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映画『ベイビードライバー』感想/「テキーラ!」観た人はこの一言で何が言いたいかは伝わるでしょ!

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2017年8月19日公開の映画『ベイビー・ドライバー』の感想/レビューを書いています。異才エドガー・ライト監督が放つアクションコメディでカーチェイス版『ララランド』と称される映画です。

さてー!

普通免許すら持っていない立川あつです!

事前予習してみるとどこで聞いても評価が高い本作。ロッテントマトというアメリカの評価サイトではフレッシュ度97%!フィルマークスの試写会では平均スコア4.6(最高5)の驚異的スコア!

もう面白くないはずがないということなんでしょう。みんなが観てみんな面白いっていう作品作りは非常に難しいはずですが、数字を観る限りではそれが実現できてると。そういう数字ですよ。これは。

ただ予告編を観てちょっとした不安が・・・

「車なんて免許すら持ってないし、音楽だってアニソンやたまにちょこっと洋楽聴くくらいで全く詳しくないぞ…これは、やばい( ;´Д`)」

やばいっすよね。うん。

間違いなく置いていかれそうな雰囲気。しかも、カーチェイス版ララランドなんて評されたりしてます。

そしてその「ララランド」とんでもない高評価の嵐のなか、たいして共感できず楽しむこともできなかった映画界隈の非国民が私です。

といった如何にもハマりそうにない人の感想だということを前もってお伝えしておきたいと思います。

※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評の類ではなく思ったことをそのまま書き出しています。映画鑑賞後に友達とあーだこーだ言い合うような軽い気持ちで読んでもらえると嬉しいです。

感想(ネタバレあり)

劇場は満員御礼!

まず、映画館に来てビックリしました。

「これって完全満員なんじゃね?」

会場前の並びを見て感じたのですが、予想通り。劇場は完全に満員でした。試写会等の評価が高かったですし、客層的には映画好きが集結してる感じ。

まぁ、やや公開劇場が少ない作品なのでそれも当然なのかもしれせん。ただ、映画ファンのこの作品に対する期待感が伺えました。

そして、私自身が感じいたハマらないかもなというのは結果。

杞憂でした。はい。この作品に関しては心配するだけ無駄でしたね。

はっきり言って車好きとか音楽好きとか関係いなく楽しめます!これは間違いない!

なのでもし自分が好きなタイプじゃないなと先入観を持ってる人も是非劇場に足を見てください。オススメです。

ストーリーは平凡なのに・・・

ストーリーははっきり言って途中までは平凡も平凡です。何回見たっけ?ってレベルで既視感があります。

やばい仕事に足を突っ込んだ主人公。親玉に能力を惜しまれ引き戻されてしまう。家族や恋人を人質にされどんどん泥沼に。

多分、映画とかが好きでなくても見たことありますよね。こういうストーリー。キャッチーだけど、ありがちです。はっきり言ってこの映画を文章にしてハイライトを伝えても、ストーリーからは面白さを感じられないかもしれません。

けど、そういったストーリーの要素が関係ないのがこの映画なんだな。これが(笑)

まず、みんなが触れるのは音楽とカーチェイスの融合だと思うんですよ。ただ、私はあえてキャラクターと人間関係について話したい。プロモーションではあまり聞かなかったんですけど、そこがこの映画のキモのような気がしました。

キャラクターのクセが強い!人間関係の変化が面白い!

まず、主人公のベイビーなんですけど、車を扱う映画なのに線が細い!車映画と言えば主人公はスキンヘッドのマッチョ。タトゥーは入ってないとこを探すのが難しいレベルじゃないと成り立たないはず!と突っ込みを入れたくなるキャラ設定です。

むしろ、マッチョな男性性の対局をいくような長身痩身のベビーフェイス。自己流で声から音楽を作るギークよりの趣味。こっちの方が全然感情移入して見られます。個人的には。

正直、このキャラ設定を間違っていたら私は楽しめなかったかなとすら思いました。

そして、脇を固めるキャラもクセが強い。異常に強かった!そして、このキャラのクセと後半の人間関係ってのがこの映画を面白くするポイントだったと私は感じました。

まず、バッツですよ。クセが強い。行動だけ見ると日本で言うところの典型的なDQNなんだけど、異常なまでに勘が鋭い。潜入捜査の警官にはすぐ気付くし、ベイビーが隠したいデボラとの関係にもあっと言う間に辿り着く。

