映画『ドントブリーズ』感想 劇場からポップコーンを食べる音が消えた!心臓バクバクしっぱなしの90分【ネタバレ】
観てるこっちまで息の止まる映画だったぜ。いや、マジで!これから見る人は覚悟してください!
全米でスマッシュヒットを記録した話題のショッキングスリラー 映画『ドント・ブリーズ/ドントブリーズ』が12月16日に全国公開されました。
ホラー好きには、おなじみの映画「死霊のはらわた」のリメイク版を務めたフェデ・アルバレス監督の作品ですね。
YouTubeに自主投稿した作品が話題になって、制作を依頼されるようになった異色の経歴を持つ人です。
私は、公開翌日に観に行ったのですが、なんと劇場は満席。一席の空席すらありませんでした。
全然期待していなかったのですが、劇場に着いた途端に期待値がぐんぐん上がっていきました。
内容としては、映画を観ていることを忘れてしまうくらい張り詰めた空気感で、息をしたらこっちまで殺されてしまうじゃないかという恐怖をリアルに感じる作品でした。
ポスターを見る限りではお化け的な話のようにも見えますが、今作では盲目の退役軍人が恐怖の対象として描かれています。
私は、お化けものは冷めた目で観てしまう方なので、こっちのほうが全然大好物です。
ドキドキハラハラする作品なので、カップルなんかで観に行ったら吊り橋効果的なやつで仲が深まること間違いなし!かも…
【作品情報】
サム・ライミ製作、リメイク版『死霊のはらわた』のフェデ・アルバレス監督の作品。
ホラーの鉄板を踏襲しつつ、ジャンル的にはクライムスリラーのテイストが強い。
※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことをそのまま書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!
ネタバレ感想
ちゃんと誰が最初に死ぬか考えてましたか?
この手の映画の醍醐味は、なんと言っても「誰がどんな殺され方をするのか?」ということですよね。
「殺され方を楽しむ」というのもおかしな話ですが、観終わった後の満足感に関わってくるのでどうしても期待してしまうところです。
皆さんは、誰が一番最初に殺されると思いましたか?
無計画で破天荒、いかにも軽率そうなマニー。
お金を手に入れてなんとか妹と一緒にカルフォルニアで人生をやり直したいと考えているロッキー。
慎重で計画的、どっからどう見てもロッキーに片思いをしているアレックス。
ややメインの登場人物が少なくて物足りなさを感じてしまったのは、私だけでしょうか。
ただ、ホラーの鉄板で死んでくれても特に後腐れのない窃盗集団なので、とりあえずは安心しましたよね。
子供を失った障害者の家に強盗に入るという時点で、やられても仕方ない。というか、「むしろやられちまえ」くらいに思わせてくれる親切っぷりでした。
私は、冒頭からマニーの存在感にビンビンと最初の犠牲者としてのフラグを感じ取っていました。(たぶん、みなさんそうですよね?)
心の中で100万円かけるレベル。笑
老人を眠らせる為に、3人と別れて1人で2階に上がって行った時には、心の中でキター!と叫びましたが、ここでは肩透かしをくらってしまいました。
ただ…この監督分かってますね。
思っていた通りのタイミングだと、恐怖が半減してしまいます。
しかし!
最初の犠牲者はやっぱり予想通りマニーでした。
盲目にも関わらず、一瞬で銃を奪う動きは既に単なるイラクに派遣されていた一兵卒の動きではありませんでした。
座頭市の勝新もビックリ。あるいは、ジェイソンボーン顔負けの身のこなしでした。それが、悪役側ってんですからヤバイですね。
一人で来たのかを確認され、一瞬解放のパターンがあるか?と思わせといてのズドン!ちびりそうになりました。笑
これで、もう目が見えないということは、必ずしもハンデではないということをまざまざと見せつけてきました。これは、良い一人目の犠牲者でしたよね。
そして、いくらお金があるからといってあまりにも厳重すぎる警戒体制もこれからの展開の伏線になっています。
ホラーにありがちな「なんで?」というツッコミがないように、しっかりと設定を作り込んでいて安心して怖がれることを序盤に確信できる作品でした。
盲目の退役軍人が怖すぎる
最初は、所詮普通の人だしなと思っていましたが、予想以上に怖いキャラクターでした。
まず、ビジュアル。
アメリカの軍人ってみんなこんなマッチョなんでしょうか?
最初はやや細身にも見えた老人ですが、シャツから覗く腕はがっちり筋肉がついていて、しかも体脂肪率まで低そう。
白髪の髭面で、目は負傷で濁って当然焦点は合っていません。
私なら見た目だけで、逃げ出す自信がありますよ。笑
こんな人と狭い家の中で鬼ごっこしなきゃいけないとか、想像するだけでも恐ろしいですね。
そして、いうまでもなく聴覚頼りで生活している為に、息をすることもできない緊張感が常に張り詰めていました。
息が詰まるという表現がありますが、まさにタイトルと映画で表現していることが見事にマッチしています。
そして、所詮は普通の人だというのも見事に裏切られましたね。
驚愕の事実。娘の死亡事故の加害者の拉致監禁。
これは、多分実際の事件なんかのオマージュも入っているので、妙なリアル感がありました。ただ、監禁の被害者もお金で事件を解決したようで、同情は仕切れない存在でした。
ここら辺、設定がしっかり作り込まれているを感じました。かわいそうは、ホラーの敵ですからね。笑
お化けよりも、リアルな狂気の方がやっぱり断然恐ろしいです。
そして、レビューサイトやSNSでも指摘されまくっている恐怖のスポイト。
本来ならそんな回りくどいことしなくても良いはずなんですけど、退役軍人という設定上やや、遠慮があったんでしょうか。
ただ、かえってその方が狂気が際立っていたようにも感じました。
最初、盲目で娘まで失っているという点に同情すらありましたが、この設定でそんな感情は全部ぶっ飛びましたね。
深刻なシーンですが、ロッキーの見事すぎる拒否っぷりはちょっと笑ってしまいました。笑
希望からの絶望に振り回される…けど、それが良い
通風口から逃げ出せそうになったり、体液軍人いや退役軍人の意識を奪うことに成功したり。
単に怖がらさせられるだけじゃなくて、「いけるか」と思わせてから突き落とす演出にも引き込まれましたよね。
決定的なのは、外への脱出に成功した時。
これは、さすがに勝負ありでしょうと思いましたが、最初驚かされた犬がきっちり最期まで絡んできました。
この終わりかと思わせてからのひとひねりもすごく楽しめました。
やっとエンドロールが流れた時には、安心したのかため息や笑い声も聞こえてくるというのも劇場で見る映画体験の一部で、見に行ってよかったと思える映画でした。
まとめ
映画を観終わった後は、ちょっとしたテーマパークで遊びまくった時のような満足感を得られるほどの作品でした。
こういう低予算の映画で生まれてしまうB級感もありません。
DVDやストリーミングで見るのと、劇場で見るのとでは全然評価の違ってくる作品だと思いますので、是非映画館に足を運んでみてください!
