【マッドマックス】極上爆音上映の立川シネマシティが6000万のスピーカーを導入する暴挙に出たので見てきた。
6000万円のスピーカー、極上爆音上映、マッドにはマッドをというものものしいニュースがネットを賑わせているのを見たことがあるでしょうか?
立川シネマシティ MAD MAX 極上爆音上映、初回は上映前に劇場の企画の人が出てきて、MAD MAX への想いと新しいスピーカーの紹介をしてた。 「頭おかしい」の声に「ありがとうございます!」と返して、覚悟を示すと銀スプレーをした後、上映開始の声でスタート。
— 渡り鳥 (@migratory_bird) 2016年4月2日
新たに生まれ変わった立川極上爆音上映で記念すべき8回目のマッドマックス怒りのデスロードをキメてきましたが…
— 尋@怒りのデスマーチ (@k_s_hirororo) 2016年4月7日
これ違う映画だった。今まで見てきてたマッマと違った。マッドマックス本当に生まれ変わってた…#映画#マッドマックスヤバい pic.twitter.com/i6MAhghAqe
というか今更だけど立川の究極進化版極上爆音上映半端なかった… 生まれて初めて聴覚情報が視覚情報を上回って置き去りにするという経験をしたよ… 音が気持ちよすぎて画面をぼんやり見てたのか、あれ!?もうこんなシーン!?!?あのシーン見た覚えないぞ!、みたいな場面が何回かあった…
— きりえ (@origami_car) 2016年4月6日
マッドマックス極上爆音上映いってきた pic.twitter.com/ozXFGpYyfh
— 超.S!@ (@dot_Esu) 2016年4月6日
もともとそこまで映画にこだわりを持っているタイプではないのですが、何やらすごいらしいというにわか根性あさましく我慢できずに見に行ってきてしまいました。
上映している立川シネマシティという映画館はかなりの曲者のようで、その営業方針の異端さから度々ニュースに取り上げられているそうです。
目次
マッドマックスのために6000万円のスピーカーを導入した映画館が話題に
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の極上爆音上映が復活!
新たに導入したのはMeyer Sound社のラインアレイスピーカー「LEOPARD」。1カ所から球面状に広がることで場所によっては音が明瞭性を失う従来のスピーカーとは異なり、ラインアレイスピーカーは複数のスピーカーを縦に設置することで、音を円筒状に真っ直ぐ飛ばすことができます。つまり「マッドマックス」の爆音がよりクリアに私たち観客にぶつかってくるのです!「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の極上爆音上映が復活! 立川シネマシティが新たに6000万円超のスピーカーを導入する暴挙に - ねとらぼ
うん、音響に詳しいわけじゃないから理屈は良く分からんけど、とにかく「すごい!やばい!」って感じだけは伝わってきますw
あとで、調べてみるとPerfumeのライブで使われていたものと同じものだそうです。ライブ会場で何万人を対象にして使うものを映画館という小さな空間の中で使用するというのが尋常じゃないというのは素人でもなんとなくわかりますね。
立川シネマシティという男の中の男
営業方針が異端
映画業界はとことん不況と聞くので、なんでそんな高価なもん使えんのかと疑問に思って調べた結果、こんなインタビューが見つかりました。
採算?我が仕事に一片の悔いなし。このふざけた劇場へようこそ。
これまたなんだか良く分かんないけど、何かしら頑張ってるのだけは伝わってきますw
見に来てくれる人のために、全力でリスクをとってるんだとしたら、少しくらいお布施してあげたくなるから不思議ですよね。
購入してるとしたら、6万人でトントン。レンタルやリースだとしても安い買い物ではないはずです。
とにかく会員に優しい
シネマシティズンという会員になれば、4日前から事前予約可能になっています。早く並んで席を確保ということをしなくても済みます。
また、会員は平日1000円で、公開している全ての映画を見ることができます。
年に2,3回見に行けば、十分ペイできる計算です。映画が高い高いと言われる日本ですが、立川シネマシティであれば安く見ることができますよ(ちなみに社員でもなんでもありませんよw)。
映画をみじかにしたいという意気込みが伝わってるくる価格設定。まさに、男ですね。
今回の極上爆音上映も、私は1000円で見てきました。
1000円で6000万円を体験できるなら安いものではないでしょうか?
