TOKYO ALONE

あんなことやこんなことをあなたに

映画『ナラタージュ』感想/有村架純の濡れ場が見れるし不倫だけど許した

✔映画『ナラタージュ』を観てきた感想

さてー!

不倫は絶対許さない男、立川あつです。

けど、これは許しました。

劇場についた時は女性率95%で完全に場違いかなと思っていたのは杞憂でした。

アラサー未婚弱者男性がナラタージュを一人で見に行くってなんかレディースの服を着て出かけるみたいな気恥ずかしさがあるんですよ(笑)

でも、全然楽しめます。むしろ意外すぎるくらい男でも受け入れられる映画でした。

不倫恋愛ってどうしても「結局それ不倫でしょ?」って突っ込みたくなるものばかり。不倫というキーワードだけでも倦厭しがちですけど、この映画はそういう嫌なものはほとんど感じませんでした。

それに、有村架純ちゃんの結構攻めてるぐへへな濡れ場も登場するし、男でも観ててだれませんよ、これは。まぁこんな見方してるのは少ないんでしょうけど(笑)

感想(一部ネタバレあり)

不倫だけど許せるかも

不倫といえば世間からは許されない行為ナンバーワンと言ってもいいゲスなやつ間違いないですよね。得てしてテレビドラマなんかでは、不倫が美化して描かれることもあって辟易してしまうことが多かったわけですが、この映画を観てもなぜかさほどネガティブな感情は出てきませんてした。

というか、それを上手く掻い潜るような絶妙なスートーリーやキャラ設定だったのかもと思っています。

 松潤演じる葉山と奥さんの関係ですが、当の奥さんは同居問題で心神喪失状態。そんな中で起きる放火・殺人未遂で2人の婚姻関係がどうあるべきかといのは完全に凍結されているようにも思えました

当然離婚だとも言えそうだし、奥さんが心神喪失で判断能力がないのに関係を解消するのはフェアじゃないとも言えそう。

その葛藤は十分理解に値するかなと思いました。しかも、その責任の一旦は葉山にもあるわけですしね。自分の中ではこのケースはセーフとさせて頂きます!

映画でしか見れない有村架純の濡れ場は必見

ある意味不倫よりゲスい男目線の話ですが、濡れ場はかなりエロかったですね。イケメンで優しいと思えた小野に強引にというのもそうだし、葉山との別れのシーンでの欲望溢れる一幕もとにかくエロい。

年齢制限がかかってないので、そこまで期待していなかったのですがラストでは、結構露骨な性描写になっていたので驚きました。正常位、対面座位、正常位と体位の変更が分かるくらいでしたし・・・

ただ、当然ですが肌の露出は少なかった。一回背中からの後ろ姿が見えますがお尻よりも上からですし、それ以降はいい感じに隠れるように撮影していました。

それにしてもかなり攻めていたと思います。

映画だからこそ見せられる過激な濡れ場。良かったですね。これだけでも観に行く価値があるんじゃないでしょうか。いや、間違いないやつですね。テレビ放送では間違いなくカットになるやつ。

男の悪者感はちょっと頂けない

これは男だからこそ気づくところかもしれませんが、色んな出来事の諸悪の根源が男側に偏り過ぎやしませんでしたか?

奥さんが凶行に走る原因になる親との同居も葉山に責任の一旦がある。小野との関係悪化も独善的な態度と歪んだ自分よがりの愛情によるもの。後半、演劇部の女の子が自殺するのも男の犯罪が原因。

結局のところ悪い方に向かう原因は男の側にあるパターンばっかりでした。なんか、ここが少し引っかかるところではありました。女性にとってはあるあると共感できることなのかもしれませんが、正直自分には見に覚えのない男の性質ばかり。

こんな男本当にいるのかねとちょっと現実感がありませんでした。

語りたいポイント

懐中時計が動き出したが…

この映画は現在からの回想で描かれてるのが特徴的な映画でした。時間が止まった懐中時計が最初に登場し、ラストのシーンで動きだします。これは、過去を断ち切って新しい恋愛をスタートさせることを示唆してるのは間違いないですよね。

ただ、一度止まった懐中時計を動かす為には、もう一度ネジを巻き直す必要がある訳で、これは誰が回したんでしょう?

個人的にはイケメンの後輩くんは止まった懐中時計には何かしらの意味があることを察して引いたし、当人は寝ていたので無理ですよね。となると後は葉山の生霊的な何かでしょうか?(笑)

まぁ、あくまで演出と言ってしまえばそれで終わりですがちょっと気になりました。

この不倫はセーフかアウトか?

個人的にはセーフと書いたのですが、ここはかなり意見の別れるところだと思います。芸能人の不倫騒動が後を絶たない昨今ですが、このような作品、あるいは今年だと昼顔といった不倫をテーマとした映画がヒットしています。これは叩かれはするものの、多くの既婚者にとって不倫が潜在的欲求としてあるのかもしれません。

今回のケースのようにその背後には何かしらのドラマがあってもおかしくない。それが良いか悪いかというのはかなり個人の感性によるところが多いのかも。皆さんは、ナラタージュで描かれる二人の関係はセーフだと思いましたか?それともアウトでしょうか?

 

最後に

 女性に人気の原作小説の作品ということもあり、全く接点もないし感情移入できる登場人物もいない映画でしたが個人的には凄く楽しめました。しかも女性は自分と重ねて見られる部分も多いだろうし、かなり楽しめたんじゃないかと思います。

行定勲監督の作品は『世界の中心で愛を叫ぶ』以来でしたが、恋愛映画の名手と言われるにふさわしい素晴らしい映画だったと思います。久しぶりにせかちゅー見たくなりますね。

エンディングの曲もしっとりとしたメロディーで良かったです。

 

ナラタージュ (角川文庫)

ナラタージュ (角川文庫)

 

 

 

ゲスの極み乙女。が新曲『あなたには負けない(full spring ver.)』で文春とコラボ/スプリングをバネにする?笑

✔️ ゲスの極み乙女。が新曲『あなたには負けない(full spring ver.)』の中で文春とコラボ。MVを見た感想を書いています

www.youtube.com

さてー!

