【ネタバレ感想】『美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~ 』は地獄の復讐劇を描く壮絶な漫画だった!読み始めらた止まらない名作
どうも、復讐劇フリークの立川あつです!
いじめの加害者に対する復讐をテーマにした『美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~』という漫画をご存知ですか?
復讐劇やコンプレックスを克服していく話が好きな人には、絶対に【おすすめ】の一冊です。
この作品では、過去に壮絶ないじめを受けていた醜い顔の女性が美しい姿に生まれ変わり、加害者に対してケジメをつけていくという王道の復讐劇を描いています。
これを聞くと「よくある設定じゃない?と」感じる人もいるかもしれません。
しかし!
この漫画は舞台設定、復讐の原因などかなり感情移入できる作りになっていて、配信サイトではロングセラーの名作となっています。
容姿が原因で少しでも嫌な目にあったことがある人なら、ハマること間違い無しです!
この記事では、漫画『美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~ 』のあらすじや登場人物の紹介をするとともに、ネタバレも交えて面白いポイントのレビューもしていきたいと思います。
※この後より、一部ネタバレも含みます。本編が気になるひとは、配信サイトで無料試し読みすることができるみたいです。
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あらすじ
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いじめが原因で大切なものを全て奪われた女が美人に生まれ代わり、地獄の復讐に身を投じるリベンジストーリー。
舞台は昭和20年の大戦末期。まだ樺太(からふと)が日本領であった時の話。
そこで、生まれ育った少女・市村ハナは、容姿が他の子よりも醜いという理由で容赦ないいじめの対象になっていました。
いじめの主犯格は、樺太で一番大きな企業の令嬢である高島津絢子という女で、いつも取り巻きを上手く使い自分は直接手を汚さずにいじめを主導していました。
いじめグループによって、泥棒の濡れ衣を着せられたハナは、貧乏な中通わせてもらっていた学校を退学に追い込まれてしまいます…
しかし、心優しい母親は、ハナを美しく産んでやれなかったことを詫びて彼女を優しく包みこんでくれました。
そんな中、日本が戦争に敗れたことをきっかけに、さらなる厳しい現実に直面することに…
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登場人物
市村ハナ
醜い顔に生まれついてしまった女性。学生時代に受けた壮絶なイジメの復讐のために、整形をし美しく生まれ変わる。
高島津絢子
イジメの主犯格。いつも自分は手を下さず周りの取り巻きに命じて、ハナをイジメていた。才色兼備の社長令嬢で死角がない。
闇医者
高度な整形技術を持った闇医者。お金よりも、手術に至る理由や覚悟を重視するかの時代のブラックジャック。
ネタバレ感想
復讐の原因がドロドロしすぎて胸糞悪いが…
数多くリベンジものを見てきましたが、この漫画で描かれるイジメは、正直胸糞悪いを超えて【閲覧注意】のレベルです。
ただ、復讐の動機となるこの部分が復讐劇の一番重要なところです。
加害者に対するヘイトを溜めこむことによって、復讐を成し遂げたときのカタルシスが生まれます。
このテーマを扱う漫画のまさに醍醐味ですよね!
なので、目を背けずにしっかり見て下さい。
市村ハナは、いわゆるカースト上位の美人集団から考えうるありとあらゆるイジメにあいました。
ミミズを食べさせられる、可愛がっていた動物をころされる、おまけに変態教師に襲われるようにハメられてしまいます。(ごく一部)
もう、完全に犯罪のレベルなんです。
極め付けは、彼女達の行動が原因で唯一の理解者で心優しい母親、可愛がっていた弟まで失うことになります。
顔が醜いというだけで、理不尽な目に合う屈辱はどれほど悔しかったか。
目の前で家族の命が失われるのは、どれほど悲しかったか。
いじめの加害者は、これ以上ないくらいの非道さを見せてきます。そして、傷つけた当人はそのままに、何もなかったかのようにその後の人生を過ごしていくのでしょう。
いつの時代も同じです。「罪の意識が芽生えて反省を…」なんていうのは、道徳家の語る戯言です。
この不条理にとてつもない憤りを感じることができれば、この後の復讐をスカッと向かえることができるはず。
いじめの内容を書いてるだけで、なんだかイライラしてきましたよ…。私はもう一回読み直してきます!笑
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いじめる側の個性が立っている
一話ごとにターゲットは、1人の設定で話が展開していく漫画になっています。
この加害者側の人間が、単なる有象無象でない点もこの漫画の特徴です。
結婚し、何不自由なく幸せに暮らしている人。
農家で泥にまみれ、望まない結婚を強いられ人。
相変わらず自分の美しさを武器に、周りをうまくコントロールする人。
女性として体を武器にする以外なくなってしまった人。
それぞれ違う道を歩んでいて、人によってハナの向き合い方も違います。
完全にスカッと見れるものもあれば、一筋縄ではいかない複雑な感情で見てしまう回もあり、見終わった後には映画を見たときのような満足感があります。
こういった丁寧な人間描写がこの漫画を他とは違う作品にしているのは、間違いないはずです。
単に壮絶な復讐を遂げるのではなく、時に葛藤したり一切容赦がなかったり一話ごとに人間味を感じられるます。
金太郎飴みたいに中身は同じということがないので、飽きずにそれこそページをめくる手が止まらないこと間違いなしです。
美醜の使い分けが上手過ぎる
藤森治美さんという漫画家は、この作品で初めて知ったのですが、とてつもなく美醜の使い分けが上手です。
美しい人はとことん美しく、醜い人はとことん醜く描かれています。
表紙は、若干劇画タッチで癖のある絵にも見えますが、中を開いてみると全然そんなことはなく、とてもきれいで丁寧です。
醜い人間は、ややホラータッチに書かれているので、苦手な人はちょっと辛いかもしれません。
まとめ
復讐は、何も生まないなんて単なる綺麗事。やったことに値する罰は、しっかりと受けるべき。
当たり前のことですよね。
そういったある種のニーズがあるからこそ復讐劇というテーマが、かなり普遍的なジャンルになってきているのだと思います。
この作品は、間違いなくそういったニーズをすくい上げてくれているので、少しでも琴線に触れた人は是非チェックしてみて下さい!
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一巻完結かと思いきや、次巻持ち越しでラスボスとの対決はおあずけのようです。
完結巻の発売が待ち遠しいですね。発売され次第また、レビューしたい作品です。