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『我らコンタクティ(森田るい)』ネタバレ感想/ロケット飛ばす話なのにゆる過ぎ熱量足りな過ぎやで!

『我らコンタクティ』の作品情報あらすじネタバレ感想を書いてみました。

我らコンタクティ (アフタヌーンコミックス)

作品情報

マンガ大賞2018ノミネート作品。森田るいによって描かれる『我らコンタクティ』は、冴えないOLのカナエと1人でロケット開発をしているかずきを描く物語で、月刊アフタヌーン講談社)にて連載されていた。

あらすじ

自己評価は高いが周りから見ると冴えないただのOLカナエは、歩道橋の上で小学校時代の同級生かずきと再会する。話を聞くとかずきは、たった1人でロケット開発を行いそれを宇宙へと打ち上げるらしい。実際に燃焼試験を見せてもらったカナエは、この計画に乗っかれば会社を辞めて大金が手に入るのではと思いたつ。お金に無頓着でどこか抜けた感じのかずきなら、十分付け入るスキがあると感じたのだ。

そして、実際飲み屋で知り合った会社社長にスポンサーになってもらえるようかけ合うことにする。ロケット開発は男の夢であり、2000万円程度のお金が引き出せるはずだと皮算用したのだ。社長を呼び出しロケットに社名を入れて飛ばすことを条件に交渉するカナエ。まんざらでもない様子の社長に手応えを感じるところまできた。

しかし、かずきはロケットを飛ばす目的として思いもよらないことを語りだす…。

 

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ネタバレ

ロケットを飛ばし続ける為の電力の確保の課題に悩む二人

行きつけのお店にあったテラリウムを利用した発電を思いつく

そこの店主であるりほとかずきの兄は男女の関係にあるが、かずきの兄は既婚者であった

毎回お金を置いていくことに不満のりほは、お金を燃やすことで心のバランスをとっていた

ついには、ロケット開発中の工場を燃やそうとするも、かずきの打点の高いドロップキックが炸裂する

カナエは、工場では快活なかずきの兄がなぜ弟には当たりが強いのか疑問に思う

どうやら全く違う生き方をする弟に対してうらやましい気持ちがあるらしい

一方、映写機もロケットも完成に近づくなかで、実際に飛ばす為の課題も明らかになってくる

そんな中、りほこに冷たく当たられた腹いせにロケットを傷つけ兄

それを見つけたかずきはそこでも打点の高いドロップキックをお見舞いする

島をレンタルしなんとか打ち上げに漕ぎ着ける二人

打ち上げにあたって警察と教授が打ち上げに問題がないか調査にくる

安全上打ち上げは許可できないが、目的を木星探査に変更し一緒にロケット開発をするのであれば飛ばすことを許可できることになる

しかし、目的を変更したくないかずきとカナエは警察の監視を潜り抜け、泳いで島を目指す

感想

こんな熱量少なめのロケット漫画があるんですね。宇宙やロケット打ち上げを扱う映画や漫画は腐るほどありますが、これほどまでに登場人物たちの熱量の感じられない作品は始めてです(良い意味で)。第一話を読む限りでは、打ち上げに至るとは到底思えませんでした。いや、思えないでしょ、普通。かずきは、何を考えてるのか分からないような感情の起伏がほとんどないし。パートナーとなるカナエは、金の匂いを嗅ぎ付けた自意識過剰のOLだし。動機もなかなか理解のし難い、宇宙人に映画を見せたいというもの。共感は一切出来ません(笑)

それでも、たんたんと目的に向けてロケットを作り上げていくかずきの姿には、心を動かされるものがありました。自分のロケットを傷つけようとする人に対しては、女性だろうと兄だろうと関係なく打点の高いドロップキックをブチかます。感情の起伏はあまりないもののこの行動だけで、どれだけ当人の思いが本気かどうかは伝わってきます。

クライマックスには、とにかく打ち上げちまえと完全に味方になって読んでしまっていました。ある意味1本の映画を観ているかのうな緊張感とカタルシスがあります。のほほんとしてるから、墜落して死人が出ることなんて考えてないんじゃないかとハラハラさせられる部分もありました。けど、ちゃんと犠牲は出ないよう考慮してリスクを最小限にすることを怠ってなかったのも、キャラクターではありますが好印象。

