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健康ゴールド免許とは、メリットやデメリットの説明。長谷川発言の違いや逆進性やといった誤解について

今朝、はてなを見ているとこのようなエントリーが賑わっていました。

小泉進次郎議員ら、「健康ゴールド免許」創設を打ち出す

健康ゴールド免許!運転免許すらない私は、なんかすごく欲しくなります。

簡単に言うと、この制度では健康管理をしっかりしている人たちに対して、ゴールド免許のようなものを設けて、医療費の負担を減らしてあげましょうということのようです。

健康に関しては、誰もが意識高いに越したことはないですよね。

「これはいいじゃない」と思い、ブコメを残そうとしたらびっくり。結構、批判の声も多数上がっています。

ただ、その中には「それは単なる誤解だよー」と思うこともあり、非常に残念な気持ちになりました。

そこで、この健康ゴールド免許というのは、実際どういう制度になるのか。

どんなメリットがありデメリットやその誤解だや勘違いはなんなのか、私の思うところを紹介していきたいと思います。

ゴールド健康保険証とは?


実は、具体的な構想というのは今後詰められていくようで、コンセプトのようなものしかまだ、確認はできていません。

その内容は、以下のようなものです。

免許は、定期健診の受診や禁煙など健康管理に努めている人に交付され、医療費の自己負担が軽減される 

 ただ、病院で処方される湿布などは全額自己負担することも盛り込んでいて、「小さなリスクは自己負担だ」 

メリット


  • 健康な人の医療負担が軽減される

具体的な条件は決まっていませんが、内容から察するに定期健診や非喫煙などの条件をクリアし、結果保険適用の処置をあまり受けていない人ということになるんじゃないかと思います。

ブコメでも書いたんですが、どんなことでも優秀な人は何かしらの優遇がないとフェアじゃないと私は思っています。

健康に気を使っていても、実現できるとは限らないからこそ、そういうひとは優遇されるべきなんじゃないでしょうか?

皆勤賞とかあるいは、無償の奨学金しかり。

  • インセンティブにより健康管理に対する意識が高まる

小学校のころ虫歯の無かった子達は、歯ブラシが貰えるっていうシステムありましたよね。

あれ、私は貰えなかったんですが、その歯ブラシを見て羨ましく思った記憶があります。

自分も歯ブラシほしい!ちゃんと歯磨きしなきゃなと。

そのように、このゴールド健康保険証が機能するようになるんじゃないでしょうか?

ちゃんと定期健診をうけて、ゴールド健康保険証を貰おうみたいに。

  • 病気の早期発見と医療費削減

定期健診を受けるという意識が高まれば、間違いなく病気の早期発見につながりますよね。

病気が重くなる前に処置できれば、本人にとっては体の負担が軽くなりますし、重い病気になるリスクを下がることが期待できるはずです。

結果、これが国全体の医療費の削減つながる可能性も十分にあるんじゃないかと、私は考えています。

デメリット


  • 費用対効果

どんな政策にも必ずお金がかかります。

具体的な試算は、まだ先のことになると思いますが費用がかかり過ぎる場合は、考え直さなければいけないことも出てくるかもしれません。

あるいは、上のメリットで考えたような効果が全くなければ意味がありません。ただ、これに関してはやってみなくちゃわからないかもですが。

とにかく、もし実現するのであれば結果にはこだわっていく必要があると思います。

  • 症状が重篤になるまで我慢する人があらわれる

ゴールドを維持したくて、重い病気なのに病院に行かないという人があらわれるかもしれません。

似たようなことがゴールド免許でも起こることがあるそうです。

違反してるけど、ゴールドだから絶対点数引かれたくないとごねる人が実際いるようです。

ただ、重い病気であれば定期健診で発見されてしまうことを考えると、我慢する意味はないのかなとも思います。

  • 逆進性が生まれる

貧困層ほど医療費が多くかかる中で、医療費のかからない層を優遇するのは、逆進性があって賛成できないという人もいます。

私は、この指摘に関しては勘違いなのかなと思いました。

貧困になればなるほど医療費負担を重くする。

必要性が少ない富裕層であればあるほど負担を軽くする。

このような制度であれば逆進性があるかもしれません。累進課税の逆みたいな感じ?

しかし、このゴールド健康保険症ってそんな制度ではありませんよね?少なくとも医療費が必要な人たちがより損をするなんてことはありえません。

貧困層の医療負担は今まで通りで、かつ健康管理次第で負担が軽くなる可能性があります。ここが、重くなるなら逆進性の理屈も分かるんですが…。

富裕層のゴールド保有率が高くなったからといって、医療負担が軽くなっちゃいけない理由もありませんよね。

最後に


いろんなコメントを見てると長谷川某さんの堕落した透析患者は、死ね発言と結びつけている方も多かったように思います。

あの人の主張には、自己責任の人たちは減点して負担を増やせということで、今回の制度とは全く逆のことですよね。

加点される人がいるだけです。他は現状維持です。そして、加点することが目的というよりも、健康管理に対する意識を高める意図があるのは、明確だと思います。

天下り先を増やしたいんだろうという人もいますが、それはそれで今回の制度に限らないもっと大きな枠組みでの問題になってきます。

この先、どんどん具体的にどんな制度になるのか全容がはっきりとしてくるとおもいます。

そうなった時、やっぱりダメじゃんとのることも十分にありえますが、今のところ私はこの制度に関しては、大賛成です。

といっても、私は持病があるので関係ない話になってくると思うんですけど。笑