別にファンって訳ではないんですが、youtubeの急上昇に入ってきていて気になったので見てみました。

このMVですが、一時期話題になったベッキーとの不倫騒動の発端となった週刊文春とコラボしているかなり攻めた作品になっています。

内容としては「率直に言ってゲスいな」と言わざるを得ない感じです。なんでかっていうと不倫騒動をネタにして一つの曲を作っているから。

これは炎上しているだろうなと思ってコメント欄も見てみましたが、思っていたよりは全然罵詈雑言書かれていなくてかなりファンが戻ってきている様子が伺えました。

ただ、やはり評価を見る限りでは他のアーティストのMVよりも圧倒的に低評価が多く、賛否両論と言った具合のようです。

以下若干酷評が入っていますが、具体的な感想をまとめています。

MVを見た具体的な感想

あなたには負けないのあなたって?

このMVでは頻繁にあなたには負けないという歌詞が入ってくるんですけど、そのあなたとは誰なのかというとこれは文春のことを示しているようです。「 スプリング」という単語も出てきますし間違いないでしょう。

しかし、これってどうなんでしょう?

「いやいや、あんまりよろしくないでょ」というのが素直な感想です。

文春には負けないとかじゃなく、そもそも事の発端は自分の粗相にあるわけで別に週刊誌に対して負ける負けないの話じゃない。

自分が男女関係をしっかりさせればいい話で、むしろ自分と向き合って自分に負けないでと言いたい。

不倫をネタにするのってありなの?

直接的に不倫をネタにしてる訳ではなく、あくまで文春との騒動をネタにしてるというのがこのMVのスタンスなんだと思います。

なのでギリギリセーフのラインで曲が作られたんだと思うのですがはっきり言って、自分には完全にアウトである気がしてならない。

とうのも、もうゲスといえば不倫みたいになってる中で、文春との騒動をネタにすればそれはもう不倫をイメージせざるを得ないでしょうと。少なくとも傷ついた人がいるなかで、また蒸し返しますかと。

いい加減にしなさいあんた。

表現の自由はあるけど、犯罪者がそれをネタに書籍を売ったりお金儲けするとアウトって法律が海外にはあったりします。それは、人を傷つけてそれをネタにお金儲けするのはそれこそゲスですよってこと。

自由はあるけど、傷ついた人がいるならその程度のこと自粛してもいいのか思ったんですが、考えすぎですかね。

単純に聞きたくなる曲じゃない

一番言いたいのはこれですよ。

ゲスの極み乙女。の曲ってオリジナリティが強くてあまりアラサーおじさんには合わない感じはあるんですけど、新鮮なんでなんか聞きたくなる曲がたくさんありました。

ただ、この曲に関してはネタが前に出過ぎててはっきりいって一切二度三度と聞きたくなるようなものではありませんでした。

これはいかがなものかと。

シングルの表題曲だったと思うんですが、これでいいんでしょうかね。本当に。

最後に

あくまで個人的な感想で、思ってた以上に好意的に解釈している人もたくさんいるみたいです。最近はテレビ出演もしたり、精力的に活動を再開しているようで個人的には応援したい気持ちもあるんですが、ちょっとやり過ぎかなと思いました。

 

踊れないなら、ゲスになってしまえよ

踊れないなら、ゲスになってしまえよ

 

 

欅坂46『風に吹かれても』MVの感想/うえむーがいないのが気になり過ぎる件

✔️『風に吹かれても』の個人的な感想を書いてみました!

www.youtube.com

 

 

さてー!

10月2日に公開された欅坂46のミュージックビデオですが、みんさんはもうご覧になりましたか?

私はもう10回以上聞いておりますが、率直に言って

 

「めちゃくちゃかっこ良い!」

 

「文句なしでかっこ良い!」

 

以下で、具体的な感想とMVを見た人と語りたいポイントをまとめていますので、まだ見てない方は是非チェックしてください。

『風に吹かれても』ミュージックビデオの感想

個人的には、『サイレントマジョリティー』『不協和音』と力強くてかっこ良い感じが好きでした。

だけど、『風に吹かれても』に関してはスタイリッシュかつかっこ良い感じ。

曲調としては女性アイドルグループとは思えないようスタイルでしたね。なんというか説明が難しいんですけど、イメージとしては全盛期のスマップみたいな。

自分が学生の頃に聞いていた、アイドルグループがなぜか思い浮かびました。ただ、具体的にこれって指摘できるわけじゃなくてあくまでイメージになっちゃうんですけどね。

ダンスに関しても当然曲調に合わせて完全にスタイリッシュ。女の子っぽさは全然ありませんでした。素人目で見るぶんにはかなり、難易度の高そうなステップが多用されていてこれはライブでフルで踊るには厳しいだろうなという内容。

ある程度メンバーのダンスが上達してきたからこそこういった難しいものに挑戦しているんでしょうね。

不協和音のときはダンスの癖が強すぎて、ネットでは若干TAKAHIRO先生が叩かれてた印象がありましたが、これに関しては文句なしなんじゃないでしょうか。

そして、衣装が全員黒でタイト目のスーツでした。みんなバッシっと決めてましたねw(似合ってるメンバーと違和感のあるメンバーの差が大きかったかも)これも男性グループをイメージした理由かもしれません。このスーツに関しては、おそらく『メチャカリ』とタイアップしてる曲であることと無関係ではないでしょう。

『メチャカリ』は女性向けの洋服レンタルアプリでしたが、どうやらサービスをリニューアルしてメンズ服も始めたそうです。

 私の記憶では、メチャカリとのタイアップ以外の表題曲は基本制服での撮影だったと思います。タイアップでスポンサーの意向を十分組んだ形の作品ではあったと思いますが、それが悪く働かなくて良かったですね。

というか、むしろ『メチャカリ』タイアップ曲がワンツー決めるくらいの勢いで個人的には好きです。次のタイアップはいつだと期待しちゃうレベル。

語りたいポイント

うえむーがいない件について

すでにネットでは話題になっていますが、うえむーが一切ミュージックビデオにでていないことから色んな憶測を呼んでいます。モバメで卒業を示唆する内容を投稿していたという情報もあり、それと関連づけると「卒業か?」なんて声もあるようです。

ただ、現在(2017年10月10日)の段階ではこれついての正式な発表はないようです。それがかなり意味深で推しの人にとってはかなり不安な 点かもしれません。

もし、体調不良で参加できなかったとかならそう通知すればいい話ですしね。そう考えると間違いなく深刻な何かがありそうな予感です。欅ファンの方はどう思ったんでしょう。

てちの髪が短すぎ?

