TOKYO ALONE

あんなことやこんなことをあなたに

パニックホラー漫画『服従都市』のクセが強すぎる件(笑)

次々と人間が襲われるパニックホラーは数多くあれど、遂にこんなに斬新なものまで登場してしまいました。

その名も『服従都市』。人は、服に服従するしかない。単なるダジャレ的なタイトル。馬鹿野郎って感じです(笑)

圧倒的なB級感を漂わせる本作ですが、まあB級でしょうね(悪口ではない)。 

本作の主人公・綾羽京は、代わり映えのしない毎日にウンザリしている無気力な高校3年生。友人たちとボーリング場に訪れたある日も、京はいつものようにくだらない1日が過ぎていくと思っていた。しかし、トイレから戻ってきた京の前には、“衣服”が次々と人を襲っていく光景がひろがっていた……。友人のTシャツにも異変が起き、京の平凡な日常が崩れ去っていく。

パニックホラーあるあるを早く言いたいから言ってしまいますが、主人公がつまらない日常に飽きてやれやれしがちですよね。本作でもご多分に漏れずやれやれしてます。

これは中高生をターゲットにしている作品なら致し方ない設定ですかね。ターゲット層の首根っ子を掴んでグイグイ引き寄せる必要があるわけで、そうなると同じ悩みを抱えてる主人公は必要です。まあ、こういった圧倒的な既視感はスルーしてしまうのが吉。

と言っても、やっぱり自分はパニックホラー好きなんですよ!個人的には。ゾンビモノもサバイバル系もそうですが、生存本能をビシビシ刺激してくれる作品が大好きです。

電子コミック界隈では、この手の作品が大流行しましたし、そういったテイストと同じように瞬発力がありそうなのは事実。ただ、耐性がやや付いている自分のような人間を満足させてくれる内容になるのかは不安です。そんな本作の良きところを上げるなら、冒頭でも言った普段身につけている服に襲われてしまうという発想力でしょう。

普段、身に着けているモノが突如として自分に牙を向いてきたらと思うと怖いですよね。はっきり言って色モノであることは避けられない本作ですが、この瞬発力を体感したい人は連載を追って見るのも良いかもです。