細く作り込んだ設定。感情を揺さぶってくる演出など特に文句のつけようがない今作ですが、自分がアメリカ育ちでないのがちょっと悔やまれる部分でした。
デトロイトの過疎って荒廃した街、退役軍人。アメリカの社会問題を風刺するような部分もありそうですよね。
デトロイトは空洞化が問題になっていて、退役軍人の精神疾患は以上に高い。知識では知っていても感覚的には、よその国の話と突き放して見てしまう要素になっています。
ここらへんの設定に関しては、どうも現実感を持つことができませんでした。ただ、まあ盛り上がっているところでは、全然そんなこと考えてる余裕はありませんでしたけど。笑
絶対に面白い!おすすめ関連作品
冒頭でも触れた異色の経歴を持つフェデ・アルバレス監督。
いまだにカルト的人気を誇る映画『死霊のはらわた』をリメイクしています。この映画ですが、いわゆるB級のスプラッターホラーで今の価値観の中で見ても楽しめるかというと私は、難しいかなと思っています。
ただ、このリメイク版は映像技術も格段に向上していることもあり「受ける」内容になっているんじゃないかと思います
『ドント・ブリーズ』のように怖がらせるのがメインではありません。ドタバタ劇や過剰なカッコつけ演出を楽しんで見るという見る側の受け入れ態勢が必要なんですが、はまる人には絶対はまる作品です。
Huluにて無料で配信されていますし、なんと好評につき2017年1月からセカンドシーズンも始まります。
30日の中の無料体験で見ることができますので、ホラーが好きなら是非チャレンジして見てください!
ネタバレ感想『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を算数の問題のように考えたら普遍的な愛についての考察に繋がっていた件
みんさん!『ぼく明日/ぼくは明日昨日のきみとデートする』は絶対にカップルで見た方が良い映画ですよ!絶対!まじで!
人気の原作がコミカライズされ、さらに今回映画化までされた「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が12月17日、全国公開されました。
『ぼく明日デート』なんていう企画で広告なんかも出たりしてて、カップル多いだろうなと思っていたのですが予想通り…というかそれ以上でした。昨日見た、ローグワンとは客層が違いすぎ。
まぁ、私は思いっきりぼっちで見ました。よりによって20分前に劇場に入ったので、息苦しいことこの上なかったです。1人で見に行った戦士が無事帰還していることを祈ります。笑
初めてタイトルを見た時は、こういうラノベ感あるタイトル好きじゃないんだよなと思っていました。ただ、見終わってみると、これ以上ないくらいしっくりきます。
そして、語りたい!何度も読み返したくなるめちゃくちゃ面白い設定の作品だったからです。
頭が固くて分かりにくかったという人なんかも、私の考え方ではありますが分かりやすいように説明していますので、理解の為の参考にしていただければと思います。
やや深読みや勝手な解釈の過ぎる気持ち悪いレビューですが、暇であれば覗いていってください!笑
カップルにとっては何度もループしてみるべき映画かもしれません。内容としては、失恋映画なんですけどね。
二人でいる時間を大切にしようと思えるそんな作品でした。私にそんなひとがいないことは、置いておいて…。
【作品情報】
七月隆文氏の人気原作小説を『アオハライド』などを手がけてきた監督・三木孝浩がメガホンをとり映画化。
「このマンガがすごいweb」より大谷紀子の綺麗な絵によってコミカライズもされている。
※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことをそのまま書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!
ネタバレ感想
時系列は複雑なようで超シンプル!算数の問題のように考えるとわかりやすい
時間が真逆に進んでいるという斬新な設定を採用している今作。
時間を行ったりきたりするので複雑なようにも見えますが、実態は凄くシンプルだったように感じています。
まさに、『僕は明日、昨日の君とデートする』というタイトルの通りでした。
僕を中心に考るなら、今日1日を終えるとその思い出は、相手から消え去った状態で明日を迎えなければいけないません。
「分かってるよ!」と怒られそうですが、もうちょっと説明させてください。自分がその方が感想を書きやすいだけなんですけど。笑
算数の問題のように考えると非常にシンプルで、分かりやすいんです。
30日一緒に過ごす間、1日が終わる度に高寿君と愛美ちゃんでそれぞれ一個ずつ、思い出として石をバスケットに入れていくことを想像してください。
高寿君は青。愛美ちゃんはピンクとしましょう。
本来であれば、1日目には2個。二日目には4個。30日目には60個の思い出の石がそのバスケットには入っているはずです。
そして、二人の関係が成熟したものになるタイミング。キスしたり云々は、色々なステップを踏んで15:15、つまり15日目の二人の思い出が30個分になった時に成立するものとします。
どんなに日が経っても1:1の状態で2個づつ対になって増えていく。これが、普通のカップルの思い出の形です。
しかし、この映画の2人の場合、出会った時には既に30個の思い出の石がバスケットの中に入っている状態になっています。
時間が逆に流れているので、高寿にとっての1日目は、愛美にとっての30日目だからですね。
つまり、思い出の総量的には、出会ったその瞬間から二人は成熟した恋人同士であるはずなんです。←これがポイント!
こう考えると、高寿が愛美に一目惚れしたという設定に明確な説明がつきます!本編では、明確に言われていませんがその理由は、このように考えると明らかになります。
思い出の総量が、成熟した恋人関係の数15日目と等しいからです。
そして、これは現実世界での長年の恋に関する疑問に対する答えにもなります。
「一目惚れは、本当にあるのか?」という問いです。笑
数々の血で血を洗う議論がされてきたテーマですが、ついに自分のなかで決着がつきました。
「相手が、逆方向の時間軸からきた人ならありえる!」
いや〜!スッキリしましたね。
今までは、一目惚れなんてありえない一派の代表を務めていましたが、これからはありえる派といして泥臭く戦っていこうと思います。
話が逸れまくったので、以後戻します。そして、この後も石を使って感想を書いているので、覚えておいてください。
出会った時から、別れる時までずっと同じ数の石を持つ二人の関係性について
出会った瞬間から、成熟した恋人同士と同じ総量の思い出を抱えている二人。
しかし、それは0:30というアンバランスな形であるため、愛美としては恋人としては振舞うことができません。(正確には、過去に命を助けられてるので0ではない。)
もし、愛美がいきなり30個分のお思い出があるものとして接してきても、高寿がそれを理解することはできないし「一目惚れだと思ってたのに変な人だった」で終わる可能性すらあります。
そうなると愛美からすると、今までの思い出すらなかったことになってしまいます。有名なタイムパラドックスっていうやつが、逆方向の時間軸を共有するときにも起こるようです。
高寿にとっては、出会いの瞬間。愛美にとっては、別れの瞬間。愛美は、今までの思い出を存在させるためにも30個分の気持ちを押し殺して接する必要が、絶対にあるわけです。
ノートに書かれているシナリオが必要な理由でもありますね。
だからこそ、同じシーンなのにもかかわらず、逆再生になって愛美の立場から描写されるときには胸が潰れる思いがしました。
恋人同士の関係で触れ合いたい。けど、それはできない。切ないです。
そして、1日目を終える時、僕の立場からすると最初の青い石を入れると同時に、対になるはずの相手のピンクの石はこぼれ落ちることになります。
一方、愛美からすると自分の思い出の石を入れると同時に、対になる最後の青い石がこぼれ落ちることになる。劇中の言葉を借りると「自分にとっての初めては、相手にとっての最後」というやつですね。
これが、逆方向の時間を生きる二人に起こることです。
対になるはずの思い出の石が、同じバスケットに入ることはない。つまり、積み重ねたはずの思い出を共有することは絶対にできないわけです。
それでも二人は、30個分の思い出の石を抱えた状態で毎日デートすることになります。本来ならキスをしたり、抱き合ったりするのに十分な思い出の個数であるはずです。
ただ、その関係性が成立しない期間が大半を占めるというのがこの映画になっています。
恋人としてのピークについて
全てを知っている愛美からするといつ打ち明けるのかが大事になってきます。
そして、そのタイミングというのは、ここしかないという場所があります。
二人にとって、バランス良く恋人の関係で居られる瞬間というのはどこでしょうか?