結構頻繁に髪を短くするてちですが、今回は過去最高に短かったですよね。完全にイケメン美少年になっていました。これも、メチャカリタイアップでメンズ服を扱うからなんでしょうか。けど、スポンサーとしてはさすがにそこまで求めないような気もします。

私服とかを見ても乃木坂46星野みなみちゃんの思春期でドクロ好きだった感じに似たものがあり、ちょっとそういう世界観に向いてるのかなとも感じました。

はたして短い髪は本人の意向なんでしょうか?気になります。

最後に

うえむーの件については情報を待つしかなさそうですね。他のMVも続々と公開となるでしょうし、それを見て判断する必要もあるかもしれません。

ただ、MVの出来としては特に大きな批判もなくかなりの名曲になりそうな予感です。発売になったらヘビロテ間違いなし。

 

風に吹かれても (Type-A)(DVD付)

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映画『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』感想/ネクロシス作戦はローグワンの戦闘を越えたかもしれない

劇場版のアニメ映画3部作『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の第1部。テレビシリーズの物語を新作映像を交えすべてのセリフの再構築した作品です。

さてー!一番好きなアニメキャラがチャールズ・ビームスの立川あつです。

季節の変わり目的な天候のせいか正直鼻水がではじめ頭がボーっとしてしまっています。ただ、この作品には結構思い入れがあるので重くなった体を引きずって公開初日朝1の回に見てきました。

はっきりいって完全に自分得の映画になっていました。

  • 序盤に繰り広げられるサマーオブラブに至る戦闘
  • ストーリーの中心として描かれる家族愛
  • 音楽カルチャーとの融合

とにかく全部良かったんですよ!満点です!自分の中では!

自分の中ではというのは、おそらく皆さんも見てるであろうフィルマークスでの評価があまり芳しくないようだからですね(⌒-⌒; )

「何がダメだったんだよ・・・」

なんて文句を言っても仕方ないですね( ´ ▽ ` )ノ

ということで、この後ではネタバレありありで自分が好きなところとか、なんで評価が芳しくないのかとか自分の思うところを書いていきたいと思います!

「これどうやって楽しむものなの?」と疑問に思って訪れた方は暇つぶしついでに覗いていってください。 

これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評の類ではなく思ったことをそのまま書き出しています。映画鑑賞後に友達とあーだこーだ言い合うような軽い気持ちで読んでもらえると嬉しいです。

感想/レビュー(ネタバレあり)

「ファースト・サマー・オブ・ラブ」に至る戦闘が完全にローグワン

確かテレビシリーズでは「ファースト・サマー・オブ・ラブ」という出来事があったみたいな感じで詳細については触れられてないんでしたっけ。

その経緯と結末そしてそこに至る戦闘が冒頭20分くらいで描かれたわけですが、これが大迫力で半端なかった。いやマジで。

去年の今頃だったかな?スターウォーズのローグワンを見に言ったんですがそのラストの戦闘を彷彿とさせるような陸・空・宇宙にまで至る大決戦。これは見なきゃ損ですよ。〜だったら人生の半分損してるよってタイプのやつ。

物語の原点って意味でも似てるんでしょうか。ひょっとしたら影響受けたりしてるのかな。

自ら立案したコーラリアン殲滅作戦を阻止しようとして結果起きたのが「ファースト・サマー・オブ・ラブ」だったという話だったのですが、正直ストーリーが頭に入ってこないくらい終始圧倒されていました♪( ´θ`)ノ

シルバーボックスとかいう奇妙すぎる弾頭?もそうだし、指令クラスターの動物なのか植物なのかわからない禍々しさとか同じエウレカセブンを見ている気がしないというのが正直な印象でした。

そのせいかアドロックが何に気づいて人殺しまで犯して殺人を阻止しようとしたのか。結局、わからず仕舞いで終わってしまい謎が残されたままです。(ちなみにパンフレットでは時系列でのストーリー展開、詳細な設定など明らかにされています。そこで知ったのですがやはりアドロックの真意は謎のままストーリーは続いているようです。また、アドロックが見た景色がどういう現象だったのかも一応の説明が付いてます。)

家族愛と考えさせられるエピソード

「ファースト・サマー・オブ・ラブ」以降の話は時系列がぐちゃぐちゃのモノローグ形式になっていました。これがテレビシリーズを見ていない人には混乱のもとだったかもしれませんね。

ただ、安心してください。私も思いっきり混乱していましたので( ;´Д`)

というのも、キャラクターや断片的な描写は引き継いでいるからこそミスリードされてしまうっていうのもあるみたいです。

レイブっていうんですかね。野外で音楽ライブをやってる時にチャールズがレントンを見つけるシーン。これはテレビシリーズでは、ビームス夫妻とレントンの出会いのシーンでしたしね。映像的には一緒なのに展開が全然違うのでかえって混乱しました。

私はこの回からしばらくのエピソード10回くらい見返しているので・・・。しかも、探してるのにレイブには参加するのかよと。笑

正直、寄せたが為にちょっと違和感すらある流れな気がします。ただそれでもやっぱり、このビームス夫妻とのエピソードが好きな私としては嬉しかったですけどね。

 テレビシリーズの方については話すと長くなるので言わないですけど、とにかくこの二人が出てきてくれて嬉しく感じたのは私だけじゃないはず。

そして、レントンがこの二人と過ごす時間に起きるエピソードってのがまた深いんですよね。そして私がこの映画での泣けたシーンもここでした。

ボダラク教の信者が同宗教の過激派によって起こされたテロによって迫害のような境遇に置かれる、そしてそれを解決する為に奔走するエピソード。今の時代に起きうる悲劇を描いていますが、この点に関しては10年以上前の原作アニメとほぼ同じ内容です。

