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【感想】映画『疾風ロンド』生物兵器によるテロの阻止がコメディ調で描かれる笑撃度120%の作品【ネタバレ】

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阿部寛の主演で東野圭吾の超人気作品を映画化するということで話題の「疾風ロンド」が11月26日全国公開されました。

キャストには、大倉忠義大島優子のほか、ムロツヨシなどの俳優さんも脇を固めています。衝撃ではなく笑撃サスペンスというだけあって個性派俳優さんもたくさん名を連ねている作品です。

サラリーマンNEO」や「あまちゃん」の演出で知られる吉田照幸監督がメガホンをとっています。

私は、原作小説未読ですが超人気作家・東野圭吾さんの作品の映画化ということもあり公開初日にチェックしてきました!

東野圭吾さんの話ってどれも文句なしで面白いですもんね。私も学生の頃はガリレオシリーズなど夢中になって読んでいました。

今作の内容はというと、コメディとサスペンスという相容れなそうなジャンルをうまく溶け込ませていて、一切暇をしない笑撃度120パーセントのエンタメ作品になっていました。

ほとんどがゲレンデを舞台としていて、臨場感あふれるバトルシーンも良かったすよね。

急な斜面を直下降で滑り降りていくようにあっと言う間に時間が過ぎていきました。

たくさん話題作もある昨今ですが、楽しめる映画を見たいと思っている人には是非この映画もおすすめしたいです。後悔はしないはず!

これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことを書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!

コメディとサスペンスの相性が意外と良かった

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私は、事前情報ほとんどなしで、生物兵器の拡散を食い止めるために主人公が奮闘するということしか知りませんでした。

そのため、しょっぱなから阿部ちゃんがずっこけてまさかのコメディタッチであるといことを見始めてから知りました。

まぁ、この映画ではとにかくズッコケまくりの埋まりまくりでしたよね。笑)個人的にはシリアスよりもこういうコメディで阿部ちゃんを見るのが好きなので、凄く嬉しかったです。

なんか劇画感のある見た目とのギャップが面白いんでしょうね。笑

さらに、おそらく映画では初めての試みであろう真犯人、序盤で死亡。完!からのお話ですごく新鮮でしたよね。笑

ウィルスや細菌兵器を使ったテロを食い止める。現在公開中の映画だとインフェルノとかがそうで、設定としては珍しいものではありません。

ただ、このシリアスなテーマをあえてコメディタッチで描くという試みには、なかなかびっくりしました。

おそらく監督があまちゃんの演出をやっていたことと無関係ではなさそうです。

あまり詳しい訳ではありませんが、テンポが良くてコミカルな映画を作るのが得意な方なんでしょうね。

点と点が線になって繋がっていく感じやここで終わりかと思ったところからのもうひとひねりなど、流石東野圭吾らしい作品だなと思わせる演出も盛りだくさんでした。

ただ、コメディに寄せているので巧妙に仕掛けられた伏線というこうことではなく、ちゃんと伏線であることがわかるような演出になっていましたよね。

「あー、このシーンは後でどっかと繋がるんだろうな」みたいな。

伏線が繋がった時の驚きを堪能したかったという人には物足りなさもあったかもしれません。

ただ、私はこの映画の場合、変にびっくりさせる必要もないので、こっちの方が良かったんじゃないかと思っています。

臨場感のあるゲレンデアクション!ロケ地はウィンタースポーツ好きの聖地

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この映画が撮影されたロケ地は、長野県の野沢温泉スキー場長野オリンピックも開催された場所です。

数々の名言が生まれたり母校の出身者がメダルをとったり、私自身凄く記憶に残っているオリンピックでした。

そんな思い入れのある場所での激しいゲレンデバトル。GOPROで撮影された綺麗で迫力のある映像は、自分がそこにいるかのような臨場感がありましたよね。

おそらく劇中でも言っていたようGOPROの4Kで撮影されたものなんじゃないでしょうか。

雪の上をぐんぐん滑り降りていくシーン。私も北海道出身でスキーもスノボもやったことがあるのでわかるのですが、見た目以上に体感スピードはとんでもなく速いはずです。

あのスピードだと感覚的には、体重が雪の上に乗っている感じがしないんじゃないかと思います。うまく表現できませんが、スピードを上げると滑っているというよりもすっ飛んでいってる感じがします。

しかも大島さんはスタントなしで挑んでいたそうです。当然このシーンは二人とも代役だと思っていました。

アイドル時代から運動神経は抜群だと評判でしてが、さすがですね。

バトルもしっかりコメディであることを忘れないオチを付けてくれて、声を出して笑ってしまいました。

ちなみにムロツヨシさんは、スタント使ってるそうです。そりゃそうですよね。笑

ちなみにスターウォーズシリーズのローグワンがもうすぐ公開になります。

その影響かは定かではありませんが、ストックをソードに見たてたオマージュ的なバトルも最高でした!

個性的すぎる登場人物たち

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主演はもちろんですが、脇を固める人たちもシリアスなテーマをコメディとして成立させる濃ゆいキャラクターを演じていていました。

所長は、絵に描いたような自分勝手な我儘上司でしたよね。

保守的で責任逃れだけには熱心。むやみに声がでかい。

社会人のひとは、身近にいる「あいつ」を思い浮かべてイライラしながら見ていたひとも多いんじゃないでしょうか?

まあ最後は、きっちり阿部ちゃんが溜飲下げてくれてスッキリしましたけど。笑

ホテルマンもなかなか印象に残るキャラクターでしたよね。

お客様の個人情報は、どんな事情があっても守る。それも、角が立たないように物腰柔らかい喋り方で。プロのホテルとしては非常に信頼できる存在です。

ただ、手が届きそうで届かない重要な場面だったので、阿部ちゃんと一緒になってイライラしちゃってました。

これはダメそうと思ったところで裏をかかれる抜けっぷりもあって、そのシーンはめちゃくちゃ笑わせてもらいました。

もちろん、ムロツヨシさんの存在感も凄かったです。

なんか一人だけ勇者ヨシヒコを抜け出してきたような独特な間で楽しませてくれました。

監督からは自由にやっていいよと言われていたそうで、持ち前の個性が出まくっていましたよね。

個性の強い俳優さんたちは、出てくるだけでなんだか嬉しい気持ちになりました。笑

まとめ

サスペンス要素があるのにこんなに何も考えずに気軽に見れる作品は、他にはないんじゃないでしょうか?笑

感動のシーンも一応ありますがその点に関しては、ちょっと押し売り感があって私は泣けませんでした。レビューなんかを見ていても同じような意見が多いですね。

なんといっても雪山での作品なので、ウィンターズポーツが好きな人は、必見です!

是非劇場に足を運んでいただけたらと思います。

この作品劇場公開に合わせて、コミカライズもされています。私は、コンビニで見かけて思わず買っちゃいました。

映画ほどコメディには寄せていなくて、単純にサスペンス漫画として楽しめる感じに仕上がっていました。

疾風ロンドの世界観をもっと楽しみたいと思った方は是非試しに読んでみてください!

漫画版『疾風ロンド』の試し読みはこちらCHECK!

絶対に面白い!おすすめ作品ピックアップ

東野圭吾の小説で私が一番好きなのは、なんといっても『容疑者Xの献身』です。

ガレリオシリーズとして映画化もされていてかなり好評だった作品です。

もしまだ見ていないという方がいれば見ないと絶対損なので是非チェックしてみてください!

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