。できれば、登場してきた悪役は全員因果応報で地獄に落ちてくれてた方がもっとすっきりできたかもしれません。

それに舞台劇調に最初に遺書が読まれていて、最後にその伏線が回収されたんですが、なんで舞台調の演出だったんでしょう?原作を見たらわかるのかな。

そういう演出的に意味がわからない箇所があり、そこはちょっと残念でしたね。

ダークな世界観

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(C)2016「少女」製作委員会

二人を取り巻く環境がうんざりするぐらい鬱々と描かれていましたね。

海に沈んでいく姿を多用してて、息苦しさを表現してるみたいなことなんでしょうか。

けどある意味、閉鎖的な女子校で孤立している女子というのは、世界がこの作品みたいにダークに見えてるのかもしれません。それが、原作に対する大きな共感を生んでいるのかもです。

ここら辺は、男からはわからない世界ではあります。実際に女子校というのは、あんな陰湿な場所なんでしょうか?だとしたら、ちょっとショックではあります。

男女共学の方が、異性の目があるので悪く思われないように振る舞いますよね。そのブレーキがかからないと行き過ぎるということが、あるのかもしれません。

男子校でも女子がいないと下ネタが行き過ぎるなんて言うのは、良く聞きますし。けど、そっちの方がまあ、ある意味健全かもですね。笑)

敦子に対する学校でのいじめのシーンなんかは、いやらしい卑怯なやり方でかなり胸糞です。生理ナプキンを敦子の用具入れに詰め込むところなんかは、正直グロでした。

一時期学校裏サイトなどが問題になりましたが、いまはLINEのグループに移行してるんですね。

最近の子は裏のグループで自分の悪口言われてないか、気にして生きてるんですかね。かわいそう。

由紀のおばあちゃんは認知症なんだと思いますが、いつも誰かを説教していて、それが自分に向くことさえあると。

認知症の人がこんな風に描かれることってほとんどないですよね。

正直、由紀のように病むというか、ゆがんだ部分をもってしまうのもしかたないかなと思いました。

このおばあちゃんが、ミステリーのおどろおどろしさを凄く強調していたように思いました。

少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

 

 最後に

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(C)2016「少女」製作委員会

PVを見て予習して行ったんですが、人が死ぬとこを見てみたいっていうのが、この映画のメインテーマだと思ってました。

由紀が敦子を学校の屋上で手を離すシーンがありましたよね。

「あーいきすぎて殺しちゃうやつかな」とか、勝手に妄想をふくらましていたんですが、全く逆の展開でした。

なんだかんだあったけど、ずっ友だよっていう終わり方を見ると「プロモーション詐欺やんけ」と思いました。笑

この宣伝と内容の不一致は、原作を見れば解消されるんでしょうかね。ますます、原作が気になってきます。かなり売れてる人気作のようなので、私も時間がある時に読んでみたいと思います。

原作を読むことで、映画の理解も深まるんじゃないかと思いますし。