人工呼吸器を外したら死んでしまう少女に対して、宗教的価値観に準じて死を選ぶのが幸せなのか、難しくても最後まで生きられる可能性にかけるのか・・・

見方によって正しさとか善悪ってのが全く違うという根源的な人類の問題を描いています。こういう状況に対して、価値観がはっきりとしていればこっちだと答えられる人もいるんでしょうけど私は無理ですね。

相手の立場も理解できるし、そこまで自分の中に人の生き死にを決める確固とした価値観もありませんし。

やっぱり何度観て考えても深い。そして答えが出ない・・・

結果、レントンは最後まで生きられる可能性にかけて別の病院を目指すことになるわけですが、それが原因で少女は聖地にたどり着く前に息をひきとる事になりました。

これは両親の立場からするとブン殴ってもいいような場面に思えるのですが、宗教的寛容なのか逆にレントンに対して感謝の意すら示します。

私はここで完全に涙腺が決壊です( ;  ; )本来、相手に憎まれるべきところで優しを示されるというシーンはまあ泣けてきます。

これは私の個人的な体験でもあるのですが、なぜか泣ける。一体どういう心のメカニズムが働くのかわかりませんがとにかく泣けるんです。

この後のチャールズ夫妻とのコミュニケーションに関してもそれですね。怒られてもおかしくない場面でむしろご馳走を用意され「パパママ」と呼んでみないかというやりとり。

ほっこりせざるをえない一方で、時系列がバラバラでチャールズ夫妻との別れが決まっている結論から始まっている為、切ないシーンでもありました。

「ここでしっかり言わないとこの後はないんだよな」と

私はこういうモノローグ形式でのとても上手な見せ方だと思いました。

音楽との融合がやっぱり心地良い

エウレカセブンと言えばなんといっても音楽が印象的な作品です。OPEDが素晴らしかっただけでなく、アニメの世界観やストーリーの中にしっかり音楽カルチャーが生きてる作品でした。

個人的な事を言うといまだに一期のEDの「秘密基地」は頻繁に聞いていたりします。まあ、一期に限らず全部のOPEDがかなりの良曲なんですけど特にはこれが一番ノスタルジックな気分に浸れて好きです。

今作の劇場版でもそれが遺憾なく発揮されていましたよね。というか完全にストーリーの核に絡んでくる形で音楽が組み込まれていましたし。例のシルバーボックスは完全にライブ会場型の言ってみれば音楽兵器?みたいでした。

それにもちろん尾崎裕哉が歌うED曲「Glory Days(10.04発売SEIZE THE DAYの一曲)」も最高でした。本編が終わってこの曲が流れ出した時は思わず拍手したくなるほど。歌い方や曲調は全然違いますが、それでもどこかお父さんの尾崎豊さんの影を感じるような歌声をしている気がしました。

最近は劇場で公開される映画のメインテーマがyoutubeで聞けるようになってるのも良い仕事しますよね。劇場に行くのが楽しみになるし、聞いていた曲が流れ出す瞬間にもある種のカタルシスを感じます。

ただ、これは間違いなくマーケティング戦略なんでしょうね。公開中はフルで流してまた聞きたいと観客に思わせる。そして、サントラやら音源を買ってもらうって感じでしょうか。私の場合はまんまにその術中にはまってしまいそうです・・・

 

まとめ 

さて、どこらへんが楽しめたのか伝わったでしょうか。

フィルマークスでの評価をもう一度確認しにいきましたが残念ながら、評価はあがっていませんでした・・・面白いと思うんだけどな。ちなみに私は⭐️5を付けています!

せっかくパチスロ・パチンコに身売りして資金調達しているので、三部作が途中で頓挫なんてことは勘弁して欲しいものです。

エウレカセブンはこれ以前にも劇場版や別のテレビアニメ『エウレカセブンAO』も作られている作品です。私は、こちらに関しては劇場版はレンタルで観たけど寝てしまい、AOに関してはあまりにも世界観が違いすぎて2、3話で切ってしまいましたm(_ _)m

ただ、次回作まで一年あるんですよ。

「長い・・・あまりに長い・・・」

ということでもう一度、劇場版やテレビアニメ(AOも含めて)時間がある時に見返して行こうかなと考えている次第です。

みなさんも次回作まで時間があるので、復習しつつ気長に待ってみてはいかがでしょうか。

 

映画『ベイビードライバー』感想/「テキーラ!」観た人はこの一言で何が言いたいかは伝わるでしょ!

2017年8月19日公開の映画『ベイビー・ドライバー』の感想/レビューを書いています。異才エドガー・ライト監督が放つアクションコメディでカーチェイス版『ララランド』と称される映画です。

さてー!

普通免許すら持っていない立川あつです!

事前予習してみるとどこで聞いても評価が高い本作。ロッテントマトというアメリカの評価サイトではフレッシュ度97%!フィルマークスの試写会では平均スコア4.6(最高5)の驚異的スコア!

もう面白くないはずがないということなんでしょう。みんなが観てみんな面白いっていう作品作りは非常に難しいはずですが、数字を観る限りではそれが実現できてると。そういう数字ですよ。これは。

ただ予告編を観てちょっとした不安が・・・

「車なんて免許すら持ってないし、音楽だってアニソンやたまにちょこっと洋楽聴くくらいで全く詳しくないぞ…これは、やばい( ;´Д`)」

やばいっすよね。うん。

間違いなく置いていかれそうな雰囲気。しかも、カーチェイス版ララランドなんて評されたりしてます。

そしてその「ララランド」とんでもない高評価の嵐のなか、たいして共感できず楽しむこともできなかった映画界隈の非国民が私です。

といった如何にもハマりそうにない人の感想だということを前もってお伝えしておきたいと思います。

※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評の類ではなく思ったことをそのまま書き出しています。映画鑑賞後に友達とあーだこーだ言い合うような軽い気持ちで読んでもらえると嬉しいです。

感想(ネタバレあり)

劇場は満員御礼!