絵についてはなんだかのっぺりとした感じで、好き嫌いあると思います。ただ、個人的には最近あまり絵の上手さやかっこよさは気にならなくなってきたので、問題はありませんでした。

マンガ大賞にノミネートされるのも分かるなという作品。絵についてはなんだかのっぺりとした感じで、好き嫌いあると思います。ただ、個人的には最近あまり絵の上手さやかっこよさは気にならなくなってきたので、問題はありませんでした。みんなに読んでもらいたい1冊。

ネタバレ感想『ドクムシ the ruins hotel』壮絶ホラー再び!今度は廃ホテルでのコドク!

100万部突破の大人気漫画『ドクムシ』の続編『ドクムシ the ruins hotel』の作品情報、あらすじネタバレ感想書いてみました。

ドクムシ the ruins hotel : 1 (アクションコミックス)

作品情報(試し読みあり)

『ドクムシ the ruins hotel』は、“蠱毒(コドク)”という伝承をなぞって繰り広げられるデスゲーム小説『ドクムシ』の続編ホラー作品。

ドクムシ (双葉文庫)

ドクムシ (双葉文庫)

 

『ドクムシ』は合田蛍冬によって漫画化され、100万部を突破する大人気作品となる。特に、ラストの衝撃的かつ凄惨な結末には背筋が凍ったという人が続出。 

ドクムシ コミック 1-6巻セット (アクションコミックス)

ドクムシ コミック 1-6巻セット (アクションコミックス)

 

2016年には、村井良大武田梨奈のダブル主演で実写映画化。R15指定で子供には見せられないエグいシーン満載の映画となっている。

ドクムシ

ドクムシ

 

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あらすじ

7人が殺し合い死肉を食べて生き残るという凄惨な事件・コドクから7年…。ネットで知り合ったオカルトサークルの6人は、廃業となったラブホテルへと向かう。そこでコドクの再現をするためだ。アニエスミチカ、二卵性双生児のリンレイは元からのサークル仲間であり、そして今回から新たにブイエミが加わることになった。ラブホテルへと到着し、厳重に管理された屋内に入るところで、偶然居合わせた同じくオカルト好きの二人組エイジカツヤが加わる。

結果、この八人で2泊3日のコドクの再現を行うことになる。初日の夜、怪談話に話を咲かせ盛り上がる一同であったが、カツヤがエミにちょっかいをかけるなど、粗暴な1面が見え始める。そんなカツヤをエイジは部屋へと引きずり、「目立つことはするな」と一喝。というのも、この最後に加わった二人組はこのホテルに女性を監禁し陵辱していたからだ。

一夜明け翌日になると、エミが現れないことに気付く。部屋を訪れ中を確認すると、そこには全裸にされた上で天井から紐で吊るされ、乳首には釘を打ち付けられたエミの姿があった…。

ネタバレ

エミは傷を負ったものの生きており、前日カツヤに暴力を示唆する発言があったことを打ち明ける

リーダーのアニエスは合宿の中止を決めるが、ドアには新たに2つの鍵が結び付けられ脱出が不可能に

鍵の犯人をカツヤ・エイジと断定し部屋から鍵を回収しようとするも、中からは監禁された女性が出てくる

監禁がバレたエイジは暴力にものを言わせ、サークルのメンバーに次々と卑劣な命令をだす

レイにはリンを殴るように、アニエスにはエミをレイプするように、さらに夜にはメンバーの部屋を分け相談ができないようする

被害者であるミチカは、いよいよ状況がコドクと化してきたことを楽しんでいた

レイジはなんとか事態を収束させる為に、7年前のコドク事件を利用しエミを殺害し死肉をサークルメンバーに食わせ口止めする画策を企てる

しかし、その前に酒に睡眠薬が混入されレイジは何者かに裸で拘束されてしまう

その間飲み物も捨てられ逃げ場を失うとともに生きるのに必要な水まで失われることに…

感想

前作を読んでいたので、気になってついコンビニで手に取ってしまった本作。前作は、完全にB級ホラーといった感じでした。B級といっても凄惨なグロシーンやテンポの良い展開で非常にスラスラ読めてしまう漫画で、良さげなB級作品といった具合。