言わずもがなですが、15日目あたりですよね。ここで、初めて1:1という比率で普通の恋人関係になれるわけです。
申し訳ないのですが、正直これがきっちり15日目だったかは覚えていません。笑)一日くらいずれてたような気もしますが忘れちゃった…
ただ、必然的に中間地点くらいが恋人としての山場となります。
普通の恋人同士である場合も15日目には、15+15で30個分ですからね。バランスのとれた恋人関係でいられる瞬間は、ここしかないんです。
映画至上もっとも短いかもしれません。
映写機でキャンバスに映画を写して見る二人。見つめあう二人。はじめてキスをする二人。王道のラブロマンスがこれから始まるぞというシーンですね。
しかし、二人にとってはこのシーンが普通の恋人関係である最初で最後のタイミングでした。
それをわかっているからこその愛美の涙。
ひたすらせつないですね。前半部分を振り返って初めて涙がでてくるという不思議な映画です。
ここからは、タイトルの通り見てくださいねということが示唆されます。映画のテイストがガラッと変わりました。確かここではじめて映画タイトルが表示されたんじゃないでしょうか。
打ち明けたことで、映画のテイストがガラッと変わる
いままでは、高寿視点だけ見ていると単なるリア充映画だったわけですが、愛美にとっては相手の思い出の数に応じて振る舞いを変えて行くというアンバランスな関係だったわけです。
私たちが映画を鑑賞している時には、ここではじめて愛美の涙の本当の意味や「全部分かっていますよ!」という感じのリードっぷりが繋がるようになっていました。(感の良い人は気づいていたと思いますが。)
私は、この時点で「ちょっと待って!巻き戻して見たいとこあるんだけど!」と心の中で叫んでいました。笑
今度は高寿に相手の思い出の数に応じた振る舞いをするというバトンが回ってきました。
普通に恋人同士だと思っていた。これからも今の関係が続いて欲しい。
心からそう感じはじめた瞬間から、今度は自分がその立場になってしまいます。
高寿は二人で少しずつ積み重ねてきた石がやっと30個になったと、感じていたわけです。
これからも増えていくと思っていたその石は、それ以上になることがないと悟ります。
むしろ、これからは自分の青い石ばかりが溜まっていき、相手のピンクの石はどんどん失われていきます。
思い出30個分の恋人にとって一番良い状態の関係性は残したまま、減っていく相手の思い出の数に配慮した振る舞いをしなくちゃいけません。
初めての経験。これからも続けていきたいと思うことは、これからは全部最後になってしまうわけですね。
何度言ったかわかりませんが、せつな過ぎます。なんとかしてあげてください。笑
高寿の後半の振る舞いはいただけない
ただ、こっからの展開に関しては、少し物申したい!
愛美は、15日目を境に高寿のために相手の思い出の数に応じた振る舞いを自分を押し殺してしてきたわけです。
だからこそ、二人の関係は成熟していき15日目には結ばれることができました。
なら、ここからの高寿は二人が結ばれるような振る舞いをするべきです。じゃないと15日目を迎えるのが厳しくなります。
愛美のように、リードしてぐんぐん距離が縮まるようないい男になっていく必要があります。
しかし、高寿の振る舞いは苦悩が多すぎたように感じました。もちろん、かっこいい部分もありましたが、あまり印象に残っていません。(一応、変わったことが指摘されてるんでしけど。)
愛美からするとスタート地点からして、苦悩しまくりだとあまりそこから感情移入していくことが難しくなるんじゃないかと思いました。
家族に会いに行った帰りなんか特にそうですね。
本来、こういうところで高寿の人となりを知って、ますます惹かれるような振る舞いじゃなきゃいけないわけですけど、帰りのバスで泣いちゃいましたよね。
愛美にとっては、会って二日目時点の話だったと思います。
運命を感じるような素敵な人であっても、会って二日目に苦悩からくるマジ泣きを見せられたら引くんじゃないかと感じてしました。(まあ、そういう苦悩もあらかじめシナリオとして知っていることではあったんですけど…)
これは、どうなんでしょう?
高寿は別れが近づくにつれて、そういった部分を隠していくべきだったんじゃないかと私は思います。
いや、15日目に向かうにつれて苦悩していくほうがまずいのかな。。。ちょっと書きながら考えているので頭がこんがらがってきました。笑
単純だと言っときながら、混乱し始めるという失態。失礼しました。
とにかく後半を見て「愛美は頑張ってたんだから、高寿も頑張れや!」とツッコミをいれたくなったということですね。
愛美ばっかり負担が大きくて、高寿はきっちりやり切れてなかったのが気になったとういお話しでした!
やっぱり、考えながら何度も振り返ったりして、色んなことに気付く度に泣けてくる…そういう映画なんだと思います。
この映画の中で普遍的な恋愛が生まれている件
恋人同士は、本来思い出を積み重ねていくものですが、この映画ではそれができません。
その代わり、二人にとっての思い出の総量は、出会ってから別れるまで、そして別れた後も変わることがないわけです。
現実には、30個分の時を一番良い瞬間とするなら、そこから先には悪い思い出も加わっていくのが普通です。
100日目のカップルのバスケットを覗いてみると200個の石のなかには、ゴミが混ざっていることもあり得ます。
10年目に至っては、ゴミしか入っていないように見えるかもしれません。
しかし、この映画にでてくる二人のバスケットには宝石のような石がたくさん残っています。
当然、後からゴミが入ってくる余地は一切ありません。
そして、これもまた現実の恋愛に関する疑問に答えてくれることになります。
「普遍的な愛は、存在するのか?」という問いです。笑
答えは当然、「相手が逆方向の時間軸からきた人ならありえる!」ということになりますね。笑
ただ、単に空想のお話しに止めておくにはもったいないことも実感しました。
例えば、自分に恋人がいるとして、明日も今日と同じように好きでいてくれるとは限りません。
それを当然と思い始めるところから、バスケットのなかにゴミが溜まりはじめるようにも思えます。
「どうせ今の関係性が続くんだから」と思って、色んなやるべきことをサボり始めてしまうというのは現実にたくさん起きているんじゃないでしょうか。
二人の場合は、時間という不可抗力の前にどうすることもできませんでした。ただ、現実はありがたいことに今の関係性が続くかどうかは、お互いの今日の振る舞い次第であることが多いように思います。
だからこそ、この映画をカップルで見ることでゴミの溜まらない関係性を築く手助けになるんじゃないかと、私は感じました。
まとめ
劇場では途中すすり泣く声もかなり聞こえてきていました。
私はというと、泣けたのは逆再生での回想シーンですね。愛美サイドから見た展開の方が、何倍も心にグッとくるものがありました。
自分にとっては最後でも、これからの相手の為に素敵な自分でいようという気持ちが伝わってきたからかもしれません。
そして、逆再生のところからまた高寿サイドで映画を見たくなってしまいます。
ループものでは、ループから抜け出すことがテーマになります。ただ、この映画では、時間がループしているわけではないけど、ループにはまっていたくなるような不思議な作品でした。
私は、漫画も好きなのでまずは、コミック版を読んでみたいと思っています。さくっと読めるし、何回でも思う存分ループできますしね。笑
絶対に面白い!おすすめ関連作品
『ぼく明日』の三木孝浩監督は、数々の青春ラブストーリーを手がけてきた監督です。今回の作品の世界観が気に入った人は、是非『陽だまりの彼女』や『アオハライド』も合わせて観てください。
私は、小松菜奈さんが好きなので、今作とは全然雰囲気の違う『渇き』をU-NEXTで復習したいと思っています。
ネタバレ感想『ローグワン』は新たなる希望へと繋がるスパイ映画であり戦争映画だった!