まず、映画館に来てビックリしました。

「これって完全満員なんじゃね?」

会場前の並びを見て感じたのですが、予想通り。劇場は完全に満員でした。試写会等の評価が高かったですし、客層的には映画好きが集結してる感じ。

まぁ、やや公開劇場が少ない作品なのでそれも当然なのかもしれせん。ただ、映画ファンのこの作品に対する期待感が伺えました。

そして、私自身が感じいたハマらないかもなというのは結果。

杞憂でした。はい。この作品に関しては心配するだけ無駄でしたね。

はっきり言って車好きとか音楽好きとか関係いなく楽しめます!これは間違いない!

なのでもし自分が好きなタイプじゃないなと先入観を持ってる人も是非劇場に足を見てください。オススメです。

ストーリーは平凡なのに・・・

ストーリーははっきり言って途中までは平凡も平凡です。何回見たっけ?ってレベルで既視感があります。

やばい仕事に足を突っ込んだ主人公。親玉に能力を惜しまれ引き戻されてしまう。家族や恋人を人質にされどんどん泥沼に。

多分、映画とかが好きでなくても見たことありますよね。こういうストーリー。キャッチーだけど、ありがちです。はっきり言ってこの映画を文章にしてハイライトを伝えても、ストーリーからは面白さを感じられないかもしれません。

けど、そういったストーリーの要素が関係ないのがこの映画なんだな。これが(笑)

まず、みんなが触れるのは音楽とカーチェイスの融合だと思うんですよ。ただ、私はあえてキャラクターと人間関係について話したい。プロモーションではあまり聞かなかったんですけど、そこがこの映画のキモのような気がしました。

キャラクターのクセが強い!人間関係の変化が面白い!

まず、主人公のベイビーなんですけど、車を扱う映画なのに線が細い!車映画と言えば主人公はスキンヘッドのマッチョ。タトゥーは入ってないとこを探すのが難しいレベルじゃないと成り立たないはず!と突っ込みを入れたくなるキャラ設定です。

むしろ、マッチョな男性性の対局をいくような長身痩身のベビーフェイス。自己流で声から音楽を作るギークよりの趣味。こっちの方が全然感情移入して見られます。個人的には。

正直、このキャラ設定を間違っていたら私は楽しめなかったかなとすら思いました。

そして、脇を固めるキャラもクセが強い。異常に強かった!そして、このキャラのクセと後半の人間関係ってのがこの映画を面白くするポイントだったと私は感じました。

まず、バッツですよ。クセが強い。行動だけ見ると日本で言うところの典型的なDQNなんだけど、異常なまでに勘が鋭い。潜入捜査の警官にはすぐ気付くし、ベイビーが隠したいデボラとの関係にもあっと言う間に辿り着く。

「このDQNが…。」と心の中で毒づいていたのは私だけじゃないはず。バディの過去を言い当てるのは一体何が根拠だったんでしょうね?完全にエスパーのレベルです。イライラさせられつつも、ここまで勘が鋭いとある種の尊敬の念すら抱くレベルです。

なので、自分の中での主演男優はバッツを演じるジェイミーフォックスですね。

最後は因果応報の串刺しになりましたが、カタルシスというよりちょっと寂しさがありましたね。もっともっと派手に散っていいだろって意味で(笑)

バカップルのビッチの方は置いといてバディにもかなり驚かされました。正直、初めに登場した時はこの2人真っ先に死ぬだろと思ったけど、しつこ過ぎましたよ。かなりの粘着質(笑)

序盤から中盤にかけては仲間としてベイビーの腕を認めて若干分かり合えるような演出もありましたしね。

あんたは比較的まともだと思ってたよ。私は。

まさかバディが最後までストーリーに絡んでくると思ってた人はいないんじゃないかと思います。少なくとも私には予想外でした(笑)

だって普通ラスボスはドクでしょ。そういう心地よい裏切りもこの映画の醍醐味でした。

そして、そのドクですが私は序盤のありがちなストーリー展開からついついラスボス認定をしてました。ただ、まさかの最後の最後で親心見せてきました。

ドクに関しては狡猾に悪を貫いて、ベイビーにとどめ刺されるのが普通ですよ。それが、まさか命を張ってベイビーを守る。しかも、バディに殺られるという。これもある意味裏切られました。

ただ、最後に親心を見せたからと言って悲しいと思えるほどの善行ではなかったかなと。そもそも、諸悪の根源はドクなわけで。なので、親心的な自己犠牲という王道泣けるシーンもあっさり目の死に方という点かなり異質だし、クセが強いです。

こんな感じでクセの強いキャラ、人間関係が後半にかけてガラッと入れ替わる斬新さ。この2つの要素がこの映画を多くの人が楽しめるようにしてるのかなと私は感じました。

カーチェイス版ララランドってのも頷ける

この映画の場合、映像を引き立てる為に音楽があるというより、完全に立場が逆になってるなというシーンがたくさんえりました。

印象に残ってるのは強盗に入る直前、車の中から出るタイミングを音楽に合わせる為に巻き戻すシーン。

実際、劇中でベイビーが調整してる訳でメタって訳じゃないんだけど、なんか観てる側からすると完全にメタっぽい演出になってました。

バッツが手榴弾を敵の車の中に放り込んで「テキーラ!」と口ずさむシーンもそうですね。映像と音楽がバチっとハマるそういう演出が随所にあって、その度に心地良さを感じることができるように作られていましたよね。

「気持ちいい!」とトランス状態になっていた人もいるかもしれません。

最近、音楽を積極的に取り入れて単純に観るというより体験できる映画がたくさん作られてる気がします。洋画にしろ、邦画にしろ。

こういう映画が増えたらもっともっと劇場に足を運ぶ人も増えるのかもしれませんね。

余韻を楽しみたい人はサウンドトラックも公開にあわせて販売されてるみたいなんでチェックしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

フィルマークスでの評価が公開直後ですが4.3となっています。これは、徐々に落ち着いていくとは思いますが本当に観た人の満足度の高い作品なんでしょうね。

私は正直、音楽を聞いても冒頭のベイビーのように近くにあるものを楽器に見立ててノリノリってタイプにはなれないので、若干周りの人よりも評価が低くなってしまっているのかもしれません。

ただ、音楽に造詣の深い人であればあるほど楽しめる余地が大きいのかなと思いました。知ってる曲かどうかってだけでもかなり劇場で聞いた時の印象って違うものなんでしょうね。

おそらく、知らないアーティストの曲をライブで聴くのか、知っているあるいは好きなアーティストの曲を聴くのとでは全然気持ちが違うのと一緒なのかなと。そんな気がします。

公開に合わせてサウンドトラックも発売されてると思いAmazonをチェックしてみたんですが・・・

なぜか、ありません。「こんだけ音楽推しの映画でCDが発売されてないってどういうこと?」と疑問しかないんですけど、ないものはない(笑)

しょうがないです。まあ、そのうち発売されるでしょう。

それまでに、私はエドガーライト監督の作品をチェックしておこうかと思います。恥ずかしながら今作が初めてだったので。どうやら、他の作品もかなり評価の高い映画を作っているようですよ!