今回は、それから7年が経ってオカルトサークルがそれを遊びとして再現するといった内容です。正直前作から考えるとまだ序盤も序盤で、全然醍醐味が発揮されていない感じかなと。エイジ・カツヤの監禁陵辱には驚かされましたが、これはコドクとは無関係ですし。意図せずどんどんコドクにはまっていってしまう状況のミステリーを楽しむといった趣でしょうかね。

現段階では、誰がいったいどういう意図で遊びのコドクを本気のコドクへと堕としていこうとしているのかは全く予想がつきません。7年前の呪いで生き残り降臨もありうるし、エミが襲われているのに軽傷で済んでるのも怪しいですよね。監禁されていた女がってのも全然ありうる線です。一見、良い人のリーダーアニエスが実はってのもありがちな展開。

さてはて、まだ全体の概要も明らかになっていませんが、第2巻の発売は2018年8月だぞうです。なが!(笑)

ドクムシ the ruins hotel : 1 (アクションコミックス)

ドクムシ the ruins hotel : 1 (アクションコミックス)

 

ネタバレ感想『ヒメノスピア(2)』対国家権力との戦いの結果は?このスケール感は結構好き嫌いあるかも(笑)

ヒメノスピア 2(ヒーローズコミックス)

あらすじ

女王である姫乃を捕獲するために突如として急襲してくる警察特殊部隊。一切の躊躇なく兵隊である取り巻きを殺戮していく。その様子を知り、投降することを考える姫乃であったが、仲間の聖によるキスを使った説得を受け逃げることを決意する。

事前に調査していたダストボックスを使いなんとか脱出を試みるが公安の大貫はその動きを読んで待ち構えていた。絶対絶命であるかのように思えたその瞬間、以前ヒメノスピアで仲間にした研究員原口が車で黒田に突っ込みなんとか逃げおおせる。

しかし、逃げ出したその先で姫乃が学校にてテロ行為に及んだニュースが飛び込んでくる。さらに、母までも連行されたことを知り取り戻そうとするも原口と聖の2人は罠であることを見抜き止めようとする。姫乃は一旦納得する素振りをみせたが、母を取り戻すため1人で東京に戻る決意をするのだが…。

2巻のネタバレまとめ


仲間の2人を振り切り東京の警視庁に一人で現れる姫乃。

投降して母を開放するよう公安の黒田と交渉しようとするが、黒田は蜂絡みで家族を殺された恨みを持っていることを知る。

母はそもそも既に死亡しており、連行されたのは特殊メイクで似せたダミーであった。

残りの兵隊の居場所を突き止めるため、黒田は姫乃の電話したいという要求を受け入れる。

しかし、姫乃のテロとされていたものが捏造で、警察の蜂捕獲計画の為の虐殺であったことがリークされる。

姫乃は事前にメディア関係者とと共に警察内部にまで兵隊を作っていた。

警視総監から無罪放免にするよう命令が出るが家族の恨みから黒田は拳銃で殺害を試みる。

しかし、姫乃のスピアの前ではなす術なく返り討ちにあってしまう。

開放された姫乃はメディアの取材に対して、警察に対する追及をする代わりに新たな国を作ることを宣言することに…。

 

感想

 学校に作り上げたヒメノスピアでしたが、あっという間にその楽園は崩壊してしまいます。学校を警察が急襲してくるなんていうかなり現実離れした展開ですが、画力が高いのがなんとか助けになってもっている感じですね。これで画力が低ければ単なる荒唐無稽になってそっとじしてしまうパターンかなー。

話がイジメられっ子であるヒメノ対イジメっ子という関係性から、一気学校の生徒対警察に飛躍してしまう当たりもなかなかの飛躍で、ついていくのがやっとでした。このままインフレが加速すると『ハカイジュウ』のように地球規模の話になって行きそうな予感。