これが、スターウォーズ?なんか思ってたのと違うんですけど!笑
映画『ローグワン スター・ウォーズ・ストーリー』が2016年12月16日に世界同時公開されました。「スター・ウォーズ」シリーズ「エピソード4 新たなる希望」の前日譚を描いた作品になっています。
超、超、超がつくほどの話題作ですね。
主人公ジン・アーソ役は「博士と彼女のセオリー」でアカデミー主演女優賞にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズが担当。最近だと『インフェルノ』のヒロインを演じていましたよね。
そして、2014年のハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」のギャレス・エドワーズ監督がメガホンをとった作品です。
ファンの人から怒られそうで怖いのですが、私はスターウォーズシリーズを一切見ていません。
ただ、このシリーズは熱いファンがたくさんいる作品だということは知っています。シリーズをどの順番で見るべきか?」「誰が一番強いのか?」など映画の外でもバトルが起きる程だそう。
そんな中、なぜ今作から見ることにしたかと言うと…
単純に時間がなかったからです。笑)ごめんなさい!
しかし!
ネットには腐るほど熱いファンの人たちのレビューが転がっているはず。
特に期待せずに見に行ったと言う人はむしろ少数派だと思うので、箸休めのつもりで覗いていって貰えると嬉しいです!
※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことを書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!
ネタバレ感想
思っていたのと全然違う世界観にびっくり!
(C)2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
「スターウォーズシリーズ」は、映画本編を見ていなくてもいろんなところでコラボ、オマージュされているので、世界観に関してはなんとなく知っているつもりでいました。
ちっちゃい妖怪的なやつ(ヨーダ)とダーズベイダーが光るソードで、バッチバチにやり合うシーンなんかはいろんなところで見ますよね。(ちょっとこれは、知らなすぎでごめんなさい。笑)
子供の頃なんかは、それを真似てチャンバラごっこなんかもしてました。たぶん、私だけじゃないですよね。
いわゆるSFと聞いて思い浮かべるイメージは、いまだにそんなスターウォーズの世界観です。
しかし、今作ではデストピア感すら漂っているシーンもあり、私のイメージしていたものとはだいぶかけ離れたものでした。
冒頭のジンがまだ子供の頃のシーンからして「これじゃない感」が凄かったです。
荒廃した惑星で、野菜を作って暮らす家族の元に現れて、父親を連れ行こうとする帝国軍。無残にも殺される母親。
「あれ?SF版北斗の拳かな」と思わされる空気感がありましたよね。
序盤は、ずっとそんな感じでびっくりしっぱなしでした。
「う、薄いぞ。スターウォーズ感!どうした!」と心の中で突っ込んでいました。笑
ただ、それがマイナスかというと全然そんなことはありません。イメージと違ったというだけ。
むしろ、王道SFよりも好きなので、私の場合は前半の展開にこそものすごく惹きつけられるものがありました。
SNSなんかを見ていると、前半だれたなんて声もありましたが全然そんなことありませんでした。
やっぱりシリーズを見ていた方が良かったか?
今作を見るにあたって、私の知っていた事前情報は公式ホームページで確認できるものだけです。
40年の間に7作をリリースしている大作なので、その背景を知っているからこそ楽しめる映画だとも考えられます。
ただ、私自身は十分楽しむことができました。というのも、前半部分の多くを人物関係やストーリーの方向性、世界観の説明に費やしてくれているからです。
ジンが、父親であるゲイレンからデススターの弱点を知らせるホログラムのメッセージを受け取るあたりまでですね。
そのメッセージがこの映画の目指すところであり、それまでの過程で丁寧に人物関係を規定し説明してくれていました。
ジンが無鉄砲である理由を生い立ちから描いているし、キャシアンの仕事人っぷり、そして人間味あふれるK2-SO。
一人一人のキャラがたっていて、子供でも理解できる内容にまとまっていたんじゃないでしょうか?親子で『ローグ・ワン』を見て、家に帰ったら続きのEp4を見るなんて楽しみ方もできそうですね。
かなり、ライト層というか今作からでも楽しめるように丁寧に作られている印象がしました。まあ、スターウォーズを知り尽くしている人たちにとっては、余計な部分だったのかもしれませんね。
ただ、やはり「設計図の価値」が具体的なエピソードと共に分かっている方が楽しめるのは間違いないと思います。
もし、見に行くまでにまだ時間がある人なら、事前にEp4を見ることをオススメしたいです。
好きなキャラは?
今作の主役は、ジンとキャシアンですが私は、正直この二人にはあまり感情移入していませんでした。
気になったのは、ドニー・イェン演じるチアルートとK-2SOです。
特にドニー・イェン無双は、SNSでもレビューでもかなり騒がれていました。というのも、日本人の目から見ると座頭市とシンクロしてしまうからですね。
完全に一致です。笑
その戦いっぷりは、まさに盲目の侍といったところでしょうか。まさか、スターウォーズの世界でもドニー・イェンワールドが見れるとは思いませんでしたよね。
この意外性!グッジョブです!
おそらく、好きなキャラランキングなるものがあれば、間違いなく上位にくる存在感がありました。
そして、K-2SOもなかなか良い味だしていましたよね。
今作では、むしろ一番人間味を感じられる存在でした。これも気のせいか、ラピュタにでてくる兵隊に似ているような…
惑星ジェダで戦闘になった際、ジンが同種の警備ドロイドを撃ち抜いてしまった後に登場した時のセリフ。
「私じゃないと、分かってました?」には。劇場のあちらこちらから、笑い声が聞こえました。
そんな愛されキャラだからこそ、彼の自己犠牲にはかなり胸が熱くなりました。
あ、あとダースベイダー!おそらく、劇場で唯一ダースベイダーの異次元の能力に驚愕していたのは、私だけでょう。笑
レーザーの軌道を見切れるチートっぷりに、超能力的なものまであるんですね。黒い影が迫ってくる絶望感は半端なかったです。
私の場合「一番好きなのは?」と聞かれたらK-2SOですね。
みなさんは、どのキャラが一番印象に残っていますか?
後半からは呼吸もできないほどの怒涛の展開
父親の死を目の当たりにしてミッションをやり遂げようと決心する一方で、及び腰の反乱軍本部。
そんな中、タイトルにもなっているローグ・ワンとして数十名の有志と出撃することになります。
そこからは、もう呼吸もできないほどの怒涛の展開でしたね。
「こっからが本番ですよ!」と言わんばかり、おそらく映画史に残るであろう大戦闘が繰り広げられました。
地上では、チアルート達の近接の銃撃戦。そして、空中では戦闘機入り乱れるドッグファイト。それが、宇宙空間にまで広がっていきます。
それを今まで体験したことのないようなアングルで目まぐるしく描かれていました。
みなさんは、他の映画でこんな戦闘シーンって見たことあります?笑)正直私は、初めてです!
まさにスターウォーズ!これぞ、スターウォーズ!といって良いような名前通りの戦いでした。
希望という名の壮絶バットエンド!
私にとっては、なかなかショッキングなバッドエンドでした。主要な登場人物は、ミッションを成功させるものの壮絶に散っていきます。
正直、ジンとキャシアンまでが死んでしまうとは…
まさかの全員死亡のバッドエンド!
