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【ネタバレ感想】『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』は笑いと涙なしには見れない騎士道精神あふれる映画だった!

映画-感想

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美声の女優メリル・ストリープが、実在した音痴のソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスを演じることで話題の『マダムフローレンス』が12月1日全国で公開されました。

「クィーン」「あなたを抱きしめる日まで」で有名なスティーブン・フリアーズ監督がメガホンをとっています。

舞台は1944年のアメリカで、音楽の殿堂カーネギーホールにおいて今や伝説と言われるフローレンスの公演をテーマとして描かれる作品です。

本来、驚くほどの歌ウマのメリル・ストリープが、歌ヘタ役を演じるという新鮮さで、この映画を期待して待っていた人もたくさんいたんじゃないでしょうか?

私は、他の映画を見に行った際の予告で見かけて、気になっていたので公開初日に観に行きました。

客席は、予想通りたくさんのマダム達で埋まっていましたよ!

内容としては、夢見るマダムフローレンスと彼女を真剣に支える人達を心のそこから応援したくなるような心温まる映画に仕上がっていました。

正直、マダム以上の歌ヘタな私は全然彼女の歌声を笑える立場じゃないんですが、「自覚がない」ところに堪え切れない面白さを感じてしまいます。

また、そんな彼女を真摯に支えようとする人達の奮闘もかなりコミカルに描かれていて、劇場は笑い声に包まれるシーンが何度もありました。

音楽を愛する全ての人、おそらくこの映画でしか見れないメリル・ストリープの音痴っぷりを拝んでおきたい人は、是非劇場に足を運んで見てください。

これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことを書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!

愛すべきお金持ちマダムフローレンス

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庶民の暮らしとは縁遠い社交界での出来事で、フローレンス・フォスター・ジェンキンスもその一員です。

一見するとわがままなお金持ちに、周りが振り回されているだけ…となってしまいそうな難しい設定のおはなしでした。

しかし!

マダムフローレンスという女性は、お金持ちではあるものの品があって嫌味みたいなものがないし、気持ち良く映画を見ていられました。

「皿洗いをする代わりに、ピアノを弾いて」なんて頼むところは、彼女の人柄が伺えましたよね。

まあ、何よりも自分自身の歌がヘタであることに全く気づいていなのが、なんともキュートでした。

おマヌケでどこか抜けたようなところ、そして病気によりいつ亡くなってもおかしくないという存在。

だからこそ同じ歌声でも、笑って観れるところもあれば、涙なしには観られないシーンも生まれるという不思議な映画でした。

人によっては「周りに持ち上げられて恥をかいただけだ」という人もいると思います。実際、そう判断した新聞記者もいました。

ただ、彼女自身、そして彼女を支える人たちにとってはそうではありませんでした。

どちらの立ち位置で見るかによって、見え方大きく変わる映画だったんじゃないかと思います。

私は、当然マダムフローレンスを支える側の一員になって見ていましたよ!

なので、カーネギーホールでのリサイタルの時、野次が飛んできたとちも心が痛みました。

周りがバカにするようなことでも本人たちには大きな意味を持つということが、しばしばあると思います。

例えば、突表しもない夢のために学校を辞める!会社を辞める!なんていうことは、私たちの周りにも起こりうることかもしれません。

そんな時、当人に向かってどう声をかけるのかということに似ているような気がします。

愛する人、幸せになって欲しい人が夢のために現実とそぐわないことを言ってきた時、自分自身はどの立ち位置に立つのか?

現実に起きてしまうと非常に厄介な問題ですよね。今回の話はお金持ちだから成り立つという側面は少なからずあります。

ただ、ふと自分の身近でおきたらどうするだろうと考えさせられるような作品でした。

脇を固めるキャストのキャラが濃すぎる

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ヒューグラント演じるシンクレアは、イギリス出身の紳士「風」の男でした。

レビューやSNSなんかでは、無償の愛なんて言われてましたが、私にはそう見えませんでした。笑

もちろん献身的ではありました。

あまりにもモテ男としての色気が強すぎて、フェロモン的なものにやられた人にはそう見えたのでしょうか?