無防備に警察に乗りこんでいく当たりから裏を書く戦術は、ヒメノのキャラからは想像つかず意表を付かれましたが。対峙する公安の黒田が持つ過去はありがちなとって付けたようなエピソードであまりカタルシスは感じませんでしたね。

ラストで姫乃が国の設立を宣言しますが、このどんどん話が大きくなっていく展開はまさに『ハカイジュウ』を連想させられます(笑)結構とんでもですがB級を追及していく路線の瞬発力はそれはそれでなかなか面白いものがありますよね。次巻ではついに国を乗っ取り、国家間の対立でも始まるんでしょうかね。ここまで来たら逆にどんどん突き抜けて行くところがみたいものです。

 

ヒメノスピア 2(ヒーローズコミックス)

ヒメノスピア 2(ヒーローズコミックス)

 

 

 

ネタバレ感想『ヒメノスピア』虫に寄生された少女はその能力で自分の楽園を作れるのか?

人という『種』を刺し貫く、インセクト・エボリューション・サスペンス

ヒメノスピア 1(ヒーローズコミックス)

 

作品情報

原作:村田真哉

月刊ヒーローズにて『キリングバイツ』を連載中の実力派マンガ原作者。

作画:柳井伸彦

コミックフラッパーで人気ラノベ魔弾の王と戦姫』のコミカライズを担当。

ネタバレあらすじ

 学校では全裸にさせられネットで生配信。家では母親の連れの男にイタズラをされるもそれが原因でDVを受ける。日常生活のなかで受け続けてきた暴力は壮絶で子供の頃に受けたアイロンの火傷の後は今も消えずに残っていた。そんな園遠姫乃にとって安心出来るのは自分の部屋で1人でいる時だけであった。

ある日、学校の花壇に水を撒いている時、首筋に痛みが走る。反射的に手で潰したそれは見たこともないような色をした蜂だった。偶然そこに居合わせイジメっ子は姫乃にその虫を食べるように命令する。無理矢理蜂の死骸を食べさせられるも、何故かイジメの主犯格は気が変わったようにその場を立ち去る。

帰宅後、母親にいつものように暴力を受けそうになるが、そこでも何故か突然思い留まりその場を離れていく。何かおかしいと感じる姫乃は、自分の下半身から蜂の針のようなものが生えているの気付き驚愕する…。

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感想

復讐教室や監獄実験と言ったイジメからのリベンジ系漫画は無数にあって、ある種のカタルシスがあるので結構好きで読んでいました。今作『ヒメノスピア』は、蜂を食べさせられるという、現実にあった事件に着想を得ているからかイジメのシーンがリアルで、胸糞悪いことこの上ないです。さらに、主人公を裸にして生配信をすると言う残酷なシーンから始まるので、イジメのトラウマがある人には吐き気を催すかも。

さらに虫の寄生というマニア受けする設定を組み込んでいるのも特徴。虫を扱う漫画というのははっきり言って苦手な人は苦手でかなり嫌悪感があるかもしれません。蜂の針はかなりグロテスクではありますが、人を指すシーンなんかは余りグロさはなくおどろおどろしさを強調して一部のマニアを取り込むことを意図している感じはしませんでした。

ただ、1番印象的なのはイジメシーンから始まる漫画でありながら、リベンジ漫画ではないところ。あらすじで書いたように、蜂の針を使って自分を嫌悪している人達を仲間に取り込んでいく。この針には自分を愛するように人格を変貌させる効果があるようです。自分を愛する人を増やし自分の楽園を作る。そこに、寄生蜂を取り締まる警察組織を対立させることで、新たなストーリー展開があるようです。

ヒメノスピア 1(ヒーローズコミックス)

ヒメノスピア 1(ヒーローズコミックス)

 

映画『The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ』感想/俺のエル・ファニングがビッチになってもた・・・

ソフィア・コッポラ長編監督第6作目で第70回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞している映画の感想です。

作品紹介(あらすじ、キャスト、スタッフ等)

クリント・イーストウッドが主演の『白い肌の異常な夜』を女性視点で再構成し映画化した作品。

【あらすじ】南北戦争が三年目を迎えたアメリカ南部が舞台。世間から隔絶された寄宿学園で暮らす7人の女たちの前に負傷した北軍兵士の男が現われる。紳士的かつ社交的な美しいその兵士を介抱するうちに、全員がにわかに色めき立っていく。やがて情欲と嫉妬に囚われ競い合う女たち。ある夜の出来事を境に、兵士と女の関係が一変する。