お客さんの入りと映画愛が半端ない
普通の映画だと公開直後でも無ければ、半分埋まってれば良い方ですよね。
この極上爆音上映のマッドマックスは公開は去年の夏にも関わらず、春先のこの時期で土日は満員、平日の正午ごろの上映でもほぼ満員を記録しています。
マッドマックスが人気作品であることに加えて、極上爆音上映に対する期待感が伺えます。
終わってもほとんどの人が席を立たずに、エンドロールが終わるまでみなさん見続けていました。
そして、エンドロールの終わりと同時に拍手喝采で、心地よい一体感を味わうことができます。
こういった反応は、試写会などを見に行くような映画好きの人たちしかしないと聞いたことがあります。みなさんよっぽど映画がすきなんでしょうね。
映画の内容と音響の感想
見終わってから、様々なレビューを見ましたが、多くの方が言うように特にネタバレで困る作品ではないので、全力でネタバレしながらの感想になります。その点ご了承ください。
注意点
- 他の映画と同じように予告編があり、そこではこんなもんか普通じゃんと思いますが、本編に入ってから音質が明らかに変わります。
この映画では、時間の大部分が往路と復路のカーチェイスとバトルに割かれています。
ストーリーがあって、そこにカーチェイスのバトルがあるのではないです。
カーチェイスバトルの間に、とってつけたように申し訳程度のストーリーがあります。
これで映画の9割を説明しているということに異論のある人はいないでしょうw
ようするに、カーチェイスの中でどれだけいかれたバトルを繰り広げるかがこの映画の醍醐味なのです。
自分が一番印象に残ってるのは、序盤の雑魚(ウォーボーイズ)が槍に着いた爆弾で自決するシーンです。
そこでの音響がマジ、ガチ、やばいです。
音が脳みそに直接入ってきてる感じで、なんなら自分が爆弾槍を持って、突っ込んでいったんじゃないかというくらいの衝撃がありました。
このシーンでいかに派手に死ぬかが、マッドマックスの世界では重要なのかが分かります。
サクッと死んでしまったキャラは、なんだかかわいそうな気すらしますw
また、砂嵐に突っ込んでのバトルは、全ての音がほとんど爆風のような感じで髪がオールバックになるんじゃないかというくらいの錯覚に襲われました。
エンジンの鼓動、砂を巻き上げながら疾走する改造車のうねり、クラッシュ、爆発音などのありとあらゆる心臓に悪そうな種類の音が盛り込まれています。
それを立川シネマシティの極上爆音上映で聞くと、体を貫通して椅子を震わせるのを体感できてしまうんです。
ほとんどアトラクションのようなもので、富士急に行かなくてもこの映画館でマッドマックスを観れば十分なんじゃないかさえと思えました。
ただ正直、全体を通してとにかく突っ込みどころが非常に多いですw
後から考えるとなんやそれっていうところがいっぱい出てくるんですが、見てる時は全然気にせず、考えずに楽しめるのがこの映画の良いところではないでしょうか。
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音響によって非日常を体験できる満足感がやばい
正直スピーカー、イヤホン、ヘッドホン、オーディオ機器など音質にこだわる人たちってどんなイメージですかね?
正直私は、偏見がありましたw
音なんて変わらんだろとw
こだわってもしょうがないわとw
今回、立川シネマシティで映画マッドマックスを見て、映画館に対する見方が全然変わりました。
正直、この映画は家のリビング、普通のテレビで見てもあんまり面白くないんじゃないかなと思います。
内容よりも、どのようにこの映画の世界観を体験するかがこの作品を楽しむためには重要だと思ったからです。
体の芯まで伝わる音響の迫力、映画館独特の期待感に包まれる不思議な雰囲気、お客さんとの一体感など非日常を感じたい人は、立川シネマシティの極上爆音上映を体験してみてください!
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したっけ〜