と感じてしまうのは、この先の展開を私はまだ知らないからです。笑
希望を繋いだというのは理解はできるのですが、どうしてもこの映画を一本の完結したものとしか見れない立場なので、結構な喪失感を味わってしまいます。
帝国軍涙目で、反乱軍勝利!からの大団円!でも成立するんじゃないか?と感じるのはやっぱり、私がこの後どうなるのかを知らないからなんでしょうね。
これもう時系列的にも「エピソード4 新たなる希望」を見ないわけにはいかないじゃないですか〜!もう〜!
明日、ちょうど土日なのでその間に見ちゃいましょう。うん。そうしよう!
なんなら、シリーズ全部見てしまいたいくらいの熱が、いまならまだ残っています。
まとめ
今作の『ローグ・ワン』は歴代シリーズのなかでもナンバーワンです!といっても、これが最初の一本なので当たり前ですけどね。笑
ただ、評判をチェックしていてもそう言っている人が多いので、実際そうなるかもしれません。
後半の地上から、宇宙空間に渡る戦闘だけでもいくらでもお金を払えるだけの価値があるので、是非劇場に見にいって欲しい映画です。
絶対に見たい関連作品!
SNSを見ていると『ローグ・ワン』は、エピソード3.9と言われるほど『エピソード4 新たなる希望』と地続きになっているそうです。
この作品が、シリーズ一作目に当たるんですね。
見ないわけにはいかないでしょってことで、早速ブルーレイをポチりました。
ただ、私は待っていられないのでその間にEP4だけはU-NEXTで見たいと思います。
31日の無料期間に加えていまなら月に600円、2ヶ月目から1000円分のポイントまで付いてくるそうです。
全シリーズを観たとしても、ポイントを考慮するとだいぶお得ですよね。年末年始の時間が取れる間に一気に見てしまうのもありなんじゃないでしょうか!
私の場合は、そんなの関係ないので寝ずに見ちゃうと思うけど。笑
絶対に欲しい!関連商品
言うまでもなく、どれも欲しいんですけど、Blu-rayをポチってしまったのでコレクターズグッズはしばらくお預けですね。子供の頃に戻って、お年玉貰いたいっす。笑
あと、映画の公開に合わせてAmazonでスターウォーズの公式コーナーが出来てました! 私は、見ることしかできませんが、興味のある人はチェックしてみてください!
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ネタバレ感想『金の国水の国』は美しい絵本のような世界感に癒される漫画
このマンガがすごい!2017年オンナ編第1位『金の国水の国』のレビューをしていきます!
私は、一度読み終わった後に、思わず読み返しちゃいました。この世界感にずっと浸っていたくて、離れたくなかったからです。
この記事では、どんなところが面白いのか?あらすじや登場人物の紹介をするとともに、ネタバレも交えての感想をお届けしたいと思います!
この作品では、絵本のような世界観のなかですれ違う二つの国と男女を描いています。ダークさがなく、ディズニー映画を観ているような安心感がある漫画です。
ピュアなラブロマンスや絵本のような世界感が好きな人には絶対にオススメの一冊です。
先に本編をチェックしたい人は、無料で試し読みもできる作品になっています!
【作品情報】
- 小学館のflowersに2014から連載されていた一巻完結の岩本ナオの作品。
- 285pとボリュームがある大作。
- 『町でうわさの天狗の子』など評価の高い作品多数。
- 今作『金の国水の国』では、このマンガがすごい!2017年オンナ編第1位を獲得している。
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あらすじ
昔々、隣り合う仲の悪い国がありました。毎日毎日、つまらないことでいがみ合い、とうとう犬のうんこの片づけの件で戦争になってしまい慌てて仲裁に入った神様は2つの国の族長に言いました。A国は国で一番美しい娘をB国に嫁にやりB国は国で一番賢い若者をA国に婿にやりなさい―――そんな中、A国の姫・サーラはB国の青年と偶然出会い…!?
キャラクター
ナランバヤル
B国で技術者をしている口が達者な青年。国で一番賢いという訳ではない。
サーラ
A国のおっとりぽっちゃりなお姫様。国で一番美しいという訳ではない。
レオポルディーネ
A国の美しいけど、意地悪なお姫様。ムーンライトに心酔している。
ムーンライト
A国の左大臣。国で一番のイケメンで、役者をしている。
見どころ・面白いポイント
絵本のような世界感に癒されること間違いなし!
商業大国で水以外は、すべて手に入るA国。貧しいものの、水に恵まれ豊かな自然を持つB国。ピュアなお姫様に意地悪なお姉さん、そして悩める王。
このように昔ながらの絵本やおとぎ話を読んでいるかのような舞台とキャラクター設定を採用している漫画です。
完全な悪役というのが存在していない優しいお話なので心に毒がたまりせん。
ほっこりと癒されること間違いない世界観です。
単なるファンタジックなラブロマンスではない
表紙やあらすじからは、想像できないような幅の広いストーリー展開もみどころです。
主人公ふたりの恋愛を軸にしていながら、様々な社会的あるいは、政治的な闘争が描かれています。
A国とB国の歴史的な軋轢や分かり合えない国家間の価値観というのは、現実と重ね合わせて見てしまう人も多いはずです。
対立する二つの国の行方。果たしてどうなるのか?注目してください!
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ネタバレ感想
※このあとには、本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評といった類のものではなく、感じたことをそのまま書き出しただけで寄せ集めのようなものです。見に来ていただいた方には、友達に借りた漫画を返す時にあーだこーだ言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいただけると嬉しいです。
すれ違いからのカタルシスが最高!
この漫画では、一貫して国と国。人と人のすれ違いが描かれいました。
A国とB国は、水路を作れば共存共栄できる関係性にあります。
また、ナランバヤルとサーラもお互いを思い合っていながら、ボタンのかけ違いがあります。
「どうしてこうも上手くいかないかな」とやきもきさせられながら読んでいたのは、私だけじゃないと思います。
しかし、悩める王の心を解きほぐして、国交を結ぶ決断をしてもらうシーン。
そして、ナランバヤルの嫁は猫でサーラの婿が犬だったということを共有できた瞬間。
この為に、山あり谷あり、回り道をしてきたんだなと実感しました。
なんだか長編映画を観終わった時のような満足感とカタルシスがハンパなかったですよね。
なんでこの漫画が、1位に選ばれたのかよく分かりました。
どんどん賢く美しくなっていく2人に惹きつけられる!
物語の始まりでは、ナランバヤルは国一番の賢さとは、かけ離れたイメージでした。なんだか、ぶっきらぼうで胡散臭い感じ。笑
サーラは、言うまでもなく可愛らしい女性ではありますが、国一番の美女ではありません。ぽっちゃりつしすぎでもあります。
こんな2人が話が進んで行くに連れて、最初の条件通りの存在に近づいていく。その姿は、ものすごく印象的で、心に残る素敵な言葉や出来事がたくさんありましたよね。
ナランバヤルに関しては、序盤のお姉さんの意地悪な質問、サラディーンは3人の王女の中から誰を選ぶべきかという質問に対する答え方が良かったですよね。
明確な回答ができない中で、巧みに本質を置き換えて納得させるシーンには、単なる胡散臭い男じゃない賢さ、と言うよりずる賢さを感じました。
ただ正直、意味は十分理解できない部分もありました。笑
あのシーンは、私なら残ったビスケットに気を遣えるような人、つまりサーラを選びますよというユーモアで、上手く答えることを避けたという解釈で良いんでしょうか?