【キャスト】園長のミス・マーサ役に、『パーティで女の子に話しかけるには』でパンク・クラブのオーナー役演じたニコール・キッドマンが。そして北軍兵士マクバニーを演じたのは『ファンタスティックビースト』のコリン・ファレル。学園の教師のエドウィナを『マリー・アントワネット』でおなじみのキルスティン・ダンスト。そして周囲に圧力をかけながらマクバニーを誘惑しようとするアリシアを『SOMEWHERE』のエル・ファニングが演じている。

ポスター/スチール写真 A4 The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ 光沢プリント

(C)2017 Focus Features LLC All Rights Reserved

ネタバレ感想

俺のエル・ファニングがビッチになってもた・・・

アイアムサムに出演していたエル・ファニングが、本作ではビッチになってしまってます。ショックです。

「彼に私の悪口言ってないでしょうね?」と年下の女の子に圧力をかける様は、少女漫画によく出てくるいじめっこ女子そのもの。なかなかパンチがありました。

ただ、服装なんかは本当に可愛らしかったですね。当時のアメリカってこんなお姫様みたいな格好してたんでしょうか。映画だからかなり美化してるのかな。いわゆる、童貞を殺す服って感じで、正直殺されたのは内緒です。

愛憎劇としてよりホラー感が強い

おそらくジャンル的には愛憎劇と言ったところなんでしょうね。ただ、女性の嫉妬だの足の引っ張り合いなんていうものとは無縁に生きてきたわけで、共感出来る要素はないんですよ。

ただ、男視点で見ると典型的なハーレムなわけでその点については、作品ジャンルとしては嫌いな人いないんじゃないでしょうか。個人的にもそちらサイドから見ていました。みんなにいい格好したいというのは男の心理としてよくわかります。わかるけど、一度に全部攻略することは出来ないんだぞマクバニー。

そして、結果的にエル・ファニング演じるアリシアに取り込まれ、本命のエドヴィナともみ合いの末階段から転落。いわゆるバッドエンドのルートを洗濯してゲームオーバーと。ゲームと違いそこからの展開もあり完全にホラー。単なるホラーへと落ちていきました。

足を失ったショックから完全に我を失い大暴れするわけですが、それ以上に怖いのがやはり女性なんですね。落ち着きを取り戻しても、結果毒キノコで殺されてしまうという。

当然の結果・・・とは思えない複雑な気持ちになりました。攻略成功ルートのスピンオフに期待したいところです。

パンフレットがおしゃれで良き

パンフレットは、真っ白の清潔感がある見た目で非常におしゃれ。ソフィアコッポラ監督へのインタビューや評論家たちのレビューが掲載されています。さらに、プロダクションノートには、あのかわいい服装がどのように作られたかなども記載されているので、興味のある方は是非チェックしてみてはいかがでしょうか。

 

ネタバレ感想『ハイポジ』は青春を取り戻したい全おじさんに捧ぐタイムスリップ漫画だ!

【無料試し読み】「ハイポジ 1 巻」(きらたかし)の作品紹介・あらすじ・ネタバレ感想ページです!青春を取り戻したいおじさん方にオススメ!

ハイポジ1

さてー!

青春を取り戻したい立川あつです。

過ぎ去った時間は取り戻すことができない。なにがあっても。しかし、漫画の中なら…漫画の中だけは自由だ!

赤灯えれじい』『ケッチン』『凸凹 DEKOBOKO』を放ってきたきらたかし先生がが描くタイムスリップ青春漫画。セピア色だった思い出がカラフルに輝きだす!

タイムスリップした先が80年代なので、この時代がタイムリーだって人にはたまらないかも。『スローモーションをもう一度』が好きな人は必見のやつですね。

それでは早速いってみましょう!

