映画『マリアンヌ』感想/色のついた『カサブランカ』みたいで美しい!ブラピもマリオンも美しい!
「フォレスト・ガンプ 一期一会」のロバート・ゼメキス監督の最新作マリアンヌの感想/レビューです! プロデューサーとしても才能を発揮するブラット・ピット、『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』のマリオン・コティヤールが共演する話題の作品。
2017年2月10日(金)公開[PG-12] / 上映時間:124分 / 製作:2016年(米) / 配給:東和ピクチャーズ
さてー!
『ファイトクラブ』のブラピが大好きな立川あつです。
いつのまにかアラフィフへと突入しているブラピ。共演しているヒロインとの浮気が原因で離婚したのではというニュースが流れたりもしましたね。(あくまで疑惑)
何をかくそう今作で共演したマリオンが、その相手です。
それを知ってしまうと、どうしてもアンジーの影がちらついてしまうのは仕方ないでしょう。
二人は秘密諜報員、つまりスパイを演じています。Mr.&Missスミ…
こうなるともう影どころか実体がちらついて突進してきそうな勢いですが、あまり先入観を持たずにフラットな気持ちを作って、劇場に足を運びました。
劇場は、平日ということもあってかティーンはほとんど皆無。
内容としても、古典的なラブロマンスにスパイエッセンスが加わっているという感じで、かなり好みは分かれそうです。
1940年代の名作カサブランカをかなり意識した映画になっているので、好きな人は見比べてみると楽しめるかもしれませんよ!
※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことをそのまま書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!
ハイライト
秘密裏に北アフリカのフランス領モロッコのカサブランカに送られたカナダ人スパイのマックス(ブラッド・ピット)は、反ナチスのレジスタント活動をするフランス人のマリアンヌ(マリオン)と夫婦を装ってカサブランカに潜入する。ドイツ人大使暗殺という難しい任務の中徐々に2人の仲は深まっていく。文字通り死線を潜り抜けた2人は、結婚を決意しロンドンで再開する。
ドイツ軍の爆撃が日常となっているロンドン。そんな中でも2人は子どもを授かり幸せな夫婦生活を送っていた。しかし、極秘情報部に呼び出されたマックスはマリアンヌに2重スパイの容疑がかけられるていることを告げられる。さらに、72時間以内に無実を証明できなければ、自らの手で処刑しなければいけなくなってしまう。
それでも、妻を信じたいマックスは、命令に背き独自でマリアンヌのめに奔走する。なんとか過去の同胞を見つけだし、ピアノが弾けるかどうかが鍵であることを掴むことができた。ロンドンに戻ったマックスは、マリアンヌを酒場に連れて行き、ピアノに座らせ無実を証明するようせまる。そこではじめて、マックスは彼女に隠された真実を知ることになる。
ネタバレ感想
主演の2人はどこまでいっても絵になる
1940年代のカサブランカから始まるストーリー。愛を育むには、あまりにも厳し環境です。
ただ、そんな中だからこそ2人の装いや振る舞いが非常に、映えていましたよね。
紫のドレスを着てクラシックな色合いの赤い口紅を塗っているマリオンの美しさ。女性なら真似したくなるんじゃないでしょうか?
もちろんブラピの年を感じさせない色気も流石でしたね。
白いシャツにややワイドなパンツを着こなしになしに目を見張らざるを得ないです。
ファイトクラブ、イングロリアスバスターズなど様々なイケメンっぷりを届けてくれるブラピですが、今作でも見事にやってくれていました。
ファンタビでもそうだったんですが、当時のクラシックな欧米のファションは今から見ても格好良いですよね。今だとなぜかTシャツ短パンのイメージになっちゃってるんですけど。(笑)
流石、アカデミー賞で衣装賞にノミネートされているだけあります。
女性はもちろん好きでしょが、男から見ても抜群の格好良さです。
時代背景もあってかタバコを吸うシーンも多様されていました。
良い夫は、まず妻にタバコを勧めるものらしいですね。(笑)
個人的にはあまり、好きではないんですが時代を彩るファションとしてのタバコには、否応なしに独特な魅力がありました。
これを見たスモーカーの人は、喫煙が捗りそう。(笑)ひょっとしたら、その場で吸いたい衝動に駆られた人もいると思います。
そらくらい、印象的でした。
この映画の雰囲気は、カサブランカでおなじみなのですが、評判通りでしたね。
最初のレストランのシーンなんかは特に、カサブランカがカラーで蘇ったようでした。写し出される画面の美しさだけでも、見る価値ありです!
ストーリーはというと…
正直に言って内容はというと、かなり酷評よりにならざるを得ない出来だったように思います。
ただ、これはあくまで古典的なラブロマンスを踏襲しているだけあって仕方のない部分ではあるんですよね。
愛はすべてに勝ることが前提になっているので、捻くれている私には突っ込みを入れたくなる箇所が多々ありました。
マックス、真相突き止める為に犠牲出し過ぎだろとか。(笑)いくら妻の為とはいえ、愛を優先し過ぎて完全にダークサイドに落ちてしまっていました。
女性としては、あそこまで踏み外してしまうのは嬉しいものなんでしょうか?
映画にリアリズムを持ち込みというのは、あまり良くないのは理解してます。
ただ、あくまで絵として楽しむことは出来てても、ストーリーやキャラに感情移入するには、あまりにも世界観が綺麗過ぎたのかもしれません。
なので、衝撃的と煽られていた結末に関しても「でしょうね」がどうしても勝ってしまいました。
マリアンヌはドイツのスパイで、敵のマックスと結婚し情報を送っていた。しかし、カサブランカにいた頃から愛はあって、裏切りはドイツ軍に見つかり子供にを殺すと脅されていたからだということです。
はっきり言って、ミステリーとしての驚きは全くといってありませんでした。残念なことに。(笑)
スパイ疑惑が、本当に単なるスパイでしたというのは、ストーリーとして成立しないですしね。
さらに、その先マックスがマリアンヌを連れて、海外逃亡に成功していたらそれはラブロマンスというより、おとぎ話のレベルの話になってしまいます。
なので、マリアンヌの自殺のシーンというのも見せ場ではあるはずなのですが、気持ち的にはあくまでフラット。
「でしょうね」といった感じでした。
最後まで、俯瞰として絵を観ているような感覚で終わってしまったのが、残念です。
まとめ
世界観に入り込めるかどうかで、評価が分かれると思われる今作ですが、私は残念なかがら厳しめでした。
こういったタイプのラブロマンスはおそらく、女性の方がフィットするんじゃないでしょうか。
仕事よりも何よりも、愛を優先してくれる男。最後は、何もかも捨てて二人で逃げてくれるような男。現実には、なかなかありえないことだからこそ、女性には刺さるようなものがあるような気がします。
マリアンヌを観たら、カサブランカを!
カサブランカは、1940年代に作られた言わずと知れた名作ラブロマンス映画ですね。アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚色賞という三部門を受賞し、ランキングが作成されれば確実に上位に食い込んでくる作品!
マリアンヌでもレストランのシーンやエンディングの飛行場などオマージュされている演出が随所にみられました。
1940年代のファッションが評価されアカデミー衣装賞にノミネートされたマリアンヌですが、カサブランカではリアルなアメリカ40’sファッションをみることができます。
今作の予習・復習のために是非チェックしてみてください!
