劇場版『黒執事 Book of the Atlantic』感想/ゾンビ×タイタニック=面白い
1月21日公開の劇場版 黒執事 Book of the Atlanticの感想レビューをまとめています。今年の劇場鑑賞7作目の映画です。
©YanaToboso/SQUAREENIX,ProjectAtlantic
さてー!
ゾンビ映画大好き立川あつです。
いわゆる腐女子の方々から絶大な人気を誇っている…らしい黒執事の劇場版。劇場は、予想どおり女性でいっぱいでした。
実は、私は昔に漫画をちょっと読んだだけで、ほとんど内容を覚えていないという状態で鑑賞しました。
原作をあまり知らないのに、劇場版映画観るかね?とお怒りの声が聞こえてきそうですが、私は冒頭に書いた通り、ゾンビが大好物なのです。
なので、この劇場版アニメはゾンビ映画として観てきました。笑
そして公式サイトなどで情報を調べるとこれは、どう考えても映画タイタニックのパクリ…オマージュ!
名作映画ですし、嫌いな人いませんよね。
ゾンビ×タイタニック
舞台設定としては、めちゃくちゃ胸熱ものです。実際、原作をあまり知らなくても十分楽しむことができました。
アニメで重要なキャラ設定も、難しいことはありませんでしたしね。むしろ、主要な二人の関係性を紐解くシーンもあったので、初見の方にも優しい内容でした。
私の通う映画館は、レイトショー1000円で観ることができるので、全然損をした感じはしないです。
もちろん、ファンの方ならもっと楽しめるんじゃないかと思います。ポストカードももらえるので、是非劇場に足を運んでみてください!
【作品情報】
- 枢やなの漫画を原作に、これまでにもテレビアニメやOVA、実写映画が製作されてきた人気作品「黒執事」の劇場版アニメーション
- 監督はテレビシリーズ「黒執事 Book of Circus」やOVA「黒執事 Book of Murder」を手がけた阿部記之
- 原作でも人気の高いエピソード「豪華客船編」を映画化
※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことをそのまま書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!
ハイライト
ある日、世間でまことしやかにささやかれる「死者蘇生」の噂を耳にしたシエルとセバスチャンは、調査のために豪華客船カンパニア号に乗り込む。そこには、アンダーテイカーを始め多くの顔見知りも乗船していた。
世界中の人に健康をという使命のもと行なわれた死者蘇生の人体実験は、実際には生者を食らうゾンビを作り出すだけのものであった。結果、最初の蘇生失敗から、あっという間に豪華客船はゾンビに占拠されてしまう。
実験の責任者リアンストーカーを探し出し、ゾンビの動きを止める装置があることを突き止めた2人。しかし、客船は船員が襲われたことにより制御できず、氷山に激突してしまう。
沈没というタイムリミットが迫るなか、この混乱の原因を作っている黒幕は葬儀屋のアンダーテイカーであることが発覚。そして、バトルのなかで彼の正体が死神であることことが明らかになる。
ネタバレ感想
思った以上にゾンビ映画だった!
ちょっと私は、普通の客層と見方が違うのですが、この映画では黒執事というアニメの中でしっかり「ゾンビ映画」をやっていてかなり笑ってしまいました。
まず、デスサイズという武器に関して。
別に、今回ゾンビ編だからということでチェンソーと芝刈り機を用意したわけではないと思います。
ただ、この二つのアイテムは、スプラッター系ゾンビ映画の定番なんですよね。
相性が良すぎます。
そして、実写では難しいびっくりするほどのアクションに次ぐアクションは、すごく新鮮で爽快感がありました。
セバスチャンにしろ、死神の三人にしろあそこまで重力を無視した戦いは、アニメでしたみられないですからね。笑
さらに、ゾンビの登場シーンもかなり印象的でした。
最初の実験シーンを除くと、まずはシエルが背後から不意打ちで単体のゾンビに襲われます。
この「後ろ!後ろ!あぶなーい!」というドキドキ感がゾンビ映画の醍醐味ですからね。笑
そして、この後に続く無数の棺桶が揺れだして一気にゾンビが飛び出してくる演出。定番の群れとの遭遇ですね。
これも、ほとんどバイオハザードやウォーキングデッドを観ているかのような展開で、鼓動が高鳴りました。おそらく、原作者の方もゾンビものが好きなのか、かなり研究されて作っているのがよくわかりました。
もし、今作でキャラクターだけじゃなくて、ストーリー自体に面白さを感じたファンの方がいれば、あなたはゾンビマニアになれる才能があります。笑
是非、ゾンビの世界にもチャレンジしてみてください!
リジー可愛すぎワロタ
女性ファンが多い作品だというのは知っていたので、バリバリアラサーおっさんの私は正直キャラクターには全然期待していませんでした。
しかし、このリジーというキャラに関しては、完全に男性向けの萌えキャラでしたね。
シエルの銃弾が尽きて、あわやという時に秘めた剣術という能力があらわになります。
その剣術が素晴らしいことはもちろんなのですが、なにより自分は守ってもらう立場でいたくてというのは可愛い過ぎな設定ですね。笑
わがままで甘えん坊に見える子が、実は健気で誰よりも強い剣術の使い手といういわゆるギャップ萌え系なので、鉄板で嫌いになる要素がありません。
リジーに関しても、この劇場版では回想シーンがあって、キャラクターを知らなくても掘り下げて説明してくれるので、どういった関係性なのかがよくわかって助かりました。
正直、このリジーというキャラクター。一気にファンになってしまいました!
Amazonでフィギュアを探してみたんですが、劇場版に対応したリジーフィギュアはないみたいです。残念…。
代わりにはなりませんが、可愛いシエルフィギュアをポチってしまいました。笑
飾りたくなる表情とデザインですよね。笑
そして、その他の面々もびっくりするくらいキャラクターが濃いので、初見なのにたくさん笑わせてくれました。
赤髪のオカマの死神。蛇がしゃべっていることにするスネーク。
そして、なによりワイングラス一つで周りをコントロールする男ドルイット。笑
今作で一番面白かったのは、ドルイットですね。かなりシリアスなバトルに放り込んでくるナルシストな言動は、笑ってはいけないシリーズレベルで反則的でしたね。
結構、いろんなアニメで定番のキャラ設定だったりもするので、初見キャラでも十分伝わってくるものですね。
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まとめ
劇場で公開するだけあって、いろんな鉄板設定をふんだんに盛り込んでいて面白くならないわけがないという感じの作品でした。
笑いあり、涙あり、きっちりゾンビ映画でもある、そしてなによりもストーリーの骨格がタイタニックですからね。初見でも大まかな展開には全く混乱することがありませんでした。
ただ、シネマティックレコードの件なんかは、かなりオリジナリティのある設定で若干飲み込むのに時間がかかりますが、それでも単なる回想と考えれば理解できます。
もちろん、原作を知り尽くしていた方が間違いなく楽しめるでしょうし、好きな声優さんが出ていたりしたら余計にですね。
まだ、劇場に足を運ぶまでに時間があるなら、原作漫画やアニメを予習してみると良いかもしれません。
私は、これを機に黒執事のシリーズを一通りチェックしてみたいと思います!