ショーン・オブ・ザ・デッド』に『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」』ややタイトルがB級よりなのが気になりますが、まあ大丈夫でしょう!(笑)

私は、U-NEXTの会員なのでさっそくチェックしてみたいと思います!

 

映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』感想と語りたいポイント!/童貞を殺すなずなと愉快な仲間たち

2017年8月18日公開の『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の感想/レビューを書いています。1993年に人気を博したTVドラマシリーズ『If もしも』で放送された岩井俊二監督の作品をアニメ化した映画です。

http://d10o78kdnpgo1y.cloudfront.net/film/172123/thumb/flyer_inbox-320_172123.jpg

(C)2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会

さてー!

打ち明け花火はそもそも見に行かない派の立川あつです!

こちらの映画ですが、原作のテレビドラマがありがたい賞を貰ってるとかで、公開前から結構話題になっていましたよね。CMでも頻繁に見かけたし、いろんな雑誌で特集が組まれていました。

しかも、このタイトル!

なんだか哲学入っててめちゃくちゃ印象的です。

一応予習をしてみると公開前から、ネットユーザーには結構辛口で色々言われてるみたいです。

www.buzzfeed.com

云々とまあたくさんあります。

監督や脚本、声優として参加するキャスト、制作会社、主題歌のアーティストどこも評価の高い売れっ子が参加してる作品なので期待感が高いが故ってことでしょうかね。

まぁ、そうしときましょう(笑)

ただ、流石に観ないで面白くないに違いないと勝手に評価するのは良くないので是非、劇場に足を運んでみるのがいいかもです。

私はswitchという雑誌でこの映画を予習したんですけど、広瀬すずがなずな役となって映画を再現するグラビアが収録されてます。コレが非常にいい!アニメじゃなくて実写でみたいと思える出来です。もちろんクソほどかわいい!(笑)

広瀬すずが好きな人はマストで見るべきなので是非!

これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評の類ではなく思ったことをそのまま書き出しています。映画鑑賞後に友達とあーだこーだ言い合うような軽い気持ちで読んでもらえると嬉しいです。後半に語りたいポイントも用意していますので、思うところがある人はコメント欄よりメッセージを残して頂ければ返信しますね。

感想(ネタバレあり)

あれ?結局どっちなんだっけ?

さてさて

ん?

結局打ち上げ花火は丸いってことでいいんですよね(笑)正直、そこすら曖昧なレベルで花火を見ていない私。お恥ずかしい。

けど、なんか平べったい花火も見たことあるようなないような…

そんな素朴な疑問からこの話が作られていったってのは深読みでしょうか。

でしょうね。はい。

という感じで見終わってもふわっとした理解しかしてないんですけど、ストーリーもぶっちゃけフワッとした解釈しかできなかった気がします。

ストーリー紹介を見る感じでは、同じ時を繰り返すループものかと思い気やちょっと嗜好が違う感じでしたよね。

クライマックスで電車が分岐するシーンがありましたが、繰り返すというよりも色んなあり得た未来を追体験するみたいなことだったんでしょうか?

自分の中の理解では、あのガラス細工には単に悔が残る過去に戻るだけではなく、世界を自分の望んだ通りに作り変える力があったということでいいんですよね。

だからこそ、自分にとって曖昧だった花火に関しては、作り変えるたびに平べったかったり水彩画のようなおかしな形になっていってしまったと。

だんだん現実とはかけ離れた世界になってないはずの電車の分岐点ができたり、最終的には歪みが見える世界にまで変形したと。

そんなところでしょうか。

説明的な描写がないので少なくとも自分はそんな感じの理解をしました。

ストーリーをそう解釈するとして、これを楽しめたかというとノーと言わざるをえない・・・。

見てる間は

「当時は画期的だったんだろうなぁ」「ループもののようでそうじゃないアレンジが確かに新かも」

と感心しながら観ていたりもしましたが、そのくらいですね。

ただ、酷評に値するかと言うと自分はそこまで酷いものだとは思いませんでした。

童貞心がくすぐられる

ストーリーについては、あまり心動かされる内容ではありませんでしたが扱ってるテーマは結構好きでした。

恋愛に目覚める前の女の子に対する好奇心っていうんですかね。もう完全に忘れられたというか、棚の上の方に押しやられて触れることのできなくなってるものをつつかれるようなそんな気分になるシーンが沢山ありました。

童貞心をくすぐられるってやつ。童貞心ってなんだ(笑)

一番はなんといってもキャラクター設定ですね。なずなが必要以上に大人っぽく描かれるのに対して、男子陣は必要以上に子供っぽく描かれていました。今っぽく言うと童貞を殺すなずなといった感じでしょうか

なずなは何事にも達観してるのに対して、男子は直ぐ何かをかけて勝負したがったり。花火の形について言い争ったりっていうタイトルに繋がる部分もそうですね。意味なくうんこがでてきたり、おっぱいに過剰反応をするのもそう。

あのくらいの子供って、精神的な成熟で最も男女が離れるような気がします。もちろん女子が先んじていく立ち位置で。

そんな時期の先に大人になってしまった女子への憧れっていうのがかなり印象的に描かれていてなんか良かったです。昔の何かを思い出しそうなノスタルジックな気持ちになりました。と言っても、個人の経験としてそういうことがあるかというと全くないですけどね(笑)