そのほかの関連作品
映画『虐殺器官』感想/難解な中に強いメッセージ!あなたはどう答えますか?
2009年に34歳の若さで他界した伊藤計劃の小説を劇場アニメ化する“Project Itoh“ の第3弾。2月3日に公開された映画虐殺器官の感想をまとめています。
さてー!
SF大好き、立川あつです。
私は、この“Project Itoh“の存在をサイコパスというTVアニメの中で知りました。気になってはいたのですが、諸々事情があって三作目となる今作からの鑑賞となります。
近くの映画館で公開されていなくて、止むを得ず新宿まで遠征してきましたが十分その価値はあったかなと思える出来でした。
特に、近未来SF的な武器や戦闘装備の数々には度肝を抜かされました。
なんじゃこりゃ!かっこよすぎるでしょみたいな。笑
ただ、正直に告白するなら私には色々難しいところもありました。
というのも、長編小説を2時間に収めている為、背景やストーリーなど少しづつ見る側で補完しなきゃいけない展開があります。
それだけならまだ良いのですが、単純に語彙力が追いつきませんでした。笑
生得的や計数されざるなど、その場で辞書を引きたくなるような初めて聞く単語が出てきてしまったのも自分に対して残念な気持ちに…。
基本的に、本編の予習はしない派なのですが、この作品に関しては原作小説を読んでいた方が楽しめたかもしれません。
※結末に関して、原作とは違うストーリーになっているのか、それとも難しいストーリーを把握できていないだけなのか測りかねています。最後の方に自分の解釈を書いていますが、色んな人の意見を聞きたいので時間のある方はコメントを残していっていただけるとありがたいです。
【作品情報】
- 監督は、「機動戦士ガンダムW」のキャラクターデザインなどで知られるアニメーターで、06年にWOWOWで放送されたオリジナルのSF作品「Ergo Proxy」では監督も務めた村瀬修功
- 伊藤計劃の残したオリジナルの長編3作品を映画化する「Project Itoh」の1作
- 制作を担当していたmanglobeに代わり、新スタジオ「ジェノスタジオ」が製作を引継いだ
※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことを書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!
結末までのハイライト
9.11のテロ以降、アメリカでは自由を制限し徹底的な情報管理をすることで平和を実現していた。一方、世界各地の発展途上国は、内戦や大規模な虐殺が横行する不安定な情勢が続いている。そんな中、世界の紛争地を飛び回る米軍特殊部隊クラヴィス・シェパード大尉に、謎のアメリカ人の追跡ミッションが下る。その男はジョン・ポールという人物でなんらかの方法で世界各国で起きている虐殺を牽引していることが分かっていた。
クラヴィスらは、ジョンが最後に目撃されたというチェコのプラハで潜入捜査を開始し、ジョンと関係のあったチェコ語の教師をしている女性ルツィアに接近する。ファムファタール的な雰囲気を持つ年上の彼女に次第に惹かれていくが、同胞の計数されざる者に拘束されてしまう。ウィリアムズら特殊検索群i分遣隊の奇襲によって救出されるも、ジョン・ポールとルツィアは行方不明になってしまう。
その後、インドで虐殺を行っている武装組織にジョンポールが関わっているいることを掴んだアメリカ政府は、捕獲作戦のためクラヴィス率いる部隊を送り込む。圧倒的な火力で本拠地を急襲し、ジョンポール及び幹部を拘束。作戦は成功したかと思ったところで、護送機を襲撃され多くの仲間を失うだけでなく、再びジョンポールにも逃げられてしまう。
しかし、しつこく潜伏先を突き止めるアメリカ情報軍は、クラヴィスに暗殺指令を出す。クラヴィスは単にジョンポール殺すためではなく、ルツィアとの再会を願って無茶な作戦を実行しなんとか2人との接触に成功する。そこで、彼から語られたのはアメリカを守るために発展途上国で意図的に虐殺を引き起こしているという衝撃的な事実であった。
ネタバレ感想
分からないなりにメッセージ性には共感してしまう!
私は、原作小説も読んでいないですし、“Project Itoh“の作品を見るのも初めてなので、自信を持ってこの映画を理解したとは言い難いです。
それでもこの作品が好きな理由は、結末でジョンポールが語る内容のメッセージ性にあると思います。
途上国で内戦や虐殺などの政情不安を意図的に作り出し、母国の平和を実現する。要は、外に飛び火するような余力を奪う為に、悪意を持った隣人には隣人同士仲良く殺し合ってもらうという内容。
私は、ここに強烈なメッセージ性を感じました。
決してこれが正しいというわけではないですが、どこか本音を抉られたような気持ちになったのは私だけでしょうか?
言うまでもなく世界が平和になれば良いですが、現実的に難しい時の選択としてもし自分にそれを実現できたら…虐殺の文法を知っていたら…
正直、ジョンポールの立場を支持してしまっている自分がいます。自分たちの国は、それで平和かもしれませんが、決して平和的な思想とは言えないでしょう。
日本の立場に置き換えて考えてしまったりもします。今も世界中で戦争、争いがありますがそこに積極的に介入していけば、当然色んな形で人は死ぬしテロの標的になる可能性もあります。
ただ、その一国平和主義は世界中で起きている戦争を無視しているだけで、決して平和的とは言えないですよね。
自分たちの国の平和は、世界を平和な国とそうじゃない国に二分することで実現している。虐殺器官がなくともこの内容は、現実の争いの本質を捉えているように私は感じました。
そんな事実をこの映画には突きつけられたような気がします。
ただ、これが現実の世界の本質を捉えていたとしても、正直私には何も答えることができません。
ウィリアムズが言うように、「ビッグマックを食べきれずにゴミ箱に捨ててしまうような日常」のほうが、争いに巻き込まれるよりも大事なように思うからです。
なんといっても武器やガジェットがカッコ良い!
光学迷彩やFPSゲームのように視覚内に様々なデータや照準、カーソルなどが表示される演出は、完全に厨二心を撃ち抜かれるものがありましたね。
さすがにナノマシーンなどさすがにオーバーテクノロジーかというものもありますが、人工筋肉を利用した兵器の数々は実際に実現するんじゃないかというリアル感が共存していてかなり見応えがありましたよね。
ドローンに至っては、形こそ違えどもう実現している技術ですしね。
そういったテクノロジーをうまく混在させていたのが、本作の一番の見所だったのかなと個人的には思いました。
正直、ここまで胸熱な近未来的テクノロジーは、ハリウッド映画でも見たことがないレベル。
近々、攻殻機動隊のハリウッド版が公開となりますが、これを超えてくることはないんじゃないでしょうか?