経歴なんかを聞くと、どうもお金目当てでマダムフローレンスに近づいたとしか思えません。

実際、お金が動いていますしね。

ただ、彼女に対する忠誠心は本物で言うなれば、騎士道に準じた義理堅い男といった印象です。

愛の形は色々だと言いつつも、実際やってることはゲス不倫ですしね。中には「許せない!」という人がいても不思議ではありません。

ただ、庇う訳ではありませんが、マダムフローレンスは梅毒であることが触れられています。

1950年代はまだ抗生物質が開発されていない?時代なので、感染を防ごうと思ったら、夫婦の営みは避けるしかありません。

健康でしかも色男のシンクレアですから、他で愛人を作るというのは、ある意味当然の流れなのかもしれません。もちろん良いと言う訳ではありませんが…。

とにかく、彼の忠義は本物で徹底的に彼女の夢に寄り添った働きっぷりには、心動かされるものがありました。

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そして、この映画を正面から笑うことができたのはピアニストのコズメ・マクムーンがいたからと言って良いんじゃないでしょうか。

彼の仕掛けてくる釣られ笑いを我慢仕切れずに吹き出してしまったのは、私だけではないと思います。

ある意味、年末のテレビ番組でやる「笑ってはいけない」シリーズのような雰囲気を彼が作っていましたよね。

真剣に取り込んでいる彼女の前で、笑ってはいけない。しかし、だからこそ堪えきれなくなるような面白さがありました。

劇中で急に筋トレをを始めたシーンは何事かと思いましたが、その後の人生でボディービルダーかなんかに転向してるんですね。

マダムフローレンスに見初められた以外では、ピアニストとしては大成できなかったみたいです。

ちょっとかわいそうですね。

あと一人気になったのが、ちょっと下品なお金持ちの再婚相手。名前は忘れてしまった。笑

ただ、帰還兵の前でやたらと色気を見せつけるなど、なかなかのセクシーっぷりだったので皆さん印象に残っていると思います。

彼女は最初にフローレンスの歌声を聴いた時は、大笑いして会場から締め出されていましたが、カーネギーホールでは大活躍してくれました。

野次だらけの場面で空気に流されず声を上げるというのは、なかなかできることではありません。

彼女がいたからこそコンサートが成立したといってもいい存在でしたよね。

ちょっとくらい下品なのは許してあげたくなっちゃいました。笑

まとめ

とにかくこの映画はメリル・ストリープが見事?な音痴っぷりを披露してくれるという一点だけでも見る価値のある映画だったんじゃないかと思います。

後に、彼女の代表的な一作になるんじゃないかという雰囲気をビシビシ感じています。

音楽映画というのは、楽しい気持ちで見られるものが多いですが、とりわけこの作品は家族でも恋人同士でも見られるエンタメ作品に仕上がっていました。

気になっている人は是非、天使の格好をして宙ぶらりんになっているメリル・ストリープを劇場に見にいってください!

絶対に面白い!おすすめ関連作品

今作ではほとんど見られなかったメリル・ストリープの美しい歌声を聞きたければ、『マンマ・ミーア』がおすすめです!

といっても今回の映画を見に行った人の中で『マンマ・ミーア』を見てない人がどれほどいるか疑問ですが、彼女の歌声を存分に聞くことのできる名作映画ですよね。

私は、復習も兼ねて早速今夜、ホームシアターでこの作品を鑑賞したいと思います!

現在はHulu、dTV、U-NEXTの無料体験で見ることができます。一緒に復習したい人は、この機会に是非無料で鑑賞しましょう!

※なお、無料で見られる作品は時期やサービスで変わってきます。この情報は、公開直後に書かれていますので、その点ご了承ください。