女子に目覚めたて男子の願望羨望、はたまた妄想に位置するものを堂々と描いてることを考えるとかなりの意欲作と言えるかもしれません(笑)

ただはっきり言い切れるのは女性には全く伝わらない届かない作品ですね。仕切りを隔てての脱衣シーンとか男女で完全に評価が別れるところだと思います。

心地よい音楽でMV風に

今作のプロデューサーが君の名はも担当していた人だそうで、それが映画でも反映それているように思いました。

後半に入る挿入歌の部分なんかはまさにそれで、MVを見てるような感じでしたね。映像の中でしっかり音楽を挿入して印象的に見せるというのは

「これからのアニメ作品の定番になっていくのかな」

と思わされるシーンでした。

実際、挿入歌とエンディング曲は凄くキャッチーでずっと聞いてたい感じでしたよね。

「音楽が入るシーンの没入感ヤバかったな」

というのがこの映画で一番伝えたい感想です。

挿入歌、主題歌になってるエンディング曲共にDAOKOさんという方が歌ってるそう。この方は知らないんですけど、ニコ生出身らしいので若者界隈では人気なんでしょうか。

ただ、米津玄師さんは最近至るところで曲を聴く機会があります。映画では確か『何者』の主題歌にも関わっていたはずです。この人も多分若者界隈で人気のアーティストなんだと思いますが、アラサー世代の私が聞いても全然違和感ないというかむしろかなり好きです。

『アイネクライネ』や『looser』などyoutubeにてフルで聴けるので音楽が印象に残ってる人は是非聞いてみてください。

勿論、今作の劇場挿入歌のCDも出てるみたいなんで余韻を楽しみたい人にはオススメです!

映画を見終わった人と語りたいポイント

ラストなぜ典道は欠席していたのか?

このラストの夏休み終わり典道が授業を欠席していた演出にはどういう意味があったんでしょうね。原作では何か描かれてるのかな。

友達と観に行った人はこの余白系の演出をあーだこーだと話あったんじゃないですか?みんななんて言ってました?

個人的にはなずなとリア充よろしく引越し先まで押しかけて遊び惚けてるのかなと思いました。馬鹿野郎。

というのはラスト、水中から花火を見る2人が色々あり得た可能性の欠片を覗き込む。キス出来ていたかも知れない欠片を見て、今それを実行するという演出がありました。

これはつまり、「あり得たことを可能性にしないで実際にやるんだ」的なメッセージですよね。それを夏休みが終わっても夢中で取り組んでる。そういうことなんじゃないでしょうかと私は思いました。

メイン声優の菅田将暉広瀬すずはどうでした?

ぶっちゃけ広瀬すずの棒読み感がかなり気になりました(笑)特にトンボが止まるとこの件は

広瀬すずってこんなに演技下手だっけ」

と耳を疑いたくなるレベル。去年の怒りの演技を観てる身からすると「本当どうしちゃったの?」って感じです。やっぱり、声優さんはプロに任せるのが良いんでしょうかね。

ただ、菅田将暉に関しては特に違和感はなかったです。むしろ中学生役なのに良く頑張れたなという印象。悪くなかったんじゃないでしょうか。

なずなは、なぜ典道に好きって言わなかったのか?

凄く気になったんですけど、オリジナルでは典道が50mに負けて祐介が誘われました。その時の理由としては、「好きだから」と言われるのに、典道が勝ったパターンではそれが言われませんでしたよね。

これってつまりですよ。未来を自分が望む可能性に改変できることを踏まえると実はなずなが本当に好きなのは祐介ってことになりませんか?

それを典道がIFの不思議な力で捻じ曲げて、自分が誘われるように改変したということになります。

実際、典道は一度も好きだとは言われてないですよね。しかも、砕けちった欠片の中には祐介がお祭りでなずなとデートしている可能性もあったことが描かれています。

なずなが本当は祐介が好き説!あると思います!

円形校舎の意味は?

舞台となってる学校があり得ない形をしていたのはどういうことなんでしょう。

円形校舎ってかなり珍しいですよね。しかも、円形校舎が2つ繋がる形で位置しています。おっぱい的な感じですね。

花火が丸いか平べったいかが問題になってるだけあって、そこと関係ありそうですが繫がりを見いだすには情報が足りない気もします。

円形刑務所パノプティコンの如く生徒を最も合理的に監視しやすいとかそんなことも思い付きましたが、そんな意味はさすがに考え過ぎですよね。

なんだったんだろ?分かる人がいたら教えてくださいな。

まとめ

評価サイトやSNSを覗いて見る限りでは、なかなかの酷評酷評の嵐ですね。ただ、自分はやはりそこまで酷い評価にはなりません。

これから色んなレビューが出てくる中で再評価されるんじゃないかなと思います。

ただ、楽しめない人がどういう層かというのははっきりしてるのかな。例えば、女性には不必要な性的表現が多いですよね。あと、青春的な要素がありつつもノスタルジーを刺激してくる要素もありで対象を絞り切れなかった感はあるのかもしれません。

なおこの映画の原作ドラマに関しては賞を取っているだけあって多くの業界関係者にもファンが多い素晴らしい作品のようです。

Twitterで流れてきたのですが現在U-NEXTでドラマ版が視聴できるそう。映画でがっかりだった人はこっちを観るのもありかもです。ちなみにこちらについても見終わったらレビュー予定。

☟ドラマ版『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を観たい方はこちら

この映画は結構余白の多い作品なのは間違いないと思います。メディアミックスもされていて、ノベライズやコミックも公開に合わせて発売されています。こういう作品は余白部分を補完するのにも役立ちますし、余韻を楽しむことも出来ると思います。

私はノベライズ版をポチりました。情報量が多いですしコミック版は完結してないみたいなので。

映画『東京喰種 トーキョーグール』感想 窪田正孝は二代目藤原竜也になれる逸材

2017年7月29日、実写映画『東京喰種 トーキョーグール/東京グール』が公開されました。アニメ化もされ国内はもちろんのこと海外での人気も非常に高い本作。公開初日に観てきましたのでその感想をお届けします。

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(C)2017「東京喰種」製作委員会 (C)石田スイ集英社

さてー!肉食系男子の立川あつです!