世界観も独特だし、語彙も豊富で難しい…
ストーリー展開としては、起承転結でまとめられる非常にすっきりとした作りになっていたと思います。
ただ、いかんせん世界観が独特でストーリーに入り込むまでに時間がかかってしまいました。
事前知識なしの初見にはかなり厳し目の内容だったように思います。
さらに、語彙的にも日常会話にはでてこないような純文学的なものだったり言い回しに戸惑うし、さらに文学的な知識まで知っていないと分からないところもありました。
カフカの著作に関する内容もちょくちょく出てきます。私は目覚めたら虫になっていた話を学生時代に読んだ気がしますが、その程度の知識ではどうにもなりませんでしたね。笑
勉強不足を思い知らされました…。
冒頭でも書いた通り、生得的や計数されざるといった表現も正直はじめて聞いた言葉です。こうやって、漢字で見るとまだ意味が推測しやすいんですけどね。
劇場で音として聞いた時には、頭の上にクエスチョンマークが浮いた状態になっていたと思います。
これが、小説ならネットで意味や知識を補完しつつ読めるので、普通に楽しめるのかと思います。
映画では描かれていないエピローグに関して
私は、この作品の結末としてシェパード大尉は、ジョンポールを虐殺文法と共に葬り去った。そして、彼がやっていたことをアメリカ国内で告発し、悲劇に終止符を打とうとする。
そういった解釈をしていました。
ただ、このブログで頂いたコメントで原作では全く違う結末が描かれていることを知りました。(ちなみに最近原作も読了したので、今は概要を知っています。)
それは、シェパード大尉がアメリカ国内で虐殺文法を用いた告発を行い、混乱をもたらすという完全な鬱エンドです。
しかし、もう一度振り返って思い出してみても、映画の中ではその終わり方を示唆するような演出がなかったような気がしています。
なので、私は映画では原作とは違った結末を描いたのでは…と考えています。
間違っているかもしれませんが、以下がその理由です。
原作を読み終わってわかったのですが、映画では描かれていない重要な軸が小説にはあります。
シェパード大尉は母親を安楽死させたことや戦場で子供を含めた大量の人を殺してきたことの赦しを求めるようになる。そして、無心論者の彼はその赦しをルツィアに求めて、彼女を追いかけるということです。
しかし、彼はルツィアを失い赦しを得られなくなります。さらに執着していた母親についてライフログを確認しても自分に対する愛情の痕跡を見つけることができなかったことから、自分で自分に罰を与える決断をします。
その決断が、アメリカで虐殺を引き起こすことです。
アメリカが混乱に陥れば、テロを仕掛けるような理由もなくなり、今度はアメリカ以外の国を救えると彼は考えたようです。
この結末につながるストーリーが映画では描かれてないんです。SNSなんかでも、この重要な一連のエピソードが抜けていることが指摘されているんですが、これは原作小説とは違う結末にするためだったんじゃないでしょうか?
以上が、私の解釈です。
難しいなと思いながら映画を一回観ただけなので、単純に私が読み違いをしているだけかもしれません。ただ、映画からこの作品を観た私はこういう結論になりました。
もし、「こういうことだよ!」という解釈がある人は教えていただけると嬉しいです。特に映画で、最後シェパード大尉が虐殺文法を広める原因になるシーンはどの部分はあるのか?というところですね。
レンタル落ちまで待てば何度も観られますが、映画だとそうもいかないので…笑
まとめ
今作は、制作過程において倒産などの紆余曲折がある中で、作られたものであることをSNS等を見て知りました。そういった経緯や既に亡くなっている原作者の方には、素直に感謝の気持ちを伝えたいです。
ありがとうございました。
そして、なによりこの映像表現をどんな文章で書き上げているのかという興味が掻き立てられる作品でもあります。
映像がまだ脳裏に焼き付いているうちに原作小説にあたれば、臨場感のあるイメージを頭に思い浮かべて読み進めることができるかもしれません。
私は、早速原作小説をポチりました!読み終わったらそちらもレビューしようかと思います。
※追記
内容はもちろん、最後の解説が素晴らしいです。著者の伊藤計劃氏はすでにガンで亡くなられているのですが、彼の人となりから病床での様子までが細かくまとめられています。あとがきの解説だけでも読む価値がありますので、是非チェックしてみてください。
“Project Itoh“の作品は動画配信サイトにはまだ出ていないらしい
私は、小説の他に『死者の帝国』と『ハーモニー』のBlu-rayもポチりました。というのも、U-NEXTやHuluといった動画配信で見られればそれが一番良かったのですが、どうやらまだ配信されていない作品のようです。
私は、ホームシアターを作っていてそこで何度も見たい派なので買いますが、必要なければレンタルでも良いかもしれません。
最寄りのTSUTAYAがある方はそれでも良いですが、最近は宅配もやっていて非常に便利になっています。気になっている人は、TSUTAYAディスカスを利用してみてください。
大学増えすぎ問題を語る時に偏差値を持ち出すのはおかしい!大学教育はすべての国民に解放されるべき
話題になっていた偏差値40以下の大学不要論について感じたことを書いています。正直、イラっとしてこの記事を書くことにしたので、感情論たっぷりです。笑)一貫性もなく思ったことを書いているだけなのでご了承ください。
さてー!
MARCH卒の立川あつです。
先ほど、いつものようにはてなをチェックしてたらこんなブログを発見しました。
タイトルだけで、かなり焦げ臭いですよね。笑
実際、炎上でPVを稼ぐことが目的でわざと過激な内容にしているだと思います。PVだけでマネタイズできる時代の弊害でしょうか。
ただ、私自身必要のない大学はあるのかなと思っていて、そういった大学に税金が投入されているということに対する否定的な感情も十分理解できます。
しかし、その不要な大学の価値基準に偏差値を持ち出していることには、違和感がありまくりました。
ブコメ欄もその指摘で荒れているだろうなと思ったら、その通りの意見もあれば、それは単なる揚げ足とりだという人も。
ただ、私は正直揚げ足とりとかではなく、単純に違うと思いました。ブログの内容というよりブコメの方にイライラしてしまったパターンです。笑
実際のブコメを拾いつつ、自分の考えを書いていきたいと思います。
ブログの内容について
ブログ内の記事というのは、燃料が9割といった感じなので、あまり触れません。
ただ、いわゆる増え過ぎた大学の間引きが必要で、その基準に偏差値を持ち出している記事です。
どんな大学が不要か?
私は、定員割れや就職率、退学者率など色んな要素を考慮した指標をまず作って、教育機関として機能していない大学を割り出すのが良いと思います。
考慮に入れる要素や判断基準は、賢い人が公平性と合理性を考えて作っていけば良いでしょう。
そこに一定の学力基準を設けても良いですが、当然偏差値(笑)ではないものの方が良いと考えます。
大学とはどんな場所か?
もともと大学というのは本当に一部の、社会を担う人のための機関でした。
勉強できる、という事よりも勉強して国を背負う使命を負った人が行く宿命の場所でした。
まあ、ご本人も「でした」と言っているように、官僚育成的な役割は過去のもので現代とはそぐわないでしょう。
当然、大学の役割は昔とは違うし、私が年寄りになる頃には今と全然違うものになっているかもしれません。
私は、大学という場所は多様化して良いと思っています。
官僚育成向けの大学があっても良い、スポーツの強い大学があっても良い。
国際色の強いところがあっても、生涯学習に特化していろんな世代、バックグラウンド持った人が通うのでも。
問題は教育機関としてなにもなしていない大学が、国からの補助金があるために延命しているということです。
ただ、多様化していく大学を偏差値で区切るなんてことできるはずがありません。
一番わかりやすいのは、スポーツです。
大学教育までの中で盛んに行われているスポーツを真剣に取り組みたい人が、偏差値が低いからと切り捨てられるというのは馬鹿げていますよね。
現時点の偏差値で区切っているから問題ない?
