映画『ドクターストレンジ』感想/映像酔い注意!万華鏡の中にぶち込まれたような体験ができる映画!
1月27日に公開された映画『ドクター・ストレンジ/Doctor Strange(原題)』の感想をまとめています。今年の劇場鑑賞9作目の映画です。
さてー!
ヒーローもの大好き、立川あつです。
マーベル・スタジオの作品は、そんなに観ているわけではないのですが、予告編での空間を歪める演出が気になって仕方がなかったので、公開初日のレイトショーで鑑賞してきました!
なんか、勝手に『デッドプール』の仲間かなとか思っていたのですが、調べてみると世界観が違うみたいですね。
「マーベル・シネマティック・ユニバース」という一連のシリーズの14作目となるそうです。
そんな、レベルの知識しかありません。笑
ただ、全然事前知識とかが必要なタイプの作品ではなく、非常に初見に優しい作りの映画になっていました。
面白いキャラクター設定。インセプションを彷彿とさせる映像。クスッと笑えるギャグ要素。
飽きずに観られる要素がふんだんに盛り込まれていました。
やや、既視感のありますが、原作のある作品なのでこっちがオリジナルなのかもしれませんね。
とにかく、映像の迫力がすごいので完全に劇場鑑賞向きの映画です。近くで公開している映画館があれば、是非足を運んでみてください!
【作品情報】
- 「アベンジャーズ」シリーズをはじめとするマーベル・シネマティック・ユニバースに連なる一作
- テレビドラマ「SHERLOCK シャーロック」などでおなじみのイギリスの人気俳優ベネディクト・カンバーバッチが主演
※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことをそのまま書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!
あらすじ
腕には間違いがない高い医療技術を持つが傲慢な性格から周りから嫌われているスティーブン・ストレンジは、よそ見運転による事故で両手の神経を損傷しいままで築いてきたキャリアとドクターとしての自尊心を失いかける。手の治療のためにあらゆる西洋医療技術を試みるも全てをやり尽くしても回復の見込みはなく、やがて神秘に満ちた東洋の魔術の力へとたどり着く。
魔術の修行に励むストレンジは、永遠の命を得ることを目論むカエシリウスとの戦いに巻き込まれていき、医師として敵を傷つけることに苦悩する。手を元に戻すことを優先し外科医に戻るか、最強の魔術師として相手を殺す戦いの道に進むか究極の選択を迫られるストレンジであったが…。
ネタバレ感想
時空を操る映像表現がハンパない
今作で注目すべきなのは、間違いなく予告にも一部流れた映像表現ですよね。
興味があるなら絶対に映画館で観るべきだと断言できる作品です。近頃、某匿名ブログに映画館に足を運んでまで、観るものはない。月額の動画配信やTV放送を待ってれば見られるんだからという意見がありました。
もちろん、個人の意見なのでそれを批判するわけじゃないんですけど、果たして今作を映画館それも3DやIMAX、4DXで観ても同じことが言えるとは到底思えません。
大きなスクリーン、音響で観るからこその映画でした。
特に印象的なシーンは3つあったと思います。
一つ目は、エンシェント・ワンに初めてマルチユニバースの時空の旅に導かれるシーン。
二つ目は、カエシリウスとの都市での追走劇。
三つ目は、時間を逆走しながらのバトル。
どれも、イリュージョンのように時空そして、重力までを歪めてしまう映像に驚かされっぱなしでした。
正直、あの映像をなんて表現したら良いのか、私の拙い語彙では表現しきれません。笑
なので、あんまり他作品と比べるのは良くないのですが、具体例を挙げると『インセプション』と『マトリックス』をミックスした感じの映像になっています。
もちろん、それ以降も映像技術は進化しているので、今作の方が迫力という点では圧倒的だったように感じました。
キャラクター設定が好き!
私は、ヒーローといってもいかにも正義漢な人物ではなく『デッドプール』のような一癖あるタイプが好きです。
ドクターストレンジは、まさにそういうタイプで、さらにそこから1回転半ひねりを加えたようなキャラでした。
傲慢で優しさのかけらもない。はっきり言って、性格的には大嫌いなタイプです。笑
ただ、キャラクターとしては面白いですよね。
こういったいかにもいけ好かない男が全てを失って這いつくばるところというのは、やっぱり画になります。笑
あまり良い感性じゃありませんが、天狗になっている人の鼻が折れる瞬間というのを潜在的に見たいと思ってるのかもしれません。笑
その挫折や屈辱を乗り越えてヒーローへと成長していくというところが、人間味があって凄く良かったです。
最初から俺つえー的なヒーローが悪い訳じゃないんですが、最初から超人的だとイマイチ感情移入ができなかったりするんですよね。
あとミスターでも、マスターでもなく自分はドクターだという明確なアイデンティティーを持っているところもカッコ良かったです。
ラスボスが不甲斐なさすぎ!笑
今作でのラスボスとして登場するドーマムゥ。この敵が、現実世界に現れれば地球は滅んでしまうという壮大なストーリーのもと話は進んできました。
ただ、正直恐ろしいのはその見た目だけで、何もぜずに撤退させられてしまったというのは残念で仕方ありませんでした。
もちろん、ドーマムゥを前にしてドクターストレンジは全く勝つことはできなかったわけですが、作戦としては完全に術中にはめてしまっていましたよね。
そもそも、マーベルに限らずあらゆる物語でも時空をコントロールする能力のあるキャラクターというのはチートレベルの強さを誇ります。
まあ、時間を操られたらどんな能力も無意味になってしまうのは、当然の展開ですもんね。
しょうがないといえばしょうがないのですが、それでももうちょっと見応えのあるバトルかなんかがあればなと感じました。
キャラクターとしては、勝てない相手に対して真っ向勝負を挑むのではなく、魔術を利用した策を弄して勝利するというのはドクターストレンジらしさはありました。
さらに、カエシリウス一味を殺さずに葬り去るという方法がこれしかないので、ある程度必然性がある結末だったのは間違いありません。
そして、エンシェント・ワンが闇の世界からエネルギーを得ていたことを知って魔術師の存在に疑問を持ち始めたモルドが次の的になることを示唆して幕を閉じました。
これは、次回作に期待できる終わり方になりました。興行収入もかなり良いようなのでおそらくドクターストレンジ2も制作されるのではないでしょうか?
正直、映像表現自体は出し尽くした感がありますが、今度は映像だけでなくストーリーで楽しまあせてくれると嬉しいですね。
まとめ
マーベル作品というのは、スパイダーマンはじめ全然チェックしていないシリーズだったんですが十分楽しむことができました。
世界観が分からないので、楽しめないかもなと期待値低めで観に行ったのも良かったのかもしれません。
ただ、「マーベル・シネマティック・ユニバース」という一連のシリーズとの関連性も出てくると思うので、まだ観ていないものがある人は絶対チェックした方が良いでしょう。
私は、シリーズ6作品が収録されたBlu-rayのセットを早速ポチっちゃいました!笑
ただ、U-NEXTでもたくさんの作品を観れるようなので、動画配信でも良いという方はそちらでチェックした方が金銭的には圧倒的にお得になると思います。
是非、熱が冷めないうちに一気に干渉してみましょう。