こういうことだよと分かる人がいたら教えてください。是非。
そして、サーラに関してもB国でナランバヤルの嫁を演じたシーン。
完全アウェーで意地悪を言われる中でも、決して最後まで礼儀と気品を失わずにいた姿には、心の美しさを感じましたよね。
まとめ
私は、今回初めて岩本ナオ先生の作品を読みました。
優しさや誠実さが絵やセリフから伝わってきて、少女漫画というカテゴリーには収まらない作風の漫画家さんです。
一発でファンになってしまいました。笑
モブキャラまで愛すべきキャラクターを持っていいて、優しいタッチの風景、心癒されるときめきエピソード。
おとぎ話でありながら、リアリティまである振り幅の広さは、私の心を掴んで離さない魅力があります。
なんでしょうね。思いおこしただけでも心地よさと清々しさを感じてしまいます。
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ネタバレ感想『僕たちがやりました』は稲中の再来?爆笑必至の青春ギャグ漫画が爆誕していた件
古本屋さんで試しに読んでみたこの作品。店内で笑いを堪えられそうになかったので思わずまとめ買いしちゃいました!笑
漫画『僕たちがやりました』は、2015年の9月4日に第1巻が発売されています。今更なんですが、完全にはまっています。
どんなところが面白いのか?あらすじや登場人物の紹介をするとともに、ネタバレも交えての感想をお届けしたいと思います!
内容としては、普通の高校生のノリを面白いキャラを通して描く日常漫画…と思わせての非日常漫画といった感じです。笑
王道ギャグ漫画といえば、私のなかでは『稲中卓球部』1択です。同じヤンマガということもあり、どうもDNAを引き継いでいるような作品になっています。
第1巻では、そこに日常から非日常に転落するサスペンス的な要素まであります。
とにかく今のところ王道の青春ギャグ漫画と言って良い作品です!ギャグが嫌いじゃないすべての人にオススメの一冊になっています。
無料の試し読みもできる作品なので、気になる人はチェックしてみてくださいね!
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【作品情報】
ヤングマガジンにて連載中の作品。現在、7巻まで絶賛発売中!
「神さまの言うとおり」の金城宗幸が原作、「ヤンキー塾へ行く」「塾生★碇石くん」の荒木光が絵を担当している。
※このあとには、本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評といった類のものではなく、感じたことをそのまま書き出しただけで寄せ集めのようなものです。見に来ていただいた方には、友達に借りた漫画を返す時にあーだこーだ言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいただけると嬉しいです。
あらすじ
毎日おバカな友達と悪ノリして、くだらないことで笑う。
そんな、そこそこの幸せで満足だと思っていた主人公のトビオ。
OBの先輩は、金払いが良く遊ぶのもちょっとしたトラブルも、全部マネーパワーで解決してくれる強い味方。
何一つ不満がないはずの日常だけど、いつも不穏な空気の中で学校生活を送っているのは、道路を挟んで向かいにある不良高校の存在があるからだ。
「あいつら死んでくれないかなぁ。」
些細なことからトラブルは大きくなっていき、いつの間にか取り返しのつかないレベルまで発展してまう。。。
登場人物
トビオ
未来には、希望しかない。とりあえず今は、そこそこ楽しければ良いと思っている普通の高校生。世の中の序列を素直に受け入れ割り切って生きている。
マル
きのこカットの小動物系むっつりスケベ。相手が聞こえていないのをいいことに暴言を吐くという性格の悪い一面がある。
伊佐美
唯一彼女がいる。社交的で見た目はヤンキーっぽい。笑いのために結構体を張る。
パイセン
親がお金持ちのボンボン息子。学校を卒業して2年たっているが、いまだにOBとして遊びに来る。金払いがいいので、後輩には慕われている。
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ネタバレ感想(第1巻)
キャラの濃い面々による掛け合いがくだらなすぎて面白い!
この漫画、登場人物にいわゆる「良い人」はでてきません。
どいつもこいつもノリの軽いおバカさんたちばかりです。自分自身の周りにも「こんなやついたっけな〜」と学生時代を振り返って、懐かしい気持ちになります。
ただ、レビューなんかを見ているとそこが受け付けないという人も結構いるみたいですね。
確かに普通は、漫画のキャラって正義漢だったりとびっきりの悪だったりチャラかったり。どこかに憧れとか、共感できる部分を持っているものです。
ただ、反論ってわけじゃないですけど、ギャグ漫画の場合そういうのって邪魔になったりしませんか?
『稲中』でもそうですが、ギャグの主体になる人たちって性格が良かったら、不幸が降りかかった時に突き放して笑うことができなかったりしますよね。
その点、この主要キャラ四人はきっちりおバカをやってくれています。
- 罰ゲームでもないのに、自らメンディーカットにしてくる伊佐美。
- 伊佐美の彼女に対しておっぱい大きいねしか言わないマル。
- ヤンキーに絡まれても華麗にお金で解決してしまうパイセン。
- そんな仲間と一緒にバカやっていたいが為に、とんでもないイタズラを思いつくトビオ。
みんなおバカで、あまり愛せないタイプのキャラであることは間違いないです。
しかし、だからこそある程度距離を置いたところから笑っていられるようなキャラ設定の工夫がされていると私はかんじています。
ただ、ダンソンとかカンナムスタイルとか時々ネタも入ってくるので、リアルタイムで連載追えてたらもっと楽しめたかもしれません。
なんとか一気読みして、連載に追いつきたいところです。
日常から非日常へ
この漫画、単なる日常を描いているように見えてどこか不穏な空気が漂っています。
それが、近くのヤンキー高校の存在。
弱肉強食のなかで、トビオは自分たちは食べられる側だと割り切って諦めて生活しています。
普通に生活しながらも、とにかく見つからないように息を潜めてる感じ。
同じような経験は、男なら多くの人が経験したことがあるんじゃないでしょうか?
暴力を背景に偉そうにしている奴ら。「いなくなってくれないかな〜」というのは、昔の経験から大いに共感できるところでした。私の場合は。笑
実際に暴力を受けたことのある人は、トビオのように殺意すら感じたことのある人がいても不思議ではありません。
その殺意を、イタズラという形で仕返ししようとするところから、自体は驚天動地の展開に突入してしまいます。
ネタバレありの感想なので、そこまで言っても大丈夫だとは思うのですが、一応まだ読んでない人の為にここでは言わないでおきます。笑
映画で言えば、ファイトクラブやシックスセンスの結末を知らされるようなものですからね。
さすがにそこまでネタバレしてほしい人はいないでしょう。
この第1巻の結末、賛否両論あるのは間違いないシーンです。私がどちらかというと実は、まだ決め切れていません。今後の展開次第です。
とにかく次の巻が楽しみ。時間を作って一気読みしたいと思います。
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まとめ
そこそこで良いと思っていた幸せが脆くも崩れ去っていく。
彼らを取り巻く業。
これは、笑って良いのかダメなのか?
いや!良いでしょ。
完全に作品の中に入り込めるほど、感情移入してしまうキャラもいないですしね。
あくまで「設定」として、彼らに降りかかるってくる不幸や非日常を笑い飛ばすという見方を私はしていきたいです。
良くも悪くも王道のヤンマガ作品。
笑えるし、ちゃんと読者を意識してエッチなシーンも出てきたりで、好感が持てます。
キャラクターなんかを見てるとどうしても『稲中』を連想してしまうんですが、これからオリジナリティが出てくるんじゃないかと思います。
いやー、楽しみですね。これの為に連載追いたくなっちゃってます。笑
ネタバレ感想『海賊とよばれた男』はカロリー不足の現代人にぴったりな熱量の高い映画だった!
熱い!熱すぎるぞ!国岡鐵三、そしてその仲間たち!