偏差値を持ち出すのが間違っている理由はたくさんあるんですけど、ブコメで1番話題になっていたのがこの対立。
id:bottomzlife 「偏差値n以下は・・・」言説を垂れ流すバカの一例。おまえ偏差値の定義知ってんのかと。いま偏差値40以下の大学を廃止したら、つぎの瞬間にはその上の大学が偏差値40になってつぶさなきゃいけないんだけど。キリない
id:shounenA 低偏差値大学不要論には賛成です。 「40以下を切り続けるといずれ全て40以下の大学になる」ブコメは、「今現在の」偏差値が低い大学は不要と議論してるだけなのに、なんで偏差値再計算してるの?
前者は不要な大学を選ぶのに偏差値40を基準にしたら、偏差値の性質上、間引いた後も偏差値40の大学ができるのでおかしいという主張。
後者は、ある時点の偏差値で区切ってその後に生まれる偏差値40は関係ないという主張です。
私は、不要な大学を選別する基準を考える時に、ある時代の一点を基準にするという発想がなかったので、前者の立場の方が理解できました。
当然、不要な大学というのは現時点で偏差値40以下を切り離せば、解決するという問題ではありません。
それを現時点、しかも相対評価の偏差値で、決めると言うのにはどんな理由があるんでしょうか?
正直そんなものあるはずがないですよね。
あったら教えてください。
ということで、現時点の偏差値で区切るのというのは明らかに間違えてます。
※大学偏差値というものが、いわゆる個人の成績の偏差値と同じ考えかたでできていない気がします。なので、40以下の学校を切り離した時に他の大学の数字も計算しなおす必要があるかについては、大学偏差値の出しかたを知っている必要がありそうです。事情に詳しい方がいたら教えてください。
偏差値=学力、能力ではない
mamiske偏差値に突っ込んでるやつはなんで合格者で統計とってるんだ。全高校生のうち偏差値40に満たないやつは大学に入れないシステムならありえるだろ。
おそらく学力テストの結果、偏差値40以下の学生は大学に行けないようにするという意見。学力の足りない人は大学に行かなくても良いということだと思います。
これも私はおかしいと思います。
偏差値というのは、その人の能力を示すものではありません。
あくまで相対的な立ち位置で、一定の学力を示すものではないんです。
だからその年の偏差値40の人が持っている学力を、10年後の偏差値40の人とぜんぜん違うなんてこともあり得るわけです。そもそも、学習しているものの内容自体違うかもしれません。
それを年度毎の偏差値で選別するというのも、公平性がないし合理性もないですよね。
だから、これも間違っています。
学力のない人に大学教育は必要ない?
id:nenesan0102F欄大よりも高専の定員を増やすほうが有能な人材を育成できると思う。高専は理系だけど、文系のそこそこ上位のビジネス系資格をガンガン取るのをメインとする高専みたいな学校を作れないんかなと思ってしまう。
id:Amay88 大学じゃなくて職業訓練校いっぱいつくればいいと思う。一般教養より、本当に生きていく力を。
いわゆる、賢くない人は、大学なんて行かせずに専門性の高い職業訓練を行えばいいのではないか?という意見。
これは、共感している人も多かったですが、私はあまりこれにも賛成できませんでした。
というのも、職業訓練は別に大学卒業後でもいのでは?と思うからです。大学教育を終えたあとで、必要であれば職業訓練校でも良いんじゃないでしょうか?
学ぶことと、職業訓練は=ではありません。
医者や薬剤師は別として、経済学を学んだからといって経済の専門家になるとは限らないし、文学部に入ったからといって文学関連の仕事に就くわけではないですよね。
現状、むしろ選択した学部学科と直接つながりのある職業に就くというのは全然一般的ではないような気がします。
なのに、賢くない人は学ぶ機会すら無意味で、とにかくなるべく早く労働力になれと強制しているように私は感じてしまいます。
あまりにもフェアじゃないです。
全然護憲派とかではないのですが、ある一文を思いだしました。
「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。」
これが義務教育だけだったか年齢制限があったのかとか、私の偏差値(笑)では細かいところを思い出せないです。恥ずかしい。笑
ただ、初めて聞いたときは勉強は頭の良い人が頑張るものだという先入観があったので、驚いたのを覚えています。
つまり、おバカでもバカなりに大学教育を受けても良いんじゃないかと私は思うんです。
憲法先生もそう言っています。
モラトリアムは必要ない?
id:douzokun 学生のモラトリアムの為の大学に国から補助金出すのは問題ではある。大学減らして職業訓練校や専門学校の整備が必要な気がする
モラトリアムという言葉を知ったとき、とにかくモラトリアムっていう言葉を使いたくなったのは私だけでしょうか?笑
大学生の人生の夏休みの為に国からお金を出すのはどうかという意見。
確かに、他人の遊ぶ金の為に自分の税金が使われていると考えると拒否感がありますよね。ただ、この点に関しては全部の大学生に当てはまるのでなんとも言えないところ。
それに、これは完全な私見ですが、おそらく私たちは親の世代より長生きするし、働く年数も増えますよね。
医学の進歩を考えると寿命が長くなるだけでなく、健康で動き回れる年齢もかなり広がるそうです。
そこに、年金引き上げなどの事情も加わってくるでしょう。
そう考えると、三回大学卒業してもまだ、親世代より長く働くんじゃないかということすらあり得るんじゃないでしょうか?
私には、60で大学にいき直してそこから卒業、あと20年働くという未来すら見えています。笑
なので、もはや大学に行くことはモラトリアムとかそんな概念ではない気がします。
まとめ
読んだ漫画や映画の感想くらいしか書かないのですが、全然慣れていないオピニオン記事を書いてみました。
勝手がわからないので、こんなIDコールして良いのかすら定かではないのですが、自分の考えを吐き出せて少しすっきりしました。
また、機会があれば書くかもです。
映画『キセキ ーあの日のソビトー』感想/GReeeeNの映画は曲と一緒で前向きになれるぞ!
1月28日に公開されたキセキ ーあの日のソビトーの感想をまとめています。今年の劇場鑑賞10作目の映画になります!
さてー!
思いっきりGReeeeNを聞いていた世代の立川あつです。
最近は音楽自体あまり聞かなくなってしまいましたが、当時は自分も学生でかなりヘビロテして聞いていたグループです。
その中でもキセキは、人気ドラマとのタイアップもあったりで街中いたるところで流れていましたよね。
そんな思い入れのある曲の誕生秘話が描かれるということで、これは観ないわけにはいかないってことで公開初日に劇場に足を運んできました!
ややティーンが多かったですが、夢をめぐる親子の対立もテーマになっているせいか幅広い世代の人が観に来ていたようです。
実際、内容的には親に音楽活動を認めて貰うまでのキセキを軸に話が進んで行くので、GReeeeNを知らない世代の人でも十分楽しめる映画になっていました。
ファンだけでなく、ある程度成長して大人になっている親子で観に行っても良いと思います。
是非気になる人は、劇場に足を運んで観てください!
【作品情報】
- メンバーが歯科医師で顔出しを一切しないという異色のボーカルグループ「GReeeeN」の代表曲「キセキ」の誕生秘話
- 松坂桃李と菅田将暉のダブル主演で描く青春ドラマ
- 「そして父になる」「海街diary」など是枝裕和監督作で助監督を務める兼重淳がメガホンをとった
※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことをそのまま書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!
