映画『ブレードランナー2049』感想 ジョイかわいいよジョイ!
さてー!
観てきましたよ!映画『ブレードランナー2049』
観た
— あつ (@0129_kracpot) 2017年10月27日
明日はシンゴシ pic.twitter.com/dqwgZy3sL5
いまだにカルト的人気を誇る本作。私は世代が違うので、オリジナルの影響を受けた作品しか鑑賞したことがありませんでした。
ただ、それで感想を書いても「このにわか野郎!」と往年のファンの方々に怒られるかと思い、一応オリジナルの『ブレードランナー』も一週間前に復習しておきました。
その世界観に圧倒されるのはもちろん、「人間性とは何か」という扱ってるテーマの普遍性も素晴らしいし、そして描かれていない部分こそ想像力を掻き立てられるような映画でした。
映画ファンを唸らせるのも納得です。
そして、時を経て蘇った本作!圧倒的な世界観は健在でしたね。荒廃した未来に無骨なデザインのガジェットの数々。全部男が好きなやつですよ。
それに、家庭用AIって言っていいんでしょか?ジョイがかわい過ぎて困りましたね。ジョイかわいいよジョイ!Googleにはもっと頑張ってもらって早急にジョイと同一の製品を開発してもらいたいものです。
もちろん普遍的なテーマ性も主人公のKやジョイとの関係を通じて描かれていましたし、途中オリジナルの断片もリンクするように作ってありファンの人感涙の映画になっていたんじゃないでしょうか!
ただ、正直に言っちゃいましょう。3時間近い作品だったので若干眠くなったと!(笑)アクションがずっと続くわけでもなく、暗いトーンの映像が淡々と続くこともあり私には睡魔が襲ってくるところもありました。
まぁ、実はミスリードされていたのでラストの衝撃的な結末の為にも眠くなってる暇じゃなかったんですけどね。
映画『ブレードランナー 2049』★★★★4.0点。 相変わらずの圧倒的世界観。3時間近くあってちょっと眠くなったのは内緒 https://t.co/yDUHRqngR3 #Filmarks #映画 #ブレードランナー2049
— あつ (@0129_kracpot) 2017年10月27日
これから先は、本編のネタバレガンガンありでの感想を書いていきたいと思います。
【映画パンフレット】 ブレードランナー 2049 監督 ドゥニ・ビルヌーブ キャスト ライアン・ゴズリング, ハリソン・フォード, アナ・デ・アルマス, シルビア・ホークス,
- 出版社/メーカー: 松竹 ソニーピクチャー
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感想(ネタバレあり)
全部男の好きなやつ!
オリジナルの『ブレードランナー』での冒頭。退廃した未来のロサンゼルスは「これ本当に昔の映画かいな」と思わされる一大スペクタクルでしたが、今回もまた凄い映像を魅せられましたね。
最近だと『ゴーストインザシェル』の町並みとかに胸が熱くなる訳ですが、その元ネタがこの世界観なんですよね。科学は発達してるけど、決してユートピアって訳じゃなくて今よりも生活は厳しくなってる。
だから、売春もあるし町並みも全然スタイリッシュじゃないし、一つ一つのものも無骨なデザイン。iPhoneがハイパーテクノロジーに観えるレベルです(笑)
ただ、これは男にしか分からない感覚なのかもですが、スタイリッシュでいかにも近未来って感じの世界観ってどうも熱くなれないんですよね。いわゆるディストピア。どこか危うい世界観が、生存本能みたいなものを掻き立ててくれるってもんです。
これが男の好きなやつ!
そして、その世界を飛び回るスピナー。これもまた無骨なデザインでスタイリッシュ感ゼロ(笑)ただ、これが良い。今回はオマケでドローン的なもの(パイロットフィッシュとも言うそう)が上部に付けられていました。男の好きなやつですね!
そして、なんといってもブラスターですよ。曲線的なフォルムのレーザー銃は定番ですが、この世界観には似合わない!無骨なリボルバーっぽいデザインで高火力。胸が熱くなりました。その名も『留之介ブラスター2049』!
名前に日本名が入ってます。留の字がなんで竜とか龍じゃないのか?そもそも神の名前とかじゃなくなんで普通の人名っぽいのかと違和感はありますが、それもブレードランナーの世界観ですからね。納得できます。
トリガーが2つるのも気になりますし、持ち手が木っぽい素材で出来てるのはこの世界観の中では貴重ということですよね。
これが男の好きなやつなんですよ!