「このDQNが…。」と心の中で毒づいていたのは私だけじゃないはず。バディの過去を言い当てるのは一体何が根拠だったんでしょうね?完全にエスパーのレベルです。イライラさせられつつも、ここまで勘が鋭いとある種の尊敬の念すら抱くレベルです。

なので、自分の中での主演男優はバッツを演じるジェイミーフォックスですね。

最後は因果応報の串刺しになりましたが、カタルシスというよりちょっと寂しさがありましたね。もっともっと派手に散っていいだろって意味で(笑)

バカップルのビッチの方は置いといてバディにもかなり驚かされました。正直、初めに登場した時はこの2人真っ先に死ぬだろと思ったけど、しつこ過ぎましたよ。かなりの粘着質(笑)

序盤から中盤にかけては仲間としてベイビーの腕を認めて若干分かり合えるような演出もありましたしね。

あんたは比較的まともだと思ってたよ。私は。

まさかバディが最後までストーリーに絡んでくると思ってた人はいないんじゃないかと思います。少なくとも私には予想外でした(笑)

だって普通ラスボスはドクでしょ。そういう心地よい裏切りもこの映画の醍醐味でした。

そして、そのドクですが私は序盤のありがちなストーリー展開からついついラスボス認定をしてました。ただ、まさかの最後の最後で親心見せてきました。

ドクに関しては狡猾に悪を貫いて、ベイビーにとどめ刺されるのが普通ですよ。それが、まさか命を張ってベイビーを守る。しかも、バディに殺られるという。これもある意味裏切られました。

ただ、最後に親心を見せたからと言って悲しいと思えるほどの善行ではなかったかなと。そもそも、諸悪の根源はドクなわけで。なので、親心的な自己犠牲という王道泣けるシーンもあっさり目の死に方という点かなり異質だし、クセが強いです。

こんな感じでクセの強いキャラ、人間関係が後半にかけてガラッと入れ替わる斬新さ。この2つの要素がこの映画を多くの人が楽しめるようにしてるのかなと私は感じました。

カーチェイス版ララランドってのも頷ける

この映画の場合、映像を引き立てる為に音楽があるというより、完全に立場が逆になってるなというシーンがたくさんえりました。

印象に残ってるのは強盗に入る直前、車の中から出るタイミングを音楽に合わせる為に巻き戻すシーン。

実際、劇中でベイビーが調整してる訳でメタって訳じゃないんだけど、なんか観てる側からすると完全にメタっぽい演出になってました。

バッツが手榴弾を敵の車の中に放り込んで「テキーラ!」と口ずさむシーンもそうですね。映像と音楽がバチっとハマるそういう演出が随所にあって、その度に心地良さを感じることができるように作られていましたよね。

「気持ちいい!」とトランス状態になっていた人もいるかもしれません。

最近、音楽を積極的に取り入れて単純に観るというより体験できる映画がたくさん作られてる気がします。洋画にしろ、邦画にしろ。

こういう映画が増えたらもっともっと劇場に足を運ぶ人も増えるのかもしれませんね。

余韻を楽しみたい人はサウンドトラックも公開にあわせて販売されてるみたいなんでチェックしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

フィルマークスでの評価が公開直後ですが4.3となっています。これは、徐々に落ち着いていくとは思いますが本当に観た人の満足度の高い作品なんでしょうね。

私は正直、音楽を聞いても冒頭のベイビーのように近くにあるものを楽器に見立ててノリノリってタイプにはなれないので、若干周りの人よりも評価が低くなってしまっているのかもしれません。

ただ、音楽に造詣の深い人であればあるほど楽しめる余地が大きいのかなと思いました。知ってる曲かどうかってだけでもかなり劇場で聞いた時の印象って違うものなんでしょうね。

おそらく、知らないアーティストの曲をライブで聴くのか、知っているあるいは好きなアーティストの曲を聴くのとでは全然気持ちが違うのと一緒なのかなと。そんな気がします。

公開に合わせてサウンドトラックも発売されてると思いAmazonをチェックしてみたんですが・・・

なぜか、ありません。「こんだけ音楽推しの映画でCDが発売されてないってどういうこと?」と疑問しかないんですけど、ないものはない(笑)

しょうがないです。まあ、そのうち発売されるでしょう。

それまでに、私はエドガーライト監督の作品をチェックしておこうかと思います。恥ずかしながら今作が初めてだったので。どうやら、他の作品もかなり評価の高い映画を作っているようですよ!

ショーン・オブ・ザ・デッド』に『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」』ややタイトルがB級よりなのが気になりますが、まあ大丈夫でしょう!(笑)

私は、U-NEXTの会員なのでさっそくチェックしてみたいと思います!