ハイライト
ミュージシャンのジン(松坂桃李)は厳しい父親の反対を押し切り家を飛び出す。自分とは反対に父親の思いを受け、歯科医を目指していた弟のヒデ(菅田将暉)の音楽的才能を知る。
自分の夢であったミュージシャンを弟ヒデとその友人に託すことを決め、プロデュースすることを決意する。
歯科医と音楽活動どちらも諦められずにいた彼らは思考の末、顔を出さずにミュージシャンを行うことを決めるがー。
ネタバレ感想
実話を元にしてるのにちゃんと映画になってる!
正直、音楽グループの実話を元にしている話なので、あまり期待せずに観ていました。
多分、この映画もファンに向けたプロモーションも込めた作品だろうなと。
実際、その意味も当然あるかと思いますが、思った以上に誰でも楽しめ映画になっていましたよね。
夢を追いかける子供と親の対立。
音楽で挫折する兄と音楽をひたすら楽しんでチャンスを掴んでいく弟。
家族映画としても、青春映画としても観ることの出来る作品でした。
そして、1人1人の個性が立っていたところも良かったですよね。
小林薫演じるHIDE、JINの父親なんかは、絵に描いたようような頑固オヤジっぷりでした。
厳格過ぎて子供の人生に必要以上に介入するのなんかも、こんな人物実在するのかってレベル。
日本刀まで持ち出すような父親なら、パンクをやってるようなJINでと萎縮してしまうのも分かります。笑
JINは、そんな父親と完全に対立する存在。なんとか音楽活動を仕事として認めて貰いたいが為にバンド仲間から見放され挫折してしまう。
そして、HIDEはそんな父親の言うことがほとんど法律のようになっています。親の期待に応えることを大切にしつつ、どうしようもなく楽しい音楽にのめり込んでいくという葛藤を抱えてしまうという悩める青年。
そして、そんなギスギスした家庭のまさしく潤滑油のような明るく優しさに溢れた母親。
それぞれがストーリーの中でいるべくしている存在でした。
正直、父親厳しすぎと思うところが大きいのですが、だからこそラストに応援する立場になった時、カタルシスを感じました。
挫折に葛藤、家族間の不和の解消と映画に必要なイベントをしっかりこなしてくれているので、安心して楽しめる作品でした。
知っている曲が流れた時のドキドキがすごい!
今作では、劇中で声、道、キセキの3曲が流れたのですが、私が知っているのは道とキセキの2曲でした。
どんな映画でも、音楽は流れますがこの作品は自伝的な作品なのでこの音楽がしっかり主役になっていたのが良かったですね。
私は、GReeeeNの曲はどれもシンプルで前向きなメッセージが込められているのが好きでした。
ただ、この映画を観て感じたのは単に歌を聞いているんではなくて、歌っている人まで観ているということです。
どこのどんな人が歌っているのか、どんな思いが込められているのかその背景が分かっていると、知っている曲でもこんなに聞こえ方が違ってくるんだなと。
映画を観終わって改めて、聞いてみたくなりました。
壮大な人生実験を歩んだGReeeeN
二兎追うものは一兎も得ずと言うことわざがあるように、夢と現実的な選択肢は二者択一しなければいけないというのが常識ですよね。
しかも、彼らが選んだ職業は歯科医師という非常に公共性の高い職業です。
まず、スタートラインにつく時点で難しいしお金もかかる、大学での勉強に加え国家試験までクリアしなければいけません。
相当の時間とエネルギーを傾ける必要があるので、そこにさらにプロとしての音楽活動なんていうのは普通ではありえない選択です。
劇中にも出てきていましたが、顔をメディアにだしてしまうと歯科医師となった時に普通に患者さんを前に仕事こなすということができなくなってしまう現実的な問題もあります。
音楽活動の方もメディア露出なしでも活動となると、プロモーション的にデメリットの方が大きいでしょう。
しかし、GReeeeNはしっかりとその両方をこなして10周年を迎えています。歯科医師とプロアーティストの両立が可能だったことを壮大な人生実験を見事に示してくれました。
これには、歯科医師とアーティストを両立するということ以上の大きな意味があると私は思いました。
というのも、普通プロのアーティストになりたいなんていう憧れを持つ高校生は、進路として学業の道からドロップアウトしてしまう人が多かったりしますよね。
ただ、この映画では…実際にあった話ですが、プロの音楽活動一本に絞っていたJINではなく、しっかりと未来を見据えて学業の道を選んだ上で音楽を楽しんでいた 弟のHIDEがアーティストとしては成功することになりました。
JINが言っていたように、音楽活動というのはどれだけ犠牲を払って頑張ったかとかそういったこととは、別の次元で動いているようです。
努力は報われるという言葉が正しいのであれば、本来成功すべきは兄の方なんですよね。
ただ、現実はそれとは違う結果となります。
プロデュース側として成功していることを考えると決して音楽の才能がないわけでは絶対にありません。
それでも、うまくいくとは限らない音楽業界の不条理があることを実際にあったエピソードして描いていることは、これから音楽を生業にしていきたいと考えている多くの学生の参考になるんじゃないかと私は思います。
学校の先生や親なんかも安易に学業の道を捨ててしまおうとしている子供に対して、この映画を進めたら考え方を変えるかもしれませんね。笑
日常を切り取ったような小ネタも面白い
実話をもとにしているせいか、この映画ではわざとらしいギャグ的な要素があまりありませんでした。
その代わり、学生の日常や家族関係のありがちな関係性を切り取ったクスッと笑えるシーンがふんだんに盛り込まれていましたよね。
JINとHIDEのラーメンシーンなんてかなり笑えました。
かなりシリアスなやりとりをしていたため、食べ損ねているラーメンを弟に指摘されてしまう兄。思わず答えてしまった食べないよという言葉になぜか無意味に固執して流れるおかしな雰囲気。
男兄弟のいる人なら、あるあるな訳のわからないことに何故か固執して頑固になってしまうやつ。笑
自分も3人男兄弟なので、かなりツボってしまいました。
さらに、レコーディングのためにJINの家に集まる際に、必要のないクッションを買ってきてしまうSHOも個人的にかなりはまりました。笑
そのシーンもいかにも学生のありがちな日常を切り取っているようで、じわじわくるものがあるんですよね。
思いっきり笑わせにかかってるんじゃなくて、くだらなさを切り取ることで思わず笑ってしまう感じの演出がかなりお気に入りです。笑
まとめ
もっともっとメンバーを中心とした話かと思っていたので、ちょっとそこはあれって感じでしたがそれでもGReeeeNをさらに好きになるには十分な映画でした。
もちろん、映画なのでお父さんお母さんの濃すぎるキャラクターとかリアリティに欠ける部分もあるんですが、それでもこれが実際にあったことなんだと思うとなんだが不思議な気持ちになります。
GReeeeNの歌のようにこの映画も見た後に清々しさがあって、頑張ろうと前向きになれたのは私だけではないと思います。
また昔のように聞きたくなって、劇場公開に合わせて発売されているCDをポチってしまいました。笑
どうやら、劇中のグリーンボーイズのCDもでているみたいなのでそっちもチェックですね。
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関連書籍
映画は2時間という限られた中でストーリーになっているので、もの足りない部分を感じている人もいるんじゃないでしょうか?