12月10日に映画『海賊と呼ばれた男』が全国公開されました。小説からコミカライズ、そして今回映画となって登場した待望の話題作です。
岡田准一が主演で、20代からの人生全てを一人で演じきるとうことで、楽しみにしていた人も多いんじゃないでしょうか?
私は、原作未読なのですが予告で見てずっと気になっていた作品なので、公開初日に観賞してきました。
内容としては、戦前から戦後にかけての激動の日本で、常に前を向き続けた国岡鐵造の熱過ぎる生き様を見事に描ききった密度の濃い映画になっていました。
どんなに逆境でも信念を貫き、反骨精神で大手外国資本と渡り合う。
従業員を家族同然に扱って、厳しい状況でも決して見捨てない。
働く男であれば、誰でも付いていきたくなる男の中の漢の生きかたに胸が熱くなりました。
この記事では、そんな気持ちを少しでも共有できるような感想をお届けしたいと思います。
【作品情報】
2013年度の本屋大賞第1位となった百田尚樹のベストセラー小説を映画化した作品。
同じ原作者の「永遠の0」の岡田准一主演×山崎貴監督が再びタッグを組む。
吉岡秀隆、染谷将太、綾瀬はるか、堤真一といった豪華キャストが脇を固める大作。
※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことを書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!
ネタバレ感想
国岡鐵造という男の中の漢
この映画は、実在した出光の創業者をモデルにした作品になっています。
もちろんフィクションや脚色はあると思いますが、本当にこんな人物がいたのかという豪傑ぷっりでしたよね。
冒頭で、「日本人がいるかぎり、この国は必ず再び立ち上がる」と訓示したことを、終始自らが先頭にたって実行して見せてくれました。
そして、その気概は若い頃から一貫していました。
協定があればそれをかいくぐるために、海にで直接出て行き油を売る。部下を引き連れ自ら大陸に赴き現場の声を聞いて、本当に必要なものを開発する。
その型破りの発想と人を惹きつける行動力は、まさに日本の理想とする経営者のあり方でもあるかもしれません。
今の時代なら一歩間違えれば、ブラック企業経営者でもあるかも…。
社員(劇中では店員)たちが、ついて行きたくなる気持ちもわかります。自分もその時代その場所に生きていたら、めちゃくちゃ感化されていると思います。
とは言いつつ、冷めた目で見ると正直好きになれない性質の人だなと、感じる部分もありました。笑
感情の起伏が激しい、気性が荒い。合理性よりも反骨精神、人間力。
私には、持っていないものを行動原理にして動いているからでしょうね。笑)
「熱い!熱すぎるぞ!国岡鐵造!」
たぶん現代人には、熱量が凄すぎて距離をとりたいと思う人も結構いるんじゃないでしょうか?
ただ、間違いなくそれこそが彼を突き動かす原動力で、それこそ石油、ガゾリンのようなものだったんだと思います。
諸々の既得権益、石油配給統制会社(石統)、そして石油メジャー、彼が相手にするのはどれも途方もなく大きな組織です。
長いものには巻かれる。不満があっても戦わない。現代的な価値観に染まってしまっている私には、眩しすぎる存在です。
それでも、この映画を見ると明日を生きるための活力みたいなものを分けてもらった気持ちで、劇場を後にすることができました。
日々の生活で磨耗していて、カロリー不足だな思っている人には是非見てもらいたい作品です。
27から95歳まで全部岡田くん!
たくさんの実力派俳優さんが、そろい踏みの中で岡田くんの存在感ハンパなかったですよね。
この映画に出てくる27歳からの姿を全て一人で演じきっていました。
特殊メイク事情に詳しいわけではありませんが、どの年齢を演じている時もシワや肌質など全然作り物感がなくてびっくりしました。
亡くなる直前のシーンなんかは、岡田准一推しのファンの人たちなんかは「ショックを受けたんじゃないか」と変な心配までしてしまう程の出来です。
調べて見ると、やっぱりハリウッドから特殊メイクの専門家を招いていたそうです。そういえば、『ベンジャミンバトン』とかのブラピもなかなかの老けっぷりを披露していましたもんね。
これからは、年齢あまり関係なく演技する時代が来るのかも。そんな未来を感じさせてくれる配役でした。
ただ、やっぱり実年齢の俳優さんと比較すると、どうしても若さは残っていたというのも本音です。
岡田くんが単純に年齢を超えたイケメン感があるというのもあるかもしれません。
それでも実年齢をとは、かけ離れた難しい役をきっちり演じきいる姿には、脱帽でした。
エネルギーを巡る戦いは、今もどこかで続いている
私は、恥ずかしながら石油に対して、国家の血液だと言えるほどの重要性を認識していませんでした。
といっても、少なくともどこかで聞いてはいることで、戦争の原因の一つだったりということも知識しとしては知っていました。
ただ、実感としては皆無です。都内住みで車すら持っていないので、ガソリン代すら気にすることはありません。
さまざま代替エネルギーが出てきているものの、まだまだ主役は石油です。
自分たちの生活を支えるエネルギーに関して過去にこんな闘いがあったということを詳しく知らなかったのは、恥ずかしいばかりです。
劇中でも登場した日章丸事件。もっとも盛り上がったシーンですね。
命をかけて戦った石油男たちがいたことを忘れちゃいけないし、何よりも知っておきたいと思いました。
戦争起きていなくても、利害対立がなくなるわけではありません。いまだに、石油を巡る駆け引きが行われているのが実情のようです。
出光に関しても買収だか合併だかの話があったと思うのですが、記憶が定かじゃなし。。。勉強せねば。
「いやいや!もっと知りたいんだけど…」という部分多し
原作小説は、総ページ数700を超える大作のためどうしても描ききれない部分が結構あったように思います。
例えば、テロップによる説明シーンなんかは、それを正直に白状していましたよね、
「これ以後、大陸に販路を拡大し大企業へと成長する」とか「イランとの貿易は、CIAの謀略で1956年に終了する」とか。
めっちゃ気になる。そこらへんの経緯を描いてくれないの?と頭の上にクエスチョンマークが飛び出てしまった人は、私だけじゃないと思います。
なので、原作を読んでいる人からすると重要な部分を端折ったなと感じるだろうし、私のような未読の人には気になったまま置き去りにされた感じがします。
「ん?これって、気になる人は原作小説読んでね!」っていうことをいっているんでしょうね。笑
たしか、400万部とか売れている小説じゃなかったでしたっけ?まだ、売りたいんかい!と突っ込みたくなります。とは、いうものの買うんだろうな。私の場合。笑
まあ、確かに700ページにも及ぶ内容を2時間の映画にっていうのは、無理があるのは間違いないんです。
大幅に改変されるということは、映画になる時点で絶対です。
気になることを、小説あるいは現在連載中のコミックで振り返ることを前提としているのであれば、ある程度整理された構成になっていたんじゃないでしょうか?
士魂商才。
こんなところにまで発揮しやがってというのは、深読みのし過ぎでしょうか?笑
私の場合、気軽に読めるコミックをまず読んでみたいと思います。
※今ならじっくり無料試し読みのできる作品になっていました。気になる方は、チェックしてみてください。
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まとめ
一人の成功者の伝記的な映画として見ると、非常に元気の貰える作品である一方懸案事項もあるような気がしています。
それは、上司がプロジェクトXを見た翌日、そのやり方に感化されて実際に自分の会社でも取り入れようとして、てんやわんやみたいなことが起きるかもということです。笑
途中で少し書きましたが、この人物は戦前、戦中、戦後の混乱期を生きてきた人です。
その時代には通用したとしても、現代にそぐうかと言われるとうなづくことはできないかもしれません。
一歩毎違えれば、ブラック企業ノミネートです。笑
日本全国の上司のみなさん!
