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映画『本能寺ホテル』感想 燃える本能寺!揺れる綾瀬はるか!

1月14日より公開の映画 本能寺ホテル の感想レビューをまとめています。アイディア盗用で話題となった本作ですが、作品に罪はないと思うので、公開当日に鑑賞してきました!今年、4作目の劇場鑑賞作品です。

https://www.toho.co.jp/movie/lineup_images/honnouji_thumb3.jpg

(C)2017 フジテレビジョン 東宝 ホリプロ

さてー!

タイムスリップもの大好き立川あつです。

信長が生きる時代にタイムスリップする話ですが、正直日本の歴史に疎すぎる私は蘭丸すら知らない有様。

知っていることと言えば、本能寺の変で信長が明智に討たれるということだけです。笑

ただ、特に思い入れがないからこそ、ハードルを上げずに観ることができました。

内容としては、タイムスリップものというより流されてばかりの綾瀬はるか演じる繭子の成長譚といった趣きの強い作品でした。

なので、歴史が好きで観にいった方には少し物足りないものがあったかもです。

私はというと、本当に肩の力を抜いて笑いながら観れる娯楽作品といった印象決して悪くは無かったです。

何よりも、綾瀬はるかちゃんが走り回る、色んなところが揺れる。それを見れただけでも満足できましたよ!

【作品情報】

  • 『プリンセス トヨトミ』の綾瀬はるか堤真一が再共演、監督に関しても同作の鈴木雅之がメガホンを取っている。
  • 本能寺の変“をオリジナル・ストーリーで描く歴史ミステリー。しかし 万城目学氏よりアイディアの盗用が指摘されている。
  • 『プリンセストヨトミ』は、フジテレビオンデマンドで観ることができます。

これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことをそのまま書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!

3行で振り返るハイライト

結婚という人生の岐路に立った時、本当に自分のやりたいことってなんだろうと思い悩む繭子。

現在と戦国時代を行ったり来たりしながら、信長、婚約者の父親の生き方に感銘を受ける。

繭子は、経験からではなく歴史の中から自分の生きる意味を見つけて、婚約の白紙を受け入れ自らの人生を歩みはじめる。

ネタバレ感想

主人公の繭子=綾瀬はるか

繭子のほんわかした雰囲気や天然っぽいところなんか、そのまま綾瀬はるかな感じで全く違和感を感じませんでした。

テレビ局や芸能事務所がメインで作っている映画なので、役者の宣伝的な意味合いもある作品なのかもしれませんね。

イメージそのままなので、特に演じているという感じがしませんでした。

婚約者の自分が守ってあげなきゃ、幸せにしてあげなきゃという気持ちも十分理解できます。

確信犯的な身体にフィットした服を着ながら、自分には何の取り柄もないという繭子に違和感を感じたのは私だけではないでしょう。

これみよがしにボディラインを見せつけられながらの、自分に自信ない発言は少々説得力に欠けました。笑

だからということではありませんが、悩める女性の成長譚とタイムスリップものというのは、あまり相性が良いとは思えませんでした。

成長譚を描くなら現代の世相を反映させて、もっと婚約者の父親との人間ドラマを深く描いていたら心に響いたような気がします。

また、タイムスリップの方は信長や蘭丸との絡みがあったら楽しめるような気もしました。

個人的には、どっちかに寄せて作ってくれたら良かったのかもという印象でした

コメディ要素は結構笑える!

この映画では、終始あまり深刻さがないところが良かったです。

人生の葛藤やあわや殺されてしまうのかというシーンもありますが、あくまでコメディタッチなので安心して見ていられました。

特に、戦国時代から現代に戻るタイミングがいつも絶妙でしたよね。

最初は靴を忘れちゃうだけだったのが、着物を着て戻って着たり、最後はすすまみれで死ぬ寸前に帰ってくる。

ホテルのエレベーターの中という状況からかけ離れたタイミングであればあるほど笑えました。笑

また、友情出演的な扱いなのか、八嶋や加藤なんかもちょっと出るだけなのにかなり存在感がありましたよね。

ただ、あまりにも存在感があって伏線的な何かなのかとも思ったのですが、それは深読みでした。

本当にエキストラ的に出てるだけという。笑

何も考えなければ、たくさん笑うことのできる映画だと思いました。

信長という男の中の漢

私は信長という人物については、ホトトギスを殺してしまえというようなエピソードしか知りません。

実際は、本人が言ってるわけではないそうなので、何も知らないと言って良いレベル。

今作では、冷血で容赦ないながらも人間味のある器の大き漢として描かれていました。

特に、チラシを見ただけで繭子が未来から来たことを見抜いてしまうあたり、かなりの切れ者かつ柔軟な判断力まで備えているようでした。

地球が丸いことも今まで知らなかったし、見た目の違う人間がいることも。ただ、自分が知らないだけだったというのは、非常に印象的でした。

そして、自分の運命を悟ってなお逃げも隠れもしない姿勢は、まさに王の風格がありました。

自分が本当に欲しいものは民が笑って暮らせる太平の世であるということに気付かされた信長は、謀反の前に秀吉にその意思を引き継ぐことを選びました。

繭子が信長に謀反であることを伝えたからこそ、歴史は今の形になったという話でした。

これまた、歴史に疎いので分からなかったのですが、本来なら信長の意思を継ぐ近しい人物がいたんでしょうね。

そこらへんの事実関係を知らなかったので、ポンと膝を打つような納得感はなかったが残念でした。

ストーリー展開としては、自分が歴史を変えてしまうのではなく、自分が関わったからこそ歴史はこうなったんだという王道過ぎるもの。

正直、新鮮さはないやつですが王道は王道なのでこれからも使われる設定なんでしょうね。

ただ、何かもうちょっと捻りを加えてくれると嬉しかったというのが本音でした。

脚本に関するいざこざに関して

万城目学氏とのいざこざで悪目立ちしてしまった今作。

一体、どこのシーンにアイディアの盗用があったのかは明らかになっていません。

ご本人は、小説として書くこともできなかったと言っているので明らかにして良いような気がします。

ただ、全体的な流れからすると正直これはというオリジナリティ溢れる展開というのは無いんですよね。

もし、この良いシーンのアイディアが盗まれたなら酷いなというのも今の所、レビュー、SNSでも言及されていません。

なので、盗用アイディアといのはかなり部分的なものになるのかなと個人的には思います。

正直、作り手の苦労を知らない私には、部分的なアイディアの盗用の重みを知らないというのが本音です。

本来、脚本を担当するはずで2年も制作に関わっていたのに降ろされてしまったのには、決定的な意見の相違があったのでしょう。

その事を考慮すると、話題になったツイートにはかなりの私怨も込められているはずです。そのまま受け取ることは、出来ない気がします。

両方の意見が聞けると良いんですけどね。ただ、フジテレビ側がだんまりということは非を認めているとも取れます。

まぁ、どっちみち部外者にはあまり多くは語れそうにないので、この程度にしておきます。笑

まとめ

いろいろごたごたもありましたが、誰と見に行くにしても安心して観られる映画になっていたと思います。

京都の町並みも綾瀬はるかのボディーラインも美しくて、飽きることがありませんしね。笑

本能寺ホテルがもし実在していたら、是非泊まってみたいです。

Amazonで調べていたら、ホテルはありませんがミニタオルやロックグラスなどのアメニティが売り出されていました。

特に私が、気になったのがこちらの金平糖キーホルダー。

 

これをかじって私も、戦国時代にタイムスリップしたいと思います!笑

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