そういう方に向けてということではないと思うんですが、実は『それってキセキ』という小説版も発売されているようです。
映画の原作ということではないので、東日本大震災の際に歯科医師として検死にあたったときのエピソードなども描かれているそうです。
作者の方は、もともとドキュメンタリーを書かれている方だそうなので、かなり実話に近い形での小説として読むことができそうです。
実は、私はこの映画を観終わった後すぐにブックオフにいったらこの本があったので勢いでかっちゃいました。ブックオフの割に全然安くはなっていなかったんですが。笑
映画だけでは満足できなかった方は是非こちらもチェックしてみてください!
映画『ドクターストレンジ』感想/映像酔い注意!万華鏡の中にぶち込まれたような体験ができる映画!
1月27日に公開された映画『ドクター・ストレンジ/Doctor Strange(原題)』の感想をまとめています。今年の劇場鑑賞9作目の映画です。
さてー!
ヒーローもの大好き、立川あつです。
マーベル・スタジオの作品は、そんなに観ているわけではないのですが、予告編での空間を歪める演出が気になって仕方がなかったので、公開初日のレイトショーで鑑賞してきました!
なんか、勝手に『デッドプール』の仲間かなとか思っていたのですが、調べてみると世界観が違うみたいですね。
「マーベル・シネマティック・ユニバース」という一連のシリーズの14作目となるそうです。
そんな、レベルの知識しかありません。笑
ただ、全然事前知識とかが必要なタイプの作品ではなく、非常に初見に優しい作りの映画になっていました。
面白いキャラクター設定。インセプションを彷彿とさせる映像。クスッと笑えるギャグ要素。
飽きずに観られる要素がふんだんに盛り込まれていました。
やや、既視感のありますが、原作のある作品なのでこっちがオリジナルなのかもしれませんね。
とにかく、映像の迫力がすごいので完全に劇場鑑賞向きの映画です。近くで公開している映画館があれば、是非足を運んでみてください!
【作品情報】
- 「アベンジャーズ」シリーズをはじめとするマーベル・シネマティック・ユニバースに連なる一作
- テレビドラマ「SHERLOCK シャーロック」などでおなじみのイギリスの人気俳優ベネディクト・カンバーバッチが主演
※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことをそのまま書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!
あらすじ
腕には間違いがない高い医療技術を持つが傲慢な性格から周りから嫌われているスティーブン・ストレンジは、よそ見運転による事故で両手の神経を損傷しいままで築いてきたキャリアとドクターとしての自尊心を失いかける。手の治療のためにあらゆる西洋医療技術を試みるも全てをやり尽くしても回復の見込みはなく、やがて神秘に満ちた東洋の魔術の力へとたどり着く。
魔術の修行に励むストレンジは、永遠の命を得ることを目論むカエシリウスとの戦いに巻き込まれていき、医師として敵を傷つけることに苦悩する。手を元に戻すことを優先し外科医に戻るか、最強の魔術師として相手を殺す戦いの道に進むか究極の選択を迫られるストレンジであったが…。
ネタバレ感想
時空を操る映像表現がハンパない
今作で注目すべきなのは、間違いなく予告にも一部流れた映像表現ですよね。
興味があるなら絶対に映画館で観るべきだと断言できる作品です。近頃、某匿名ブログに映画館に足を運んでまで、観るものはない。月額の動画配信やTV放送を待ってれば見られるんだからという意見がありました。
もちろん、個人の意見なのでそれを批判するわけじゃないんですけど、果たして今作を映画館それも3DやIMAX、4DXで観ても同じことが言えるとは到底思えません。
大きなスクリーン、音響で観るからこその映画でした。
特に印象的なシーンは3つあったと思います。
一つ目は、エンシェント・ワンに初めてマルチユニバースの時空の旅に導かれるシーン。
二つ目は、カエシリウスとの都市での追走劇。
三つ目は、時間を逆走しながらのバトル。
どれも、イリュージョンのように時空そして、重力までを歪めてしまう映像に驚かされっぱなしでした。
正直、あの映像をなんて表現したら良いのか、私の拙い語彙では表現しきれません。笑
なので、あんまり他作品と比べるのは良くないのですが、具体例を挙げると『インセプション』と『マトリックス』をミックスした感じの映像になっています。
もちろん、それ以降も映像技術は進化しているので、今作の方が迫力という点では圧倒的だったように感じました。
キャラクター設定が好き!
私は、ヒーローといってもいかにも正義漢な人物ではなく『デッドプール』のような一癖あるタイプが好きです。
ドクターストレンジは、まさにそういうタイプで、さらにそこから1回転半ひねりを加えたようなキャラでした。
傲慢で優しさのかけらもない。はっきり言って、性格的には大嫌いなタイプです。笑
ただ、キャラクターとしては面白いですよね。
こういったいかにもいけ好かない男が全てを失って這いつくばるところというのは、やっぱり画になります。笑
あまり良い感性じゃありませんが、天狗になっている人の鼻が折れる瞬間というのを潜在的に見たいと思ってるのかもしれません。笑
その挫折や屈辱を乗り越えてヒーローへと成長していくというところが、人間味があって凄く良かったです。
最初から俺つえー的なヒーローが悪い訳じゃないんですが、最初から超人的だとイマイチ感情移入ができなかったりするんですよね。
あとミスターでも、マスターでもなく自分はドクターだという明確なアイデンティティーを持っているところもカッコ良かったです。
ラスボスが不甲斐なさすぎ!笑
今作でのラスボスとして登場するドーマムゥ。この敵が、現実世界に現れれば地球は滅んでしまうという壮大なストーリーのもと話は進んできました。
ただ、正直恐ろしいのはその見た目だけで、何もぜずに撤退させられてしまったというのは残念で仕方ありませんでした。
もちろん、ドーマムゥを前にしてドクターストレンジは全く勝つことはできなかったわけですが、作戦としては完全に術中にはめてしまっていましたよね。
そもそも、マーベルに限らずあらゆる物語でも時空をコントロールする能力のあるキャラクターというのはチートレベルの強さを誇ります。
まあ、時間を操られたらどんな能力も無意味になってしまうのは、当然の展開ですもんね。
しょうがないといえばしょうがないのですが、それでももうちょっと見応えのあるバトルかなんかがあればなと感じました。
キャラクターとしては、勝てない相手に対して真っ向勝負を挑むのではなく、魔術を利用した策を弄して勝利するというのはドクターストレンジらしさはありました。
さらに、カエシリウス一味を殺さずに葬り去るという方法がこれしかないので、ある程度必然性がある結末だったのは間違いありません。
そして、エンシェント・ワンが闇の世界からエネルギーを得ていたことを知って魔術師の存在に疑問を持ち始めたモルドが次の的になることを示唆して幕を閉じました。
これは、次回作に期待できる終わり方になりました。興行収入もかなり良いようなのでおそらくドクターストレンジ2も制作されるのではないでしょうか?
正直、映像表現自体は出し尽くした感がありますが、今度は映像だけでなくストーリーで楽しまあせてくれると嬉しいですね。
まとめ
マーベル作品というのは、スパイダーマンはじめ全然チェックしていないシリーズだったんですが十分楽しむことができました。
世界観が分からないので、楽しめないかもなと期待値低めで観に行ったのも良かったのかもしれません。
ただ、「マーベル・シネマティック・ユニバース」という一連のシリーズとの関連性も出てくると思うので、まだ観ていないものがある人は絶対チェックした方が良いでしょう。
私は、シリーズ6作品が収録されたBlu-rayのセットを早速ポチっちゃいました!笑
ただ、U-NEXTでもたくさんの作品を観れるようなので、動画配信でも良いという方はそちらでチェックした方が金銭的には圧倒的にお得になると思います。
是非、熱が冷めないうちに一気に干渉してみましょう。
酷評『新宿スワンII』感想/俳優の無駄遣いと無駄な喧嘩に激おこ!