これは、あくまで激動の時代を生きてきた成功者のストーリーです。今の時代には、今の時代にあったやり方があります。
くれぐれも勘違いしないようにお願いいたします。って、考えすぎかな。笑
ネタバレ感想『とうめい色糸電話』は綺麗過ぎる絵で描かれる胸きゅん間違いなしの純愛漫画だった!
どうも!きゅんきゅんしたい立川あつです。
ヤングキングコミックに連載されていた『とうめい色糸電話』がめちゃくちゃ胸きゅんだと聞いて早速読んでみました!
ヤンキンと聞くと、私は『シマウマ』というバイオレンス漫画を連想してしまいます。
同じ雑誌というこで大丈夫かしらと心配だったのですが、めちゃくちゃ胸きゅんものの純愛ストーリーに仕上がっていました!
青年誌だけあってサービスショットもこれでもかってくらい満載です。
ドキドキラブシーンとほっこりラブストーリーを読みたい人には絶対にオススメの一冊です。
まず、開いてビックリ!とにかく、絵が綺麗なんです。さすが女性漫画家の作品ですね。
『ハレ婚。』を読んでから女性が描く青年漫画ありだなと思っていたばかりなので、タイムリーでした。
内容も、特殊な事情からあまり恋愛経験がないまま大人になってしまった2人のウブでカワイイ純愛を丁寧に描いていて、心の保養になる作品です。
現実の恋愛に疲れてしまっている人には刺さると思うので、是非チェックしてみてください。
この記事では、『とうめい色糸電話』のあらすじや登場人物の紹介をするとともに、ネタバレも交えて面白いポイントの感想をお届けしたいと思います!
※今すぐ本編を読みたい方は、試し読みもできる作品になっています。
☟『とうめい色糸電話』は、電子書籍にて48時間レンタル100円(税抜き)で全編読むことができます。Amazonでは普通の値段なのに電子書籍レンタルだと安く読めるってのはどういう理屈かはよくわからないですね。
【作品情報】
ヤングキングコミックスに連載されていた、つきのおまめの作品で2016年9月30日に単行本として発売開始。
いわゆるTLを中心に活動されている漫画家さんだが、今作に関しては青年誌での連載作品。
※このあとには、本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評といった類のものではなく、感じたことをそのまま書き出しただけで寄せ集めのようなものです。見に来ていただいた方には、友達に借りた漫画を返す時にあーだこーだ言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいただけると嬉しいです。
あらすじ
優しいシングルファザーと地味カワむちむち図書館司書さんの純愛ラブストーリー!
物心ついた時から心の声が聞こえてしまうがために、人と深く関われずひとりぼっちで生きてきたヒロイン。
そんな彼女は、図書館に現れたひとりの男性の心の声が聞こえないことに気づきます。
「この人のことをもっと知りたい」勇気を出して彼と関わることを決意しました。
そして、男ひとりで子供を育てる彼の優しさと誠実さを知り、初めて人を好きになるのだが。。。
明日(10日)発売予定のヤングコミック9月号にとうめい色糸電話の7話が掲載されます。20p描いていますのでよかったら(*´◡`*) pic.twitter.com/gmjGj9oKAk
— つきのおまめ@4巻は1月12日! (@tukinoomame) 2015年8月9日
登場人物
森野しのぶ
周りの人のこころの声を聞こえるという特殊な能力がある。そのため、人とは深い関係になれず恋愛経験も皆無。重めの黒髪ロング、ほくろ、控えめな性格、むっちり巨乳と男が好きそうなことを詰め込んだような女性。
仲野征司
居酒屋経営をしている男やもめ(シングルファザー)。子供思いの優しい性格だが、過去に悪い女に引っかかる。料理は得意だが、掃除は苦手。
仲野宗太
征司の一人息子。母親に一度だけ読んでもらったことのある本を大切にしている。誰に対しても物怖じせず、人懐っこい性格。
ネタバレ感想
とにかくカワイイ3人に癒される!
この漫画に出てくるキャラクター。メインの3人。
とにかくかわいいです。笑
見ているだけで癒されてしまう。マイナスイオンを発しているんじゃないかと思うようなキャラクターです。
しのぶちゃんは、男にモテる要素を詰め込んだような存在なのに相手の心の声が聞こえてしまうがために様々な悩みを抱えることになります。
ポイントは、「心が読める」ではなく問答無用で「聞こえてしまう」ということ。昔『サトラレ』という漫画で出てきた設定ですね。
かなりいい設定なのに、その後あまり見られなかったのでこの作品で出会えて良かったです。
この能力のせいでしのぶちゃんは、自分に向けられる男のスケベな欲求や妄想を常にキャッチしてしまいます。
その度に、息苦しそうに顔を赤くして、同僚から心配されてしまうほど。
「く、くぁあいいっすねぇ。笑」
ただ、征司の心の声だけは聞こえなくて、そこにしのぶちゃんは運命を感じたわけですが、具体的な理由がなかったのが気になりました。
まぁ、とにかくかわいければ細いこと関係ないですね。笑
征司はというと、とにかく子供思いで宗太のことをいつも一番に考えている、人の良い父親です。
その人の良さ故に、子供を捨てるような悪い女に捕まってしまうわけですが、復縁を迫られても、なびくことなく突き返すところなんかは、男らしくてかっこ良かったですよね。
一方で、嬉しいことがあった時には、自分の子供に抱きついて甘えながら喜びをかみしめるというギャップ。
「これも、またかわいいやつ。笑」
宗太に関して言えば、いつもかわいいのですが特にあげるとしたらしのぶちゃんが風邪を引いたシーンなんじゃないでしょうか?
「風邪を引いたときは、甘えていいんだよ!特別なんだよ!」というシーンは萌えまくりでした。萌えってもう古い?笑
といいつつ、自分が甘えたく枕を持って一緒に寝ようとするところなんかは「最高かよ!」と思わずつぶやいていたのは私だけじゃないと思います。
とにかく、かわいい&かわいい。男女関係なく癒されまくり間違いなしの漫画です。
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綺麗な絵と共に描かれるドキドキラブシーン!
中盤から始まるドキドキラブシーン。
いくら青年誌だからといって「かなり厳しいんじゃないのー!」というシーンがたくさん出てきます。
ただ、レビューなんかを見ていると、つきのおまめさんの他の作品は、もっと生々しいそうです。すがTLで活動されてる漫画家なだけありますね。
ただ、二人がうぶ過ぎるのと絵が綺麗過ぎるのがあいまって、そこまでいやらしさみたいなものは感じません。
実際、しのぶちゃんは初めての恋人だし、征司もビッチ彼女以外には経験がないという。笑
だからこそ、ある「きっかけ」までは、なかなか二人の距離も近付きそうで近づかなかったりでした。
なんといったらいいんでしょうね。中高生で初めて彼氏彼女ができた恋人のいちゃいちゃを見ているような、初々しさが印象的です。笑
見てるこっちが恥ずかしくなっちゃうよみたいな。
まあ、そこに心が洗われるような癒しがあっていいんですけどね!
まとめ
まさか青年誌連載の作品で少女漫画を見ているかのようなトキメキを感じることができるとは、思っていませんでした。
しかも、個人的に好きだった漫画の設定も入っていて大満足です。
一応敵として征司の元カノもでてきますが、そこまで巨悪ではないので、後味も悪くなく読むことができます。
少しでも琴線に触れた方は、試し読みもできる作品なのでチェックしてみてください!
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