作品情報

作者

きらたかし

出版社

双葉社

あらすじ

妻に離婚を切り出され、会社もリストラされたお先真っ暗の俺は46歳。どこでこんな人生になっちゃったのかな――と思うや否や、16歳の自分の中に。時は1986年――。セピア色だった思い出がカラフルに輝きだした――。

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ネタバレ感想

プロローグ

リストラされた挙句、妻からは離婚を切り出された46歳の男。妻と付き合いはじめてから一切行ってなかった風俗で心の隙間を埋めようとする。そのまさに最中、突然鳴り響く火災報知器。なんとか逃げ延びようとするも転んで頭を強く打ちつけ煙のなか力尽きてしまう。しかし、目覚めるとそこはかつて教室であった。

 

ん?これは『クモ漫』かな?と一瞬既視感を覚えましたが。違いますね。はい。けど、風俗を楽しんでる最中の災難。まさに絶対に自分の身には降り掛かってほしくない恥ずかしい展開ですね。

にしても主人公がちょっと哀愁漂い過ぎです。薄くなった髪に、自分に愛情どころか興味すら持ってない家族。未来の自分を見ているようで悲しくなりました。いや、結婚すらしてないか(笑)

けど、この情けなさ。かなり共感できてこっから奮闘を期待したくなる。そんなプロローグです!

ここは天国なのかかそれとも…

目覚めた先はかつて自分が高校の時に通っていた高校。しかも、自分自身もその時の姿のままであった。当時はまだ話していなかった妻、そしていつも一人でいた憧れの同級生小沢さつきもいる。「今があの世でも現実でも、あんな最期を迎えるなら、あの頃俺ができなかったことをしてやる」心を決して主人公は一歩踏み出す。

 

口下手で周りと上手くコミュニケーションできない学生時代。これは、あれですね。そのまんま自分のことです(泣)ただ、結構同じような経験をしている人は多いんじゃないでしょうか。

そんな人の共感率は100%を保証しましょう。正直『赤灯えれじい』みたいに陰キャっぽさはあるけどその主人公にはいつも近くに女の子がいて…みたいな話は苦手だったんですよ。けど、これなら許します!(笑)なぜなら自分も願いがそのまま具現化してるから。

何も経験値がないまま過去に戻っても、同じことを繰り返すだけですが、知識と経験があったときのやり直しというのは何か変えられそうな希望があります。そんな願いを形にしてくれて感謝しかないですね。

思い切って話しかけた結果、どうなったのか?気になる方は本編で確認してみてください。

最後に

先生!タイムスリップした先で嫁になる人以外を好きになって近づくのは不倫ですか?!

これは流石に不倫じゃないでしょう。結果どうなるか分かっているなかで、新たな恋にチャレンジする。芸能会やドラマ映画と世間を騒がす不倫ですが、この時間軸のズレがある中での話は流石に別もの。許されるやつです。

ということで、不倫なんて気にせず多いに楽しんじゃってください!

にしても、相変わらずきらたかし先生の描く女の子は反則的なまでにかわいい(冒頭の風俗は除く)。見た目的にはどの作品に出てくる女の子も似たような感じなので、おそらく好みのタイプをそのままキャラクターにしてるんでしょうね。

こういうタイプが好きならきらたかし先生の他作品もチェックしてみては?

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ネタバレ感想『ゴミ屋敷とプードルと私』ペット虐待はやめれ!SNSに取り憑かれた女の末路がこれだよ

✔漫画『ゴミ屋敷とトイプードルと私』は承認欲求に取り憑かれた女の末路を描く話

✔作品情報、あらすじ、無料試し読みのまとめ

✔ネタバレと感想をお届け

ゴミ屋敷とトイプードルと私 (mobaman-F)

さてー!

承認欲求とは無縁の立川あつです。

インスタ映えにフォトジェニックって言うですか?そういったものにハマって、承認欲求を満たす為に、現実の自分と乖離していく。実際にありそうな不幸話を描いています。

こういう女の転落ものってコンビニとかに良く置いてますよね。電車移動とかがあると、その時間の暇つぶしの為に良く買っちゃいます。

『ゴミ屋敷とトイプードルと私』もそんなB級ホラー的な転落人生もの。100円(税抜き)の割に結構読み応えあって良い暇つぶしになりました。

内容紹介

作者

池田ユキオ

出版社

小学館 mobaman-Fにて掲載

あらすじ

いつもみいんなに憧れられる存在でいたい…! ブランドバッグにエステに素敵なレストラン、キラキラした私の毎日、今日もSNSで発信しなきゃ! 借金が400万あっても、部屋がゴミ屋敷でも、ペットが死にかけでも、34才で彼氏がいなくても、輝いていられるはず…。ねぇ、もっと、もっと私をカワイイって言って!