1月21日に公開された新宿スワンの感想をまとめています。今年8作品目の劇場鑑賞になります。
さてー!
ハードボイルド大好き立川あつです。
大人気漫画の実写映画化第2弾として話題の新宿スワン。
私は、ヤンマガを購読していた時に連載を追って読んでいたことのある漫画です。
けど、それもはるか昔の話。うっすらとキャラを覚えているくらいの事前知識しかありませんでした。
ただ、映画化というのは原作と別物。
初見の方にも分かりやく作られることが多いので、あまり気にせずに鑑賞してきました!
意気揚々と観たのですが、結果的には正直言ってストーリーから置いて行かれた感があります。
お恥ずかしい!笑
ということでこれから観に行く方には、原作を振り返って置くことをお勧めします!
まんが王国なら、キャンペーン中で3冊無料で試し読みができますのでチェックしてみてください。
※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことをそのまま書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!
ハイライト
主人公・白鳥龍彦は、歌舞伎町という裏社会を舞台にスカウト会社「新宿バースト」で確かな地位を確立していました。渋谷への進出ができない中で勢力拡大を図る社長・山城神の命により、龍彦は幹部の関玄介と共に横浜へ送り込まれる。
しかしそこは、滝正樹が牛耳る難攻不落の王国。激しい暴力での潰し合いを覚悟して乗り込むも、警察との癒着により圧倒的に不利な戦いを強いられる龍彦たち。さらに、ケツ持ちのヤクザとの裏取引にまで踏み込む滝の策により、後ろ盾を失い窮地に陥った新宿バーストは、龍彦の破門で事態を回避しようとする。
そして新宿と横浜は全面戦争へ突入していく。
ネタバレ感想 酷評
ストーリーについていけなかった…
この点に関しては、私自身にも問題があるのですが、正直内容があまり頭に入って来なかったです。
というのも、まずスカウトという存在が良く分からない。
確かに、一時期繁華街を歩くとスカウトに当たるという時代があったような気がします。
ただ、それも今は昔のはなし。
現在は、いわゆるぼったくりの飲み屋や風俗の客引きくらいしか見かけないですよね。
なので、龍彦のように歌舞伎町で信頼を得て、街を歩けば声をかけられるという存在感にあまりにも現実感がありませんでした。
さらに、スカウトという仕事を取り巻く裏社会の内情についてはさらに謎。
ヤクザのケツ持ちがたり、ライバル会社との軋轢、抗争、権力争い。
そこら辺の事情というのは、いわゆる任侠の世界とも違うし、会社の出世争いとも違う。
スカウト界隈の事前知識なんてものはほとんどないですし、独特なヤクザとも普通の企業とも違う立ち位置に対する理解がなかなか難しいものがありました。
正直、ヤクザと私企業の板挟みなるような業界が今作のように羽振りの良い華やかな存在になり得るはずがないですしね。
このように業界の裏側に対する理解が不足していたり、設定に違和感を感じてしまうと、どうしてもストーリーを必死に追いかけて、楽しむということが私にはできませんでした。
途中から、頭の中で整理する事すら放棄してしまいましたしね。笑
ただ、原作を知っていたらまた違う見方をする事ができるんじゃないかと思います。
複雑な関係性、登場人物のキャラクターなどあらかじめ頭に入っていれば、スッと世界観に入っていけるんでしょうね。
映画化される作品ってある程度一般化されて観やすくなるイメージがあったのですが、思ってたほど初見の観客に優しくはなかったなというのが本音です。
広瀬アリスのムチムチ感は良いけど…
妹が女優として大活躍しているので、容姿が似ていることも含めどうしても重ねて観てしまいますね。
やや、姉アリスの方がムチっとしていて個人的には好きです。笑
ただ、今作で演じていたキャラクターは正直今作に必要だったのか?というレベルで謎です。
今作の主軸は、関VS滝、白鳥と洋介の関係がメインでした。
映画の都合上ヒロインが必要だからという理由で捻じ込まれたとしか思えないくらいメインのストーリーには絡んで来ませんでした。
しかも、キャラ設定と容姿があまりにもかけ離れていたなという印象。
広瀬アリスさん自体は、言うまでもなくモデルもしっかりこなす美形の女性です。
ただ、今作のマユミはちょっと頭の弱い感じの子なんですよね。信じてたら空も飛べるんだよと言っちゃうくらい。
ピュアなんだけど、頭のネジが一本抜けてるのかなと思わせる天然キャラ。
自分で橋から飛び降りておきながら、助けられて泣き出しちゃうというのもそうですね。
借金も闇金から借りていて、しっかり働くようになったのに元金が増えている始末。
全然、見た目とキャラが釣り合っていませんでした。
というか、この彼女との一連のエピソード必要でした?笑
何か、伏線として後から絡んでくるということもなかったと思います。
男と男のぶつかり合いばかりのハードボイルドな世界観に迷い込んでしまったような意味のない絡みの連続に違和感しか感じませんでした。
コンテストのダンスシーンもなんで、あの踊りが評価されるのかさっぱり。
自信満々の女性陣の中で、スレてないピュアな動機からのパフォーマンスがウケたとも理解できますが、だとしたらもうちょっと説明が必要な気もします。
このよううな一連のシーンをもうちょっとストーリーの方に割いてくれていれば、映画の世界観に入っていけたんじゃないかと私は感じました。
まとめ
喧嘩に始まり、喧嘩に終わる。この血なまぐさい感じが好きな人には、十分飽きずに楽しめたとは思います。
ただ、やっぱりいかんせんストーリーが薄い。
滝と関の関係を掘り下げるんでも、龍彦と洋介のシャブをめぐるシーンを増やすのでも、あるいはヒロインとの恋愛要素をがっつり描くのでもいいから、とにかくどこかに集中してほしかったです。
伊勢谷友介、金子ノブアキ、綾野剛、浅野忠信など出演者は文句なしで豪華だし、一人一人のキャラクターも濃くて面白くなりそうなんだけどな…という残念感が非常に大きい作品でした。
園子温監督が得意な過激な暴力シーンは、確かに迫力満点だったのですがやっぱりストーリーに入り込めていないと単に消費されていくだけな気がしてなりませんでした。
原作は、超ロング連載の作品なのでまだまだ描ききれていないストーリーはたくさん残されているようです。
次回作に期待したいですね。新宿スワン3!待ってます!
おすすめ関連作品
園子温監督の作品は、その独特な世界観からファンもすごく多いですよね。もちろん、私もその一人です。
『時効警察』というテレビドラマをやっていた頃から好きでした。
今作でも、期待感が高かったからこその酷評といった感じです。
中でも、『ヒミズ』なんかは特に園子温監督らしさが出ている非常に評価の高い作品で、おすすめです。
U-NEXTなら、その『ヒミズ』を含む16作品を観ることができるようです。園子温作品が好きだけど、まだ見ていないという方は是非チェックしてみてください!
劇場版『黒執事 Book of the Atlantic』感想/ゾンビ×タイタニック=面白い
1月21日公開の劇場版 黒執事 Book of the Atlanticの感想レビューをまとめています。今年の劇場鑑賞7作目の映画です。
©YanaToboso/SQUAREENIX,ProjectAtlantic
さてー!
