TOKYO ALONE

あんなことやこんなことをあなたに

映画『ミックス。』感想/下ネタまでミックス!家族での鑑賞は要注意だぞ!

 さてー!

卓球を題材にした作品が大好きな、立川あつです。

ミックス。観てきました!

。がついてるのがなんかいいですね。モーニング娘。も。が付いてるし。がついてるとなんか柔らかい印象になります。(なんか。が多すぎて訳わかんない感じなっちゃってすいません)

『ピンポン』は漫画も映画もアニメも評価が高いし、『稲中』なんかはギャグ漫画としてはもう王道というか伝説ですよ!卓球ってなんか素材としてもう既に面白いですよね。

ポスターでは稲中とコラボ、いや『ミックス』してる画像も公開されてて個人的には結構楽しみな作品。

「いやー!やっぱりガッキーですね!」

一周回ってやっぱりガッキーですよ。一周回ると上戸彩って時代がありましたが結婚もしてしまいましたし、今はもう完全にガッキーです。

ガッキーの喜怒哀楽が観られるってだけで、そこそこお腹いっぱいになれます。しかも、かなり際どい下ネタも飛び出しますしね(笑)

ブコメ、下ネタ、感動それに現実とのリンクだったりオマージュだったりもうあらゆるものをミックスしまくりで暇しない映画でした。結構、映画の中で遊んじゃってる感じのやつです。

まぁ、正直キャストが豪華ってこと以外は2時間ドラマでもいいんじゃないかっていうくらい起承転結がはっきりしてて分かりやす過ぎるのは有るんですけど・・・。

そこらへんも含めて「THE邦画」って感じで友達とかと観に行ったらいい暇つぶしになりそうな気がします。

オリジナル脚本ですしネタバレの心配もないですし、新鮮に楽しめる映画です。

以後、具体的なネタバレも含めた感想を書いていきたいと思います!

感想(ネタバレあり)

一周回ってガッキーがまたしても証明されてしまう

とにかくガッキーがかわいい訳でガッキーのかわいさに触れない訳にはいかない映画なんですよ。卓球に縛られて一切おしゃれをしてないガッキー、普通のJKになっておしゃれをしてるガッキー、ヤマンバになってるガッキー。どれも結局のところかわいいわけです。

プロローグでは王子様が現れるのを夢見てるけど相手が見つからないアラサー女性って感じで描かれてるわけですが、全然現実のかわいさに沿った設定になっていない!

同僚と一緒チアコスして応援するシーンなんかでも、周りとの差が激しすぎて完全に浮いちゃってるレベルなのに何故か若干隠キャよりの扱いになってなってます。設定をぶち破ってしまうほどの破壊的なかわいさでした。

なんと言っても一番は、ハギの仕事現場で一緒になって水をかけ返すシーン。「ひたすらガッキーと水を掛け合いたい人生だった・・・」と劇場のみんなが思ったことでしょう。あのときばかりは斎藤さんになりたかったですね。

そして、ハギとくっつくっていうのは予定調和な感じありますが、ラブコメ的なやつだしキスシーンはいらんだろとちょっとイラっとしたのは内緒です。

下ネタもミックス!家族連れの子供さんがちょっとざわついてたぞ!

主人公の多摩子は少女漫画にでてきそうなキャラ、ポスターやCMなんかでもポップな感じで家族で観れる感出してる映画だと思うんですけどやってくれましたね。

完全に下ネタぶち込んできました。特に、卓球スクールでハギと多摩湖が再開するシーンなんか冒頭のシーンを見逃してる人が観たら完全におセッセしちゃった話になっちゃてるんやんけ。笑

家族連れの子供さんが鼻血出してる意味がわからずに完全にざわついちゃってました。やってくれましたよ。本当に。

その他にも斎藤さんの冷やかしもおかずがどうなのかなり下品な下ネタをところどころでガツガツぶち込んできます。内容的に午後9時から始まる映画素材として凄く良さげなわかりやすい映画なのに、家族で観てるお茶の間を完全に凍りつかせるタイプのやつです。

お父さんがすっと「そろそろ風呂にするかな」って立ち上がるやつですよ。これは、ちょっとテレビ公開になったらSNSがざわつくのが容易で想像できますね。けど、それもちょっと楽しみかもです。

油断したら泣かされる!気をつけろ!

ブコメ要素が強いので、あまり泣かされるのは想定してなかったんですけど、ちょこちょこ泣かせにかかってるくるシーンがあって困りました。私が一番きたのは、多摩湖が陰口を叩かれてそれをハギに支えられて帰るところ。

二人して人生どん底ってくらい落ちてるところで支え合って卓球に打ち込む決意をする瞬間でもあります。誰でも一度は惨めで情けなくなることが人生で一度や二度あると思いますが、このシーンは自分自身を重ねて感情移入してしまう人も多かったんじゃないかと思います。

結構やばかったです。

起承転結の分かりやす過ぎるストーリー、「映画を観た!」って感じは少なめ

「次の瞬間何が起きるのか」っていうドキドキ感はない完全に安定しきってるストーリー。最初の出会いが最悪の印象から徐々にくっついていく、最初に大会出場すれば挫折を味わうのも当然。

大会前のトラブルで出場が危ぶまれるのも乗り越えて出場できるのも当然。どれも既視感があって全体的なストーリーとしては完全に安定しちゃってます。既定路線というか予定調和というか。

こういう見方になってる自分が残念でもありますが、物理法則並みの確固としたストーリーは毎週映画を観に行く人間にはちょっと物足りなさがありました。まあ、初めからそういう映画でないってのは分かりきってはいるんですけどね。

それならテレビで見せてくれてもいいんじゃないかっていう思いもあります。ケチくさいですけど通常料金なら1800円ですからね。1800円出すからにはなんかもうひと押し欲しかった。

みんな観に行った方がいいよって言いたくなる映画にはもうちょっと届いてなかった気がします。

最後に

 ちょっと最後の方にdisっちゃいましたけど、終始クスクスと笑ってられる感じの友達と観たら楽しいだろうなって感じの映画でした。それに、卓球を扱うものしては名作映画があるなかで勇気を出して作った力作だと思います。

脚本がリーガルハイを書いていた方のオリジナルだそうで、キャラの見せ方とかを考えるとなるほどなって感じですよね。

年末も近いですし、こういったテイストの作品が好きな方は動画配信サイトなどで見返してみるのもいいかもしれませんよ!