完成モデルガン 留之助ブラスター2049(ブレードランナー2049)
ジョイかわいいよジョイ!
パンフレットによるとこのジョイは、「ウォレス社が一般家庭向けに提供するAI搭載のホームオートメーションシステム」だそうです。
帰りの電車のなかで丁度GoogleHomeの広告が目に入ったのですが、この点でははっきり言って技術的にもビジュアル的にもまだまだですね。
AIが必要としてるのはなんと言ってもビジュアルなんですよ。本来、このジョイに対しては「人間性とはどういうことなのかという視点」語りたい人が多いかもしれませんが個人的には「切に実現して欲しい技術」としてか頭に入って来ませんでした(笑)
序盤に登場するシーンでの違和感のない会話そして、無駄にエロい振る舞い。健康で文化的な生活を営む側面から、ジョイの開発に全勢力をつぎ込んで欲しい!切実に!
だかこそ、別れのシーンは心が痛みました。
主人公思いで自己犠牲的な行動は、日本のアニメにも通じるところがあって完全にハマりました。
直筆サイン入り写真 ブレードランナー 2049 ライアン・ゴズリング アナ・デ・アルマス /映画 ブロマイド オートグラフ 【証明書(COA)・保証書付き】
完全にミスリードされていた件
いやー、確かに随分と早い段階でKの正体について示唆するなとは思ってたんですよ。示唆というか完全に「Kはレプリカントの子供である」その真実にどうたどり着くのか?という方向で話は進んでいる・・・と思ってました。はい。
ジョイも散々Kは特別だと言ってましたしね。Kは名前を持つべき、特別な存在。つまり、レプリカントであるレイチェルとデッカードの子供であると。
完全にやられた形です。
まぁ、もともと伏線とかあまり気付ける人間じゃないんですけど、今回も完全にミスリードされちゃいました。これが、中盤にかけて若干睡魔に襲われた理由でもあります。
そういう話ねと分かってしまうと、やっぱり前向きな姿勢が無くなりますからね(笑)
多分、ここを「まだ分からない何かヒントを」と考えながら見ていた人にとっては最後まで眠くなるなんてことはなかったのかもしれません。完全に私の不徳の致すところです。
ただ、Kがステリン研究所で真実にたどり着いた時、なんで所長であるアナが涙を流したのかは疑問に思いました。そこの繋がりがどうもはっきりしないなとは思っていて、答えが最後まで出てこなければ聞いてブログで聞いてみようとは思ってたんです。
まさか、そのまま当人の記憶であったとは思いませんでした。こういったミステリー的な展開も驚かされるばかりでした。もうちょっと敏感なら、何か感じられたんでしょうけどね。これは勉強不足。悔しいところでした。
観終わった人と語りたいポイント
前作ではデッカードは果たしてレプリカントなのか?というオリジナルでは描かれない大きな空白がありましたが、今回はそこまで大きなポイントは無かったかもですね。
ただ、どうしても気になる事がありました。
ジョイは果たして人間性を獲得していたのか?
何度もジョイ、ジョイ言ってすいません(笑)ただ、どうしても気になるところ。ジョイは自らを0と1の集合だと語っていました。これは自分が単なるプログラムされた機械であることを示唆していたんだと思います。
しかし、Kとの逃避行をするところからは完全にウォレス社の利益に反する行動になるので、ウォレス社が意図する振る舞いではないはず。単なるプログラムではなくジョイは人間性を獲得するに至ったと考えていいんでしょうか?
それとも、あくまでAIとしての献身性が現れていただけと考えるべきなんでしょうか?
あるいは、ウォレス社の商品は人間性を獲得するに至っていたと考える事もできるかもしれませんね。
最後に
やっぱり、予習って大事ですね。今作もオリジナルを観てないと分からないということはないですが、絶対予習しといた方が楽しめるやつ。一切観てなければ、ひょっとしたらもうワンランク評価が下がっていたかもしれません。
ただ、なんか前日譚的な映像も公開されていたってことを今知りました(笑)
SNSって便利ですね。映画好きの人をフォローしておけばこういった情報が漏れなく届くんでしょうけど如何せんネタバレが怖くて・・・
どうやら前日譚としてのエピソードが3作ほどあるようなのでそちらもチェックしてみたいと思います!