ゾンビ映画大好き立川あつです。
いわゆる腐女子の方々から絶大な人気を誇っている…らしい黒執事の劇場版。劇場は、予想どおり女性でいっぱいでした。
実は、私は昔に漫画をちょっと読んだだけで、ほとんど内容を覚えていないという状態で鑑賞しました。
原作をあまり知らないのに、劇場版映画観るかね?とお怒りの声が聞こえてきそうですが、私は冒頭に書いた通り、ゾンビが大好物なのです。
なので、この劇場版アニメはゾンビ映画として観てきました。笑
そして公式サイトなどで情報を調べるとこれは、どう考えても映画タイタニックのパクリ…オマージュ!
名作映画ですし、嫌いな人いませんよね。
ゾンビ×タイタニック
舞台設定としては、めちゃくちゃ胸熱ものです。実際、原作をあまり知らなくても十分楽しむことができました。
アニメで重要なキャラ設定も、難しいことはありませんでしたしね。むしろ、主要な二人の関係性を紐解くシーンもあったので、初見の方にも優しい内容でした。
私の通う映画館は、レイトショー1000円で観ることができるので、全然損をした感じはしないです。
もちろん、ファンの方ならもっと楽しめるんじゃないかと思います。ポストカードももらえるので、是非劇場に足を運んでみてください!
【作品情報】
- 枢やなの漫画を原作に、これまでにもテレビアニメやOVA、実写映画が製作されてきた人気作品「黒執事」の劇場版アニメーション
- 監督はテレビシリーズ「黒執事 Book of Circus」やOVA「黒執事 Book of Murder」を手がけた阿部記之
- 原作でも人気の高いエピソード「豪華客船編」を映画化
※これから先、映画本編のネタバレが含まれます。また、内容は批評や論評ではなく、感じたことをそのまま書き出しただけのものです。友人と見終わった後に「あーだこーだ」言いい合う時のような軽い気持ちで読んでいもらえると嬉しいです。なお、コメント大歓迎なので気になったことがあれば、是非コメントを残して言ってください!
ハイライト
ある日、世間でまことしやかにささやかれる「死者蘇生」の噂を耳にしたシエルとセバスチャンは、調査のために豪華客船カンパニア号に乗り込む。そこには、アンダーテイカーを始め多くの顔見知りも乗船していた。
世界中の人に健康をという使命のもと行なわれた死者蘇生の人体実験は、実際には生者を食らうゾンビを作り出すだけのものであった。結果、最初の蘇生失敗から、あっという間に豪華客船はゾンビに占拠されてしまう。
実験の責任者リアンストーカーを探し出し、ゾンビの動きを止める装置があることを突き止めた2人。しかし、客船は船員が襲われたことにより制御できず、氷山に激突してしまう。
沈没というタイムリミットが迫るなか、この混乱の原因を作っている黒幕は葬儀屋のアンダーテイカーであることが発覚。そして、バトルのなかで彼の正体が死神であることことが明らかになる。
ネタバレ感想
思った以上にゾンビ映画だった!
ちょっと私は、普通の客層と見方が違うのですが、この映画では黒執事というアニメの中でしっかり「ゾンビ映画」をやっていてかなり笑ってしまいました。
まず、デスサイズという武器に関して。
別に、今回ゾンビ編だからということでチェンソーと芝刈り機を用意したわけではないと思います。
ただ、この二つのアイテムは、スプラッター系ゾンビ映画の定番なんですよね。
相性が良すぎます。
そして、実写では難しいびっくりするほどのアクションに次ぐアクションは、すごく新鮮で爽快感がありました。
セバスチャンにしろ、死神の三人にしろあそこまで重力を無視した戦いは、アニメでしたみられないですからね。笑
さらに、ゾンビの登場シーンもかなり印象的でした。
最初の実験シーンを除くと、まずはシエルが背後から不意打ちで単体のゾンビに襲われます。
この「後ろ!後ろ!あぶなーい!」というドキドキ感がゾンビ映画の醍醐味ですからね。笑
そして、この後に続く無数の棺桶が揺れだして一気にゾンビが飛び出してくる演出。定番の群れとの遭遇ですね。
これも、ほとんどバイオハザードやウォーキングデッドを観ているかのような展開で、鼓動が高鳴りました。おそらく、原作者の方もゾンビものが好きなのか、かなり研究されて作っているのがよくわかりました。
もし、今作でキャラクターだけじゃなくて、ストーリー自体に面白さを感じたファンの方がいれば、あなたはゾンビマニアになれる才能があります。笑
是非、ゾンビの世界にもチャレンジしてみてください!
リジー可愛すぎワロタ
女性ファンが多い作品だというのは知っていたので、バリバリアラサーおっさんの私は正直キャラクターには全然期待していませんでした。
しかし、このリジーというキャラに関しては、完全に男性向けの萌えキャラでしたね。
シエルの銃弾が尽きて、あわやという時に秘めた剣術という能力があらわになります。
その剣術が素晴らしいことはもちろんなのですが、なにより自分は守ってもらう立場でいたくてというのは可愛い過ぎな設定ですね。笑
わがままで甘えん坊に見える子が、実は健気で誰よりも強い剣術の使い手といういわゆるギャップ萌え系なので、鉄板で嫌いになる要素がありません。
リジーに関しても、この劇場版では回想シーンがあって、キャラクターを知らなくても掘り下げて説明してくれるので、どういった関係性なのかがよくわかって助かりました。
正直、このリジーというキャラクター。一気にファンになってしまいました!
Amazonでフィギュアを探してみたんですが、劇場版に対応したリジーフィギュアはないみたいです。残念…。
代わりにはなりませんが、可愛いシエルフィギュアをポチってしまいました。笑
飾りたくなる表情とデザインですよね。笑
そして、その他の面々もびっくりするくらいキャラクターが濃いので、初見なのにたくさん笑わせてくれました。
赤髪のオカマの死神。蛇がしゃべっていることにするスネーク。
そして、なによりワイングラス一つで周りをコントロールする男ドルイット。笑
今作で一番面白かったのは、ドルイットですね。かなりシリアスなバトルに放り込んでくるナルシストな言動は、笑ってはいけないシリーズレベルで反則的でしたね。
結構、いろんなアニメで定番のキャラ設定だったりもするので、初見キャラでも十分伝わってくるものですね。
その他の『黒執事 Book of the Atlantic』グッズはこちら
まとめ
劇場で公開するだけあって、いろんな鉄板設定をふんだんに盛り込んでいて面白くならないわけがないという感じの作品でした。
笑いあり、涙あり、きっちりゾンビ映画でもある、そしてなによりもストーリーの骨格がタイタニックですからね。初見でも大まかな展開には全く混乱することがありませんでした。
ただ、シネマティックレコードの件なんかは、かなりオリジナリティのある設定で若干飲み込むのに時間がかかりますが、それでも単なる回想と考えれば理解できます。
もちろん、原作を知り尽くしていた方が間違いなく楽しめるでしょうし、好きな声優さんが出ていたりしたら余計にですね。
まだ、劇場に足を運ぶまでに時間があるなら、原作漫画やアニメを予習してみると良いかもしれません。
私は、これを機に黒執事のシリーズを一通りチェックしてみたいと思います!