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『彩子 黒』ネタバレ・感想/グロくてヤバ過ぎな戦慄のSNSホラー!本田真吾先生の迫力満点な画力が今作でも健在!

漫画『彩子(サイコ)黒』の作品情報(試し読み)、あらすじネタバレあり)感想を書いてみました。

彩子 黒 (少年チャンピオン・コミックスエクストラ)

作品情報(試し読み)

ハカイジュウ』で大ヒットを飛ばした本田真吾による新作単行本。月刊少年チャンピオン秋田書店)で連載された。女子高生の間で流行しているというスマホ用アプリ「SAiKO(サイコー)」を軸としたホラー漫画。LINEマンガにて連載されたスピンオフ『彩子 白』も同時刊行。 Renta!にて48時間レンタル400ptにて販売中。

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あらすじ(ネタバレあり)

女子高生の間で大流行しているスマホ用アプリ「SAiKO(サイコー)」には、どんな質問にも女性型AI「彩子(サイコ)」がベストな答えを導き出してくれる機能があった。メイクの仕方から恋のアドバイスまで、ニーズに合わせてどんな情報も手に入れることができる。恋にまつわる情報に限らず、出会い系で金づる親父を探したり、万引きの為に監視カメラを止めたりとこの機能を悪用する女子高生まで現れるようになっていた。このように都合良くアプリを利用した人物は「さ、行こ」の声をきっかけに、凄惨な事故に巻き込まれ次々と死亡していく。落下した鉄パイプの下敷き、トラックにはねられる、焼死、アプリ使用者の間には、不可解な死が蔓延してた…。

女子高生の知世は、美人でスタイル抜群おまけに成績も優秀で学内では憧れの的。しかし、男子は苦手で自分を暴力から守ってくれた不良・成瀬にお礼すら言うことができずに悩んでいた。そんなある日、友人の花恋から聞いていた万能アプリ「SAiKO」が自分のスマホにインストールされていることに気付く。高性能AIに驚き思わず、悩みを打ち明けると「私が何とかしてあげる」と返答があった。

翌日、アプリを使いこなしている清水に放課後誘われることに。そこで、全国で起きている女子高生の変死には、「SAiKO」が関わっているはずだと打ち明けられる。清水は、その変死に至る呪いの条件を探ろうとしてたのだ。しかし、その話の途中にスカートがエスカレーターに巻き込まれてしまい…。

感想

 SNS人工知能を軸に展開するホラー漫画。本当に漫画は新しいものを取り込んでストーリーを作るのが早いなと。内容的には、B級ホラーの焼き増しなんだけど、定番のストーリーだからこそ鉄板に寒気がする漫画になってます。瞬発力があるので、一気に読んじゃうやつです。Jホラーの定番といえば、貞子ですけどそういったテイストを存分に取り込んでるので、好きな人は絶対に楽しめるかと思います。

貞子をはじめ、今までは呪いって怨念みたいな観念的なものでしか、描けなかった訳ですけどスマホアプリを通して描かれることでグッとリアル感が出ますね。メンタルが弱いとスマホ触れなくなる人もいるかもしれません。

最初のホラーシーンは、エスカレーターに巻き込まれるという誰もが一度は想像して恐怖した経験のあるものを持ってきています。これも、なかなかグロく凄惨で苦手な人はキツイだろうなという印象。というか、本田真吾先生の画力が凄まじ過ぎるんですよ(笑)。『ハカイジュウ』を読んだことがある人なら分かると思いますが、不気味なモンスターを描かせたら恐らく日本一なんじゃないかと思います。

スピンオフの『彩子 白』の方をまだ読んでいないのでそっちもこれから一気に読んでしまいたいと思います。本田先生も気に入った方は是非とオススメのようなので。