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映画『東京喰種 トーキョーグール』感想 窪田正孝は二代目藤原竜也になれる逸材

2017年7月29日、実写映画『東京喰種 トーキョーグール/東京グール』が公開されました。アニメ化もされ国内はもちろんのこと海外での人気も非常に高い本作。公開初日に観てきましたのでその感想をお届けします。

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(C)2017「東京喰種」製作委員会 (C)石田スイ集英社

さてー!肉食系男子の立川あつです!

言わずと知れた大人気作品『東京喰種/トーキョーグール』ですが、個人的には漫画もアニメもあまりはまらなかったタイプです。なので展開としてはかなり序盤までしかしりません。

人気作品なのでチェックしときたいなぁとは思ってるんですが、いつの間にか今日になっていました・・・

一応、例のごとく公式サイトでしっかり予習して臨むことに。特に、原作のある映画作品はキャラクターは知ってるのが前提ってものもありますしね。

人物相関図を見てみる限りはでは、だいたい覚えてる感じ。ただ、キャストの中に悪い意味で一世を風靡してしまった清水富加さんもいました。

原作が好きでキャラクターにも思い入れがある人は、悪目立ちするような露出がある女優さんが担当するだけでぶっちゃけ嫌でしょうね。お気持ちお察しいたします・・・

個人的には配役として気になるのは蒼井優ちゃんですね。というのは、単純に好きだから(笑)自分の中では優ちゃんを見に行くだけでも価値があります。

前作は「アズミハルコは行方不明』という作品で主演でした。ただ、今回はキャラ的に前半だけですね。んー残念。

あとは、特段気になる情報はありませんでした。

まあ、なんとかなるでしょってことでいざ夏休みに突入している劇場へ!

朝一の回だったせいか夏休み中公開初日なのに思ったほど人入ってなかったですね。

あまり、実写には興味ないのかな…

※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評の類ではなく思ったことをそのまま書き出しています。映画鑑賞後に友達とあーだこーだ言い合うような軽い気持ちで読んでもらえると嬉しいです。

感想(ネタバレあり)

やっぱりテーマが良い!深い!

いきなり映画に限ったことじゃないんですけど、東京喰種ってキャッチャーなストーリーなのに扱ってるテーマがめちゃくちゃ刺さりますね。

東京喰種の世界観では、人かグールかという種族としての差よりも個人差の方が圧倒的に大きい。それぞれに個性があって正義があるから、単純に二項対立で見ることができない。

当然のように両者に残酷な性格の持ち主がいて、正義に燃えているタイプもいる。中には葛藤を抱えながら生きているものもいる。

何か色々現実に当てはめて考えちゃいます。国内の政治的な対立、海外の宗教的な対立…本当にそれしか解決方法がないのかと憤りしか感じないことも少なくないですしね。

ただ、現実もこの東京喰種の世界とそう変わらないような気がします。

今作はそういった意味で、原作とは離れて一つの物語として完結していたんじゃなきでしょうか?

Jホラーっぽさが意外とマッチしてた

赫子のCGでの再現はかなり際立ってたように思います。キモいけどリアル…細かいところまで作りこまれていておどろおどろしさがハンパなかったです。この点に関しては漫画やアニメより良かったかも。

なんか既視感あるなと思ってたら、日本ではもはや昔ながらと言っていいグロ系ホラー的な演出そのままだったように感じました。

Jホラーっぽいグロの世界観が意外とマッチするもんですね。

若干グロ好きが入っている私には結構ストライクでした。流石に内臓は自粛されていましたけど、手や頭はバシバシ吹っ飛んでたわけであんまり意味は感じませんでしたね。

内心、もっとやれと叫んでました(笑)

実写としてはうまくいってたり下手こいてたり

正直、そこまで原作に思い入れがない自分にとっては実写としてうまくいってる方なんじゃないかと感じました。

カネキの厨二心をくすぐられるマスクも違和感なかったですし、全体的にはなにより窪田正孝さんの演技力も素晴らしかったですね。あの葛藤と慟哭。二代目藤原竜也を襲名してもいいんじゃないでしょうか!

全体的にキャラクターのビジュアルも悪くなかったと思います。佐々木希は文句なしに美しかったですね。ただ、出番が少なすぎて美しさの無駄遣いだろと思いましが(笑)

個人的に好きな蒼井優ちゃんもやっぱ可愛い。結構ハマってたんじゃないかな。隠キャ(自分のこと)が好きそうな清楚系ビッチ感でてちゃってましたね。

しかし、ちょっとCCGの二人がコスプレっぽかったかなと。これは、まあ仕方ないですよね。キャラクターや衣装がちょっと現実離れしてるので。あと、子役の外ハネの髪型も気になった。

あとは、やっぱ漫画やアニメとどうしても差が埋められないのは赫眼ですよね。実写だと目が小さくて…。気になったのはそのくらいです。

エンディングの世界観が最高にマッチしてる

予告編からずっと気になっていたんですけど、エンディング凄く良かったですね。なんか悲哀に満ち溢れていてこの映画の世界観とすごくマッチしていたように思います。サビの部分でガラッと曲調が変わるところなんか鳥肌が立ちました。

というか、そういうの関係なくシンプルにいい曲で思わず聞き入っちゃう感じ、余韻だけでお腹いっぱいです。

恥ずかしながらはじめて聞いたアーティストさんなんですが、illionというんですね。うん、読み方はわかりません(笑)

曲名は「BANKA」これは挽歌からきてるんでしょうね。ローマ字であることになんか意味があるんでしょうか。

これはサントラゲットしなきゃ始まらないやつですね。私は、早速ポチっちゃいました。

さいごに

先日は、銀魂そして今回は東京喰種と人気漫画の実写化が続きますね。しかも、このあとにはジョジョハガレンも続くという…。

ジョジョの方なんて私が使っているレビューアプリでは、公開前から2点代という滅多に見ない数字を叩きだしています。たしかに、予告見るだけでもコスプレ感半端ないですしある程度しょうがないのかな(笑)

そんな中で、本作はやっぱり成功の部類なのかなと改めて思いました。そして、出家した方に関してはこれが商業作品最後の出演になっちゃうんでしょうか。すこし寂しい気もしますが、鑑賞中もちらちらそのことが頭に入ってきて集中力が途切れたのは私だけではないと思います…。

今作もそうですが、『暗黒女子』なんかを見ても凄く個性的でいい女優さんなのは間違いないので残念ですね。