言わずと知れた大人気作品『東京喰種/トーキョーグール』ですが、個人的には漫画もアニメもあまりはまらなかったタイプです。なので展開としてはかなり序盤までしかしりません。

人気作品なのでチェックしときたいなぁとは思ってるんですが、いつの間にか今日になっていました・・・

一応、例のごとく公式サイトでしっかり予習して臨むことに。特に、原作のある映画作品はキャラクターは知ってるのが前提ってものもありますしね。

人物相関図を見てみる限りはでは、だいたい覚えてる感じ。ただ、キャストの中に悪い意味で一世を風靡してしまった清水富加さんもいました。

原作が好きでキャラクターにも思い入れがある人は、悪目立ちするような露出がある女優さんが担当するだけでぶっちゃけ嫌でしょうね。お気持ちお察しいたします・・・

個人的には配役として気になるのは蒼井優ちゃんですね。というのは、単純に好きだから(笑)自分の中では優ちゃんを見に行くだけでも価値があります。

前作は「アズミハルコは行方不明』という作品で主演でした。ただ、今回はキャラ的に前半だけですね。んー残念。

あとは、特段気になる情報はありませんでした。

まあ、なんとかなるでしょってことでいざ夏休みに突入している劇場へ!

朝一の回だったせいか夏休み中公開初日なのに思ったほど人入ってなかったですね。

あまり、実写には興味ないのかな…

※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評の類ではなく思ったことをそのまま書き出しています。映画鑑賞後に友達とあーだこーだ言い合うような軽い気持ちで読んでもらえると嬉しいです。

感想(ネタバレあり)

やっぱりテーマが良い!深い!

いきなり映画に限ったことじゃないんですけど、東京喰種ってキャッチャーなストーリーなのに扱ってるテーマがめちゃくちゃ刺さりますね。

東京喰種の世界観では、人かグールかという種族としての差よりも個人差の方が圧倒的に大きい。それぞれに個性があって正義があるから、単純に二項対立で見ることができない。

当然のように両者に残酷な性格の持ち主がいて、正義に燃えているタイプもいる。中には葛藤を抱えながら生きているものもいる。

何か色々現実に当てはめて考えちゃいます。国内の政治的な対立、海外の宗教的な対立…本当にそれしか解決方法がないのかと憤りしか感じないことも少なくないですしね。

ただ、現実もこの東京喰種の世界とそう変わらないような気がします。

今作はそういった意味で、原作とは離れて一つの物語として完結していたんじゃなきでしょうか?

Jホラーっぽさが意外とマッチしてた

赫子のCGでの再現はかなり際立ってたように思います。キモいけどリアル…細かいところまで作りこまれていておどろおどろしさがハンパなかったです。この点に関しては漫画やアニメより良かったかも。

なんか既視感あるなと思ってたら、日本ではもはや昔ながらと言っていいグロ系ホラー的な演出そのままだったように感じました。

Jホラーっぽいグロの世界観が意外とマッチするもんですね。

若干グロ好きが入っている私には結構ストライクでした。流石に内臓は自粛されていましたけど、手や頭はバシバシ吹っ飛んでたわけであんまり意味は感じませんでしたね。

内心、もっとやれと叫んでました(笑)

実写としてはうまくいってたり下手こいてたり

正直、そこまで原作に思い入れがない自分にとっては実写としてうまくいってる方なんじゃないかと感じました。

カネキの厨二心をくすぐられるマスクも違和感なかったですし、全体的にはなにより窪田正孝さんの演技力も素晴らしかったですね。あの葛藤と慟哭。二代目藤原竜也を襲名してもいいんじゃないでしょうか!

全体的にキャラクターのビジュアルも悪くなかったと思います。佐々木希は文句なしに美しかったですね。ただ、出番が少なすぎて美しさの無駄遣いだろと思いましが(笑)

個人的に好きな蒼井優ちゃんもやっぱ可愛い。結構ハマってたんじゃないかな。隠キャ(自分のこと)が好きそうな清楚系ビッチ感でてちゃってましたね。

しかし、ちょっとCCGの二人がコスプレっぽかったかなと。これは、まあ仕方ないですよね。キャラクターや衣装がちょっと現実離れしてるので。あと、子役の外ハネの髪型も気になった。

あとは、やっぱ漫画やアニメとどうしても差が埋められないのは赫眼ですよね。実写だと目が小さくて…。気になったのはそのくらいです。

エンディングの世界観が最高にマッチしてる

予告編からずっと気になっていたんですけど、エンディング凄く良かったですね。なんか悲哀に満ち溢れていてこの映画の世界観とすごくマッチしていたように思います。サビの部分でガラッと曲調が変わるところなんか鳥肌が立ちました。

というか、そういうの関係なくシンプルにいい曲で思わず聞き入っちゃう感じ、余韻だけでお腹いっぱいです。

恥ずかしながらはじめて聞いたアーティストさんなんですが、illionというんですね。うん、読み方はわかりません(笑)

曲名は「BANKA」これは挽歌からきてるんでしょうね。ローマ字であることになんか意味があるんでしょうか。

これはサントラゲットしなきゃ始まらないやつですね。私は、早速ポチっちゃいました。

さいごに

先日は、銀魂そして今回は東京喰種と人気漫画の実写化が続きますね。しかも、このあとにはジョジョハガレンも続くという…。

ジョジョの方なんて私が使っているレビューアプリでは、公開前から2点代という滅多に見ない数字を叩きだしています。たしかに、予告見るだけでもコスプレ感半端ないですしある程度しょうがないのかな(笑)

そんな中で、本作はやっぱり成功の部類なのかなと改めて思いました。そして、出家した方に関してはこれが商業作品最後の出演になっちゃうんでしょうか。すこし寂しい気もしますが、鑑賞中もちらちらそのことが頭に入ってきて集中力が途切れたのは私だけではないと思います…。

今作もそうですが、『暗黒女子』なんかを見ても凄く個性的でいい女優さんなのは間違いないので残念ですね。