無料試し読み

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ネタバレ感想

写真の為に縛り付けられるトイプードル

明日香は汚い部屋の中でトイプードルを縛り付けて写真撮影をする。これもすべてSNSでいいねを貰う為だ。

完璧な写真で日々のキラキラ女子の生活をアップする為なら動物虐待も厭わない。承認欲求と見栄っぱりのモンスターと化していた。

それは実生活でも変わらず、流行りのブランドバックをカード払いで購入し高いホテルのビュッフェで食事。それを褒められることに優越感を感じて生きている女。

しかし、当然そんな生活は続かず借金は膨らみその額は400万に。親に泣きついて一部返済を助けて貰うも浪費を辞めることは出来ないでいた。

 

おいおい、こんな女実際にいるのかよと思いますがいるんでしょうね。確かSNSで金持ち自慢する為に高級ブランドバッグの偽物を売る詐欺に手を出していた女が逮捕された事件があったような…。

承認欲求恐るべし。これはそのうち病名がつくやつだと思います。こうはなりたくないし、もし仲の良い友人がこうなってしまうようであれば無理すんなと言って上げたほうが良さそうです。

完全に人としての道を踏み外す明日香

自分の方がかわいい、価値がある。それがエスカレートした結果、明日香は実の姉の夫にまで手を出し体の関係を持ちます。そして、これにも優越感。

周りが見えなくなっているので、飼い犬のプードルは放置され汚部屋の中で糞にまみれているところを発見される。

さらに、滞納していたカードの料金にも気付かなかった為、後輩を食事に誘った先で支払い不能になり大恥をかかされることになる。

 

行動原理が承認欲求や優越感の人って本当に見ててイライラしてきますね。リアルでは絶対に近づきたくないタイプ。

ひたすら身近な人間を不幸にしていくしかない存在です。目の前にいた顔面の中心めがけてグーパンですよ!ありえない。

かなりここまでの展開でフラストレーションがたまり、あんまり良くないですけど早く天罰を!と心のどこかで思い始める自分がいました(笑)

父親がクモ膜下出血で倒れる

父親が倒れお金を肩代わりしてくれる存在がいなくなってしまう明日香。しかし、キラキラしている為には生活お落とすわけにはいかない。金策の為に下心まる出しの仕事先のオヤジに抱かれることにするも、ホテルに入るところを同僚にネットに流出させられ…

 

なぜか、不幸が父親の元に行ってしまい一瞬なんじゃそりゃと思いましたが、しっかりとその後の展開でやってくれましたね。因果応報!

金策の為にスケベおやじに抱かれるも渡されたのは、3000円。あげくに、その姿を同僚に撮られてネットに流出させられる。

明日香はものの見事に転落していきます。ほとんどジェットコースターのようにあっという間の展開です。もうちょっとじっくり行ってくれたほうがカタルシスがあったかもしれませんが、100ptの漫画ですしね。そこまでは求めたら酷なのかもしれません。

そのどん底へと転がり落ちていく様は本編にて確認してみてください。序盤の傲慢っぷりをしっかりと読み込んでおけばしっかりとカタルシスを感じられると思います。

最後に

池田ユキオ先生は、こういった不幸話を書いてる漫画家さんみたいですね。虐待を描く『地獄穴施設に落とされて』や女性漫画家が洗脳されていく姿を描く『絶望少女漫画家』などタイトルからして不幸の匂いがプンプンするやつ。個人的にはあまり好きなジャンルじゃないかなw

不幸話の需要って女性の方があるのかもしれないですね。男は努力友情勝利っていう単純なやつでいいのかも。

まあ、今作を気に入